昨日は、友人ドリームスタジアム氏(以下「ドリスタ」氏)が「急なんだけど、職場の上司からチケットもらったんでどう？」ということで、東京ドームに巨人－横浜戦を見に行くことになったのだった。
実は、ドリスタ氏と待ち合わせる直前に、私は水道橋駅のすぐ横にある三崎稲荷神社に必勝祈願をしていたのだった。細かいお金がなくて５円しか賽銭箱に入れなかったのだが、タダで願い事をするよりはマシだろう。横浜スタジアムに行く時は桜木町の伊勢山皇大神宮にお参りに行ってから向かうこともよくあった。もっとも、勝率が悪くて最近は寄って行かないのだが。
巨人の先発は高橋尚成。もともと横浜戦に強く、オープン戦でも絶好調の仕上がりを見せていた。だから、ちょっとイヤな予感がしたのだが、オープン戦でピークを過ぎてしまったのか、初回から少々制球が乱れていた。先頭打者の石井琢朗にいきなり四球。小池正晃がバントで送って一死二塁のチャンスを掴む。しかし、点の取り方がヘタなことでは定評のある横浜は、金城龍彦・佐伯貴弘があっさりと打ち取られて無得点。イカンぞ。これじゃ前の日と同じ展開じゃないか。
牛島采配の大半は文句のない私だが、数少ない不満の１つは、初回に石井が出ると判で押したように小池の送りバント一辺倒な事である。たまにはバスターとかヒットエンドランとか、幅の広い攻撃も見せて欲しいなぁ。(後は、二軍から上げた選手を一度も試合に出さずに送り返しちゃったりするところとか…)
一方、横浜の先発は巨人キラー・土肥義弘。ポンポンと二死を取るも、３番・二岡智宏に右中間へ二塁打を打たれる。ここで打者は前日大活躍の４番・李承。ここで打たれていたら流れは昨日のままだったが、土肥は１球内角を突いて踏み込みにくくさせておき、３球目に外角スライダーを引っかけさせてセカンドゴロに仕留める。初回は両チーム無得点に終わった。
２回表、先頭打者の多村仁がショートへの内野安打(今季初安打)。続く種田仁は、高橋尚のスライダーが引っかかりすぎて足を直撃する死球。無死一・二塁で打者は男・村田修一。昨年までの彼なら「いいとこ見せなきゃ」と力みかえって、甘い球でもミスショットするところだ。しかし、この日の彼は落ち着いていた。高橋尚のスクリューボールが外角高めに抜けたのを見逃がさず、きれいにバットが出た。右中間にいい角度で打球が上がった瞬間、私は既にホームランを確信してガッツポーズをしていた。先制３ランで、横浜が主導権を握った。
さて、横浜先発の土肥である。昨年までの、上げた右足を一旦止めるようなフォームは規制に引っかかることとなり、今年からは新しいフォームで登場と相成った。「土肥はフォームのタイミングの取りづらさで勝負しているんだから、それがダメになったらあとは打たれるだけじゃん」なんて巷の声が多かったのだが、土肥によると「新しいフォームにしたことで、今までさっぱりだったカーブが格段に良くなったし、全体的にもいい感じ」らしい。実際、昨年よりもフォームの流れがスムーズになり、安定感が増した感じだ。相変わらずはた目から見ると「球が速いわけじゃなし、変化球がすごく曲がるわけじゃなし、針の穴を通すような制球力があるわけじゃなし、よく抑えるよなぁ」という感じで、ヒットは結構打たれているのだが(７回７安打)、危なっかしさをほとんど感じないという不思議な投球だった。
高橋尚は中盤には立ち直り、４～６回は三者凡退でピシャリと締める。一方の土肥は打たれながらも要所をキッチリ抑える。流れとしては五分五分だ。しかし６回裏、巨人は土肥を得意にしている小久保裕紀が左中間へ今季１号ソロを豪快にぶち込んでその差は２点。これで流れが巨人に来るかと思われた。
その流れを断ち切ったのが、２回に先制３ランを打った村田である。２点差に迫られた直後の７回表、横浜は先頭打者の種田がショートの頭上を痛烈に襲うレフト前ヒットで出塁すると、続くは村田。高橋尚は、スクリュー(技)がダメなら力で抑え込もうと、内角低めを目がけて143キロの速球を投げ込んだ。しかし、先ほどの一発の残像がまだ残っていたためか、力が入りすぎて手元が狂ったようだ。球は吸い込まれるようにど真ん中へ入り、次の瞬間、１本目のホームランのVTRを見るかのように、打球は再び右中間スタンドへと消えたのだった。
５－１となり流れを完全に掴んだ横浜は、ここから先はやりたい放題だった。８回表には巨人の中継ぎ前田幸長・酒井順也に襲いかかり４点を奪取。投げては、８回裏には川村丈夫、９回裏にはマーク・クルーンを「顔見世登板」させる余裕まで見せて９－１で完勝した。
巨人ファンとおぼしき面々が苦虫をかみつぶしたような顔して地下鉄に乗っているのを見て、心の中でニヤニヤしながら帰ったのだった(ヤなヤツ)。
実際見に行って、ここまで文句ない試合運びで勝つ試合ってそうそうないですよ。いやぁ、たまらんね！誘ってくれたドリスタ氏、そしてチケットをくれたドリスタ氏の上司の方、ありがとうございました～!!
実は、ドリスタ氏と待ち合わせる直前に、私は水道橋駅のすぐ横にある三崎稲荷神社に必勝祈願をしていたのだった。細かいお金がなくて５円しか賽銭箱に入れなかったのだが、タダで願い事をするよりはマシだろう。横浜スタジアムに行く時は桜木町の伊勢山皇大神宮にお参りに行ってから向かうこともよくあった。もっとも、勝率が悪くて最近は寄って行かないのだが。
巨人の先発は高橋尚成。もともと横浜戦に強く、オープン戦でも絶好調の仕上がりを見せていた。だから、ちょっとイヤな予感がしたのだが、オープン戦でピークを過ぎてしまったのか、初回から少々制球が乱れていた。先頭打者の石井琢朗にいきなり四球。小池正晃がバントで送って一死二塁のチャンスを掴む。しかし、点の取り方がヘタなことでは定評のある横浜は、金城龍彦・佐伯貴弘があっさりと打ち取られて無得点。イカンぞ。これじゃ前の日と同じ展開じゃないか。
牛島采配の大半は文句のない私だが、数少ない不満の１つは、初回に石井が出ると判で押したように小池の送りバント一辺倒な事である。たまにはバスターとかヒットエンドランとか、幅の広い攻撃も見せて欲しいなぁ。(後は、二軍から上げた選手を一度も試合に出さずに送り返しちゃったりするところとか…)
一方、横浜の先発は巨人キラー・土肥義弘。ポンポンと二死を取るも、３番・二岡智宏に右中間へ二塁打を打たれる。ここで打者は前日大活躍の４番・李承。ここで打たれていたら流れは昨日のままだったが、土肥は１球内角を突いて踏み込みにくくさせておき、３球目に外角スライダーを引っかけさせてセカンドゴロに仕留める。初回は両チーム無得点に終わった。
２回表、先頭打者の多村仁がショートへの内野安打(今季初安打)。続く種田仁は、高橋尚のスライダーが引っかかりすぎて足を直撃する死球。無死一・二塁で打者は男・村田修一。昨年までの彼なら「いいとこ見せなきゃ」と力みかえって、甘い球でもミスショットするところだ。しかし、この日の彼は落ち着いていた。高橋尚のスクリューボールが外角高めに抜けたのを見逃がさず、きれいにバットが出た。右中間にいい角度で打球が上がった瞬間、私は既にホームランを確信してガッツポーズをしていた。先制３ランで、横浜が主導権を握った。
さて、横浜先発の土肥である。昨年までの、上げた右足を一旦止めるようなフォームは規制に引っかかることとなり、今年からは新しいフォームで登場と相成った。「土肥はフォームのタイミングの取りづらさで勝負しているんだから、それがダメになったらあとは打たれるだけじゃん」なんて巷の声が多かったのだが、土肥によると「新しいフォームにしたことで、今までさっぱりだったカーブが格段に良くなったし、全体的にもいい感じ」らしい。実際、昨年よりもフォームの流れがスムーズになり、安定感が増した感じだ。相変わらずはた目から見ると「球が速いわけじゃなし、変化球がすごく曲がるわけじゃなし、針の穴を通すような制球力があるわけじゃなし、よく抑えるよなぁ」という感じで、ヒットは結構打たれているのだが(７回７安打)、危なっかしさをほとんど感じないという不思議な投球だった。
高橋尚は中盤には立ち直り、４～６回は三者凡退でピシャリと締める。一方の土肥は打たれながらも要所をキッチリ抑える。流れとしては五分五分だ。しかし６回裏、巨人は土肥を得意にしている小久保裕紀が左中間へ今季１号ソロを豪快にぶち込んでその差は２点。これで流れが巨人に来るかと思われた。
その流れを断ち切ったのが、２回に先制３ランを打った村田である。２点差に迫られた直後の７回表、横浜は先頭打者の種田がショートの頭上を痛烈に襲うレフト前ヒットで出塁すると、続くは村田。高橋尚は、スクリュー(技)がダメなら力で抑え込もうと、内角低めを目がけて143キロの速球を投げ込んだ。しかし、先ほどの一発の残像がまだ残っていたためか、力が入りすぎて手元が狂ったようだ。球は吸い込まれるようにど真ん中へ入り、次の瞬間、１本目のホームランのVTRを見るかのように、打球は再び右中間スタンドへと消えたのだった。
５－１となり流れを完全に掴んだ横浜は、ここから先はやりたい放題だった。８回表には巨人の中継ぎ前田幸長・酒井順也に襲いかかり４点を奪取。投げては、８回裏には川村丈夫、９回裏にはマーク・クルーンを「顔見世登板」させる余裕まで見せて９－１で完勝した。
巨人ファンとおぼしき面々が苦虫をかみつぶしたような顔して地下鉄に乗っているのを見て、心の中でニヤニヤしながら帰ったのだった(ヤなヤツ)。
実際見に行って、ここまで文句ない試合運びで勝つ試合ってそうそうないですよ。いやぁ、たまらんね！誘ってくれたドリスタ氏、そしてチケットをくれたドリスタ氏の上司の方、ありがとうございました～!!
イヤイヤイヤ、お疲れ様でした。最終的には大差になりましたが、内容は結構締まってましたよね。
まぁ、日曜は負けて結局１勝２敗ですが、去年の開幕２試合連続サヨナラ負けに比べりゃまだマシな出だしですわ(笑)。これからに期待していきたいと思います。加藤武治の不調がちょっと心配だけど。