つくすの折にふれ

旅の思い出などを

鹿児島の焼酎はうまかった ①

2016-12-02 09:47:07 | 旅行
 本日古稀に達しました。それを記念して投稿します。28/12/02
 先日、鹿児島へイモ焼酎の勉強に行ってきました。
ちょうどいま、九州ふっこう割で料金が安くなった九州への旅行商品が出ています。今回はそれを使わせていただき、鹿児島市を訪ねてきました。久しぶりの鹿児島は、とても寒い気候でしたが、すてきな女将たちとも出合えて、おいしい焼酎をいただくことができ、気持ちはとても暖かいほのぼのとした2日間の勉強でした。
 自分は、太田和彦さんのテレビ番組を見ていて、そこで紹介されたお店をできるだけ訪ねてみたいと思っています。かつてはスカパーの旅チャンネルに番組がありましたが、いまは、BSイレブンにあります。その番組で知った各地の居酒屋さんを訪ねてきました。そのことはこのブログにも書いていますが、今回もそれが目的の旅でした。
 8時10分発の航空便でしたので、野田市駅を5時37分の電車で出発します。あいにくこの朝は雨模様、折り畳み傘をさして行かなければなりませんでした。旅行先は傘はいらない天気予報でしたので、荷物が増えることになりちょっと残念でした。そして今回も、品川から京急を使って羽田空港へ向かいました。ところが、京急線は地震の影響で安全確認をしているとかで、すこしずつ遅れて、7時40分ころ空港へ着くことになりました。
 保安検査場を通って搭乗口へと向かいました。売店で、チューハイとジャワティーを購入して機内に乗り込みました。まあまあ順調に出発しました。どんよりと曇っていた天気でも、上空へ出れば晴れています。そこまで上がってから、氷結チューハイをいただいていい気分で過ごします。そして、鹿児島空港に到着です。市内へ向かうリムジンバスに乗り込みますと補助席も使うくらいのほぼ満員です。10分間隔でバスの便があるのですがこれで市内へ向かいました。
 こんな満員状態でも、荷物を席において平然と座っている人がふたりいました。そのうちのお一人は気づいて荷物スペースにバッグを移して席を空けましたが、もうひとりはそのままの状態を続けていました。
 空港と市内は高速道路でつながっています。40分ほどで鹿児島市の市街地中心部につきます。午前11時過ぎに鹿児島中央駅前に着きました。まず、お店のある所をリサーチに行きました。鹿児島市の繁華街は「天文館」を中心に広がっています。そちらの方向に歩いていきました。そして、住居表示を見ながらお店を探しました。これはなかなか難しいものがあります。道路1本違うだけで見落としてしまいます。粘り強く歩いているうちにパッと目の前に暖簾が目に入りました。
 無事「のり一」というラーメン屋さんが見つかりました。これも例の番組で紹介されていた、こちらではとても有名なお店です。さっそく食券を買って大盛りラーメンを頼みました。450円です。ただし、夜になると100円高くなるのだそうです。すぐに、鹿児島ですからツボ漬けといった方がよいのでしょうか沢庵とお茶を出してくれます。それをいただいているうちに、テレビで拝見したことのある大女将がお店に出てきました。テレビで見たとおりのとても優しそうな方でした。
 しばし待つとラーメンが出ました。豚骨スープとは無縁のすっきりしたスープで自分好みの味でした。もやしがたくさん入っていて、サイズは小さいですがチャーシューが4枚乗っています。麺は、中華麺というよりも、チャンポンの麺や、沖縄そばの麺に近い感じがする太目で噛みごたえのある麺でした。すこし待ち時間があった理由はこの麺のためだったようです。目的のお店のラーメンに出合えたことを喜びながら、おいしくいただきました。
 お店を出てから、もう少し周辺を歩いてみました。今夜くる予定のお店はこの近くにあるはずなのですが、お店そのものは見つかりませんでした。でも、このあたりに来ればいいということは確認できましたので中央駅へともどりました。
 12時半くらいです。この日の午後をどう過ごすか考えていたのですが、まだ結論が出ていませんでした。路線バスや市電を乗り継いで観光することも考えたのですが、今回は楽な方法をとることに決めて定期観光バスに乗ることにしました。総合案内所へ切符を買いに行きました。市街地の名所史跡を巡るコースにしようと思って行ったのですが、半日で市街地と桜島を巡るコースがあることを知りそちらを購入しました。
 出発までまだ時間がありましたので、きれいなショッピング施設が整備されて華やかで賑やかな中央駅付近を散歩して時間を過ごしました。そして13時30分発の観光バスへ乗り込みました。乗客は11人でした。
 まず「城山」に向かいます。ガイドさんによると、午前中の便では、中国人の団体客でごったがえしていたのだそうです。ちょうどこの日、中国のクルーズ船が鹿児島港に入港していてその観光客だったのだそうです。風が強くてとても寒い天候でしたが、きれいに晴れていて城山からの眺めはとてもきれいでした。「桜島」も細部までくっきりと見えます。ただ噴煙は上がっていないようでした。次に、その桜島へ渡るためフェリー乗り場に向かいます。
 フェリーは15分ほどの船旅です。観光バスごと乗船します。自分は展望デッキに上がって冷たい風をがまんしながら、桜島が迫ってくる短い船旅を楽しみました。
 この定期観光バスは「早回りコース」ですから、立ち寄る見学場所は限られています。車で登れる最高位にある「湯乃平展望所」に向かいます。荒々しい山肌が眼前に望めます。しかし、噴煙は見えません。今年は噴火や爆発が少ないそうですし、噴火しているのは「南岳」で、その火口は、自分たちがいる鹿児島市側とは反対側にあるためだそうです。
 この展望所で、桜島を、そして反対側の錦江湾や鹿児島市街の展望を楽しめるのですが、風が強く寒いので、じっくりと眺めてはいられなくて、乗客の皆さんも早めにバスにもどっていました。そのせいで時間の余裕ができて1か所寄り道してくれました。
 長渕剛は鹿児島出身なのだそうですが、数年前の噴火のあと、桜島で大野外コンサートを開催したそうです。7万5千人を集めたというのですからすごいものです。その会場となった浜辺に、有志が建立したというモニュメントがあるのですが、そこに立ち寄ってくれました。ただ、このモニュメントを見て、本人は似てないなと言ったとか。自分もそう思いましたが。
 桜島を案内しながらガイドさんが言っていました。今年夏の大爆発のとき、マスコミが大騒ぎしたことは記憶にありますが、今年はその回数自体はとても減っていて静かなのですが、ああいう風に報じられて観光客が減ってしまったり影響が出ました。現地の実情をしっかり報じてほしいものです、とのことでした。自分は、いつも批判していますが、とにかく最近のマスメディアの報道はおかしくなってきていると思っているのですが、ここでもこんな話を聞いてきました。
 またフェリーに乗って、島津のお殿さまの別邸「磯庭園(仙巌園)」に向かいます。16時ごろですから、いかに西にある鹿児島でもだいぶ日が傾いてきています。その分観光客も少なくなっていて静かです。ここは、何度も訪れていますが、自分にとってとても思い出深いところなのです。43年前、今は亡き妻と新婚旅行で訪れたところです。この庭園で三脚を立ててセルフタイマーで撮った写真が、いつもパソコンテーブルの上、に飾ってあります。この新婚旅行は、川崎・日向を結ぶカーフェリーでわたって、マイカーで南九州をドライブしたのですが、そのときの記憶が呼び覚まされて、ちょっぴり切ない思いがありました。
 この見学を終えて中央駅にもどり解散です。駅前広場周辺は、イルミネーションに彩られていてとてもきれいです。自分のホテルは反対側にあります。駅を抜けて17時半ごろにチェックインしました。部屋に入って一息入れてから街へ繰り出しました。
 (つづく)


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