つくすの折にふれ

旅の思い出などを

中国地方列車旅(青春18きっぷを使って) ⑤

2016-04-09 07:38:21 | 旅行
 列車旅5日目です。宇部新川駅発5時45分の「宇部」行に乗ります。56分宇部駅に着きます。この駅の「駅そば」はこの時間でも開店しています。うれしくなって熱いうどんをいただきました。そして、6時22分発の新山口行で同じ線をもどります。「居能」駅に6時30分に着きます。
 ここで「小野田線」の「長門本山」行に乗り換えます。この日もとても冷え込んでいます。だれもいないホームでたったひとり待っていますと、本当に列車が来るのだろうかとすこし不安になります。でも、時間どおりに43分発の列車が来て乗り込みます。乗客は自分1人だけです。「雀田」という乗換駅から、高校生と列車好き若者が乗ってきました。そして、7時04分に長門本山駅に着きました。
 高校生は降りていきましたが、列車好きさんは、列車や駅名、時刻表などを撮影しています。この駅には朝1本、夕方1本の2便しか列車が来ない珍しい駅なのです。この列車が折り返し10分発の雀田行になります。15分に雀田に着きます。ここまでの宇部新川から宇部まで、距離6.1㎞、普通運賃200円、宇部から長門本山まで、距離11.1㎞、普通運賃240円です。
 ここで乗り換えて、小野田線で「小野田」に向かいます。17分発で32分に小野田に着きます。ここからは山陽本線に乗り換えます。33分発の「下関」行き列車です。この日は土曜日ですから、通学の生徒はあまり乗っていません。8時25分に下関駅に着きます。
 ここから、ほんの少しだけ九州に上陸することにしていました。8時27分発の「小倉」行きに乗り換えます。あっという間に関門トンネルを抜けて、34分に「門司」駅に着きます。43分発の「鹿児島本線」の「久留米」行に乗り換えます。9時12分に「八幡」駅に着きます。ここで折り返して本州へもどります。20分発の小倉行に乗りました。32分に小倉に着き、41分発の下関行に乗り換え10時ちょうどに下関へもどりました。
 ここからはまた山陰本線に乗ります。この日は土曜日でしたので、「潮騒みすず」号という観光列車が運行している日です。21分発のこれに乗ります。2両編成の列車のうちの1両はきれいに内装され、座席が海側に向いて付けられている特別車両です。そちらには指定席料金がかかります。自分は一般車両に乗りました。昨夜までで「いいちこ」2本は空になっていましたので、ウィスキーのポケット瓶を購入して乗車しました。
 天気は快晴ですから、海の景色がとてもきれいです。観光列車ですからビューポイントでは列車を停めて案内してくれます。美しい海を眺めながら、ちびりちびりとやるお酒はなかなかけっこうなものです。12時32分に「仙崎」に着きました。仙崎は金子みすずゆかりの地です。乗客の大半はこの駅で降りて観光に出かけたようでした。自分は、この先の列車の関係で、折り返し列車で「長門市」駅までもどらなければなりません。46分発の折り返し列車で50分に長門市駅にもどりました。
 ここから、山陰本線を上って、萩、益田方面に行きたかったのですが、この時間帯の列車は運行していませんでした。ですから、長門市駅と飯浦駅間の山陰本線も走破できなかった区間として残ってしまいました。
 この次は「美祢線」で山陽方面に出ることにしています。1時間余りの待ち時間がありますので、街を歩いてみました。すると、居酒屋さんがランチ営業をしているお店がありました。ここで昼食をとることにしました。いつものとおり軽くお酒をいただいて過ごしました。お客さんがたくさんいてかなりの人気店のようでした。店名は失念しました。
 そして、14時02分発の「厚狭(あさ)」行きに乗りました。居眠りをしているうちに15時05分に厚狭駅に着きました。ここからは山陽本線を東に向かって進みます。41分発の「新山口」行に乗ります。16時15分に新山口に着き、20分発の「岩国」行に乗り換えます。17時07分に「櫛ケ浜」駅に着きます。ここからは山陽本線を離れて、岩国と徳山を結ぶ「岩徳線」に乗り換えます。13分発の岩国行きです。18時26分に岩国に着きます。
 ここからは山陽本線を進みます。30分発の「白市(しらいち)」行に乗り換えます。20時12分に白市に着いて、32分発の「糸崎」行に乗り換えます。21時05分に糸崎について06分発の「岡山」行に乗り換えます。これが最後の乗換となりました。そして、22時33分に無事岡山駅に着きました。仙崎から岡山までの距離は377.4㎞、普通運賃は6,480円です。
 駅を出て繁華街をホテルに向かうとき、「明神丸」という看板を見つけました。高知に「稲藁焼きかつおのたたき」を出す有名な人気店がありますが、その支店のようです。かつて、高知の「ひろめ市場」でいただき、いたく感動したことがありましたので、すぐにここへ来ることに決めました。
 ホテルでチェックインしてすぐにそのお店に行きました。23時近いのであまり時間はありませんでしたが、今度の列車旅の完結を祝ってひとり祝杯をあげました。大好きな塩たたきに、ジャコ天、みょうがのみそ焼きなどなど、土佐のお酒「酔鯨」もひとしおおいしく感じられて、閉店時間近くまで呑ませていただきました。
 5日間、早起きして夜遅くまで、ひたすら列車に乗るだけの旅で、正直言って、弱音を吐きたくなる時もありましたが、最後までよく頑張れたと思います。まだまだ元気に旅ができそうです。
乗車距離は、1日目509.7㎞、運賃9,610円。2日目、456.1㎞、運賃8,530円。3日目、距離484㎞、運賃7,990円。4日目、距離419.1㎞、運賃7,660円。5日目、距離570㎞、運賃10,280円。
 5日間の総乗車距離2,438.9㎞、運賃総合計44,070円となりました。もちろん運賃は、できるだけ長距離切符にして購入すれば安くなりますので、あくまで目安として出した金額としてお考えください。
 前泊、後泊を入れれば、6泊7日の中国地方列車旅を無事終えることができました。さて、今度はどこへ行きましょうか。
 (了)


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