バイクと音楽を楽しむ前期高齢者

ロイヤルエンフィールドとグループサウンズ、カワサキWシリーズとグランドファンクをこよなく愛しています。 

20180826 カフェOTTO通信 トライブコンサート

2018-08-27 00:17:32 | カフェOTTO

今日は第4日曜日。恒例のベンチャーズトライブコンサートです。音量の大きさに苦情が出ていたのでその点をお願いしてのスタートになりました。

全体的に音量を抑えた結果、PAスピーカーに全員の音が入るようになり、バランスがとりやすくなりました。トライブの皆さんはいつもカフェOTTOの繁栄を考えてくださっています。その中の一コマだと思うのですが、OTTOの楽器練習生などとの共演もしてくださいました。休憩時間中にギターの野田さんがギターを弾き、福山さんが教習中のベースを弾きました。うん、ちょいと間違いもあったけど3万人の観客の中でよくできていましたよ(^O^)

しかしイッチャンのアップルはなんだよ。2ヶ月早いんじゃないか!今の時期はトマトか梨にしとけよと思ったのですが、これは心の中で思っただけにとどめておきました(^O^) この調子だと来月は雪だるまでも出てきそうだもの・・・。

 終了間際に電灯を消して、スポットライト(工事用投光器)だけにしました。

かなり無理があるけど、皆さんその気になって盛り上げてくださいました。

 しかし、そのOTTOの中で大きな問題が出始めました。それはOTTOを解散するかどうかという根源的な問題です。今日はまとめることができませんでしたので、後日問題提起として発表します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


20180825 カフェOTTO通信 ダイヤモンドベンチャーズ音響

2018-08-26 23:36:15 | カフェOTTO

 25日はカフェOTTOで活躍されているダイヤモンドベンチャーズが長田の市場ででライブをされます。もう10年近くやられているらしい。OTTOとのおつきあいということで、昨年音響を依頼され、今年も参加しました。

 このバンド、演奏技術や進行については素晴らしいのですが、音響設備は正直言って???ミキサーからアンプへはキャノンを使っています。butアンプからスピーカーへはフォーンジャック!スピーカー自体はヤマハのコンサートクラブの15インチ。これは好みもありますがヤマハらしいスッキリカッチリとした締まった音を出してくれます。しかしフォーンジャックでは物理的な衝撃があった時に危ないノイズが入ります。このスピーカーの出力音圧は98dbぐらいだったと記憶しています。ですから出力の弱いアンプでも大きな音が出ます。

 使ったアンプはステレオアンプではなく、フォニックのアンプ内蔵ミキサー。歴史を感じさせる機材から現代的な機材の重複でした。ですから接続にはちょいと苦労(-_-;)

 当日は台風一過。暑い西日が照りつけます。仕込みの時はもちろん大変でしたが、演奏が始まっても強烈な西日が差し込み、超高齢のバンドマスター、ボスにはかなりキツかったみたい(^_^;)

お客さんは300人ほどもあったかな。例年行事で盛り上がってました。とりあえず飲み食いに・・・(^O^) しかし上の写真のように強烈な西日が6時前まで照りつけていました。

ギターのボス。あ、ベース弾いてやんの。このバンドはベースとギターが入れ替わるのです。熱中症大丈夫ですかね!

こちらはギターとベースのこうちゃん。

MC・ヴォーカル・キーボードに大忙しの田中さん。終盤は酔っ払って写真に撮るの忘れていましたが、浴衣に着替えられておりましたよ♪ オンナですもん。

 ギターの西山さんです。息子さんとご子息がバンドを組み、(パパtoムスメ)昨年は曲を披露してくれましたが、今回は残念ながらパス。がんばれ、おじいちゃん!

ドラムスの岡部さん。ブラバン上がりで細かい技術を披露してくれます。家からドラムセットを運搬して・・・大変な労力。ここでは触れませんが、そのためか当日はおかしなポカ(^O^)。ここでは触れませんが・・・口止め料をもらった訳ではありませんが・・・(^O^)

 

午後8時。闘い済んで日が暮れて・・・お客さんが帰った後は膨大な量のゴミ。そして後片付け。バーベキューセット、長机、椅子・・・気が遠くなるような作業が残っています。でも、これが夏なのだ!

 

 

 

 


20180824 カフェOTTO通信 台風一過

2018-08-24 21:00:00 | カフェOTTO

昨夜は台風直撃でした。みな様の家は大丈夫だったでしょうか?

カフェOTTOは停電!冷蔵庫と電灯が落ちていました。先に出勤した智子がそれを発見。生きているコンセントから延長コードで冷蔵庫をつなぎました。

今日は第4金曜日、恒例の年金者組合うたごえ喫茶の日です。幸いエアコンは効いているので中止にはしませんでした。

しかし生きているコンセントで冷蔵庫、ポット、コーヒーメーカーを使い、臨時投光器を使えばオーバーしてしまいます。急遽、バンドで使っていた発電機を取りに戻って発電!投光器と冷蔵庫をこれでまかないました。

↓ 発電機・・・ホンダEZ2300H(定格2.3Kw 乾燥重量36Kg 騒音レベル 70dB 4サイクル単気筒)

しっかし蛍光灯が切れている店内は暗い。玄関の自動ドアも動かないので手で開け閉めしなくてはなりませぬ。

でも2時間のうたごえ喫茶、最後までやり通しました。

原因は雨漏りによる漏電と思われます。鉄筋構造の商店街なのに、古くなるのあれですねえ、やっぱ・・。1個のブレーカーが落ちたままです。戻してもすぐに落ちます。危ない危ない・・・。明日、電気屋さんが来てくださるそうです。

 

 


20180820 カフェOTTO通信 神戸新聞に掲載♪

2018-08-20 11:04:45 | カフェOTTO

 本日20日付の神戸新聞に昨日の田中唯介ライブが紹介されました。ボランティアで運営する音楽喫茶としてのカフェOTTOの姿をこれからも発信していきたいと思います。地元、神戸新聞の協力も得ながら「みんなの居場所としてのOTTO」という位置づけも加味して続けていけたらと思っています。

 普通の喫茶店をめざしながらどんどんフツーでなくなっていくOTTO。田中唯介さんは「うたごえ喫茶をやれ」と仰ってくださいました。でも毎月第4金曜日には年金者組合うたごえ喫茶をやってるんですよね。1953年生まれの僕の年代にはちょいと想像し難いのです。

 パソコン買い換えてソフトを入れ直しました。ワープロソフト一太郎が制限を超えたので新たに購入。これは3台まで使えます。しかしマイクロソフトのオフィスは1台しか使えません。パソコンを3台持ってれば3台分購入する必要があります。昔のソフトはこんなことありませんでした。エクセルは素晴らしい表計算ソフトです。でも3台分も購入できません。で、昔のエクセル2003・・・(これなら複数のパソコンで利用できました。)これを未だに使っています。

 事業者が膨大な数のエクセルを使用するならその制限を設けることは理解できます。しかし個人が手持ちの数台のパソコンを動かすのに一台一台のパソコンにそれぞれのソフトを購入するとなると膨大な出資となります。そうなると似たような機能を持つ表計算ソフトを導入となります。今のところ、マクロを使わないソフトなら安価に供給されています。でも僕はマクロを使いたいので問題有りでも複数台使えるエクセル2003を使っています。

 新しく買った古いパソコンのwin10。カフェOTTOで使い始めましたが、win7との扱いには大きな差があります。まるでアクセルやブレーキの位置が異なったよう。こんな車を売れば事故間違いなし。パソコンの世界ではそんなことが許されてきたのです。アプリケーションソフトの削除の方法も変わりました。終了の方法も変わりました。終了するにも幸いショートカットは生きているのでalt+f4で対応できました。新たな知識を必要としなければならないバージョンアップにはまったく困ります。こんなことを許してきたのはマイクロソフトの一人勝ちでの専横。日本の安倍政治にもつながります。

 文句を言ってもしゃあないんで、WIN10の勉強をしまっさ。アホらしいけど。


20180820 カフェOTTO通信 そうめんアレンジ

2018-08-20 11:00:31 | カフェOTTO

偶然なのですが、錦糸卵を作る時にサラダ油が無かったんでごま油で作りました。これがそうめんに良い味付けとなりました。半分は普通に食べ、残り半分にはつゆに直接ごま油をぶっかけています。逆に軽くなった印象なのです。なおそうめんは太めでツルツルの「半田麺」。揖保乃糸には個人的には合わない感じです。


20180819 カフェOTTO通信 田中唯介ライブ

2018-08-19 21:14:54 | カフェOTTO

田中唯介ライブに70名余 超満員!

 本日開催されたアコーディオン奏者、田中唯介さんのライブは70名を越えるお客さんでぎっしりとなりました。

 93才という年齢にもかかわらず、シャキシャキとした言動には驚かされました。11時前に来店され、ウエルカムサービスも受けられずにリハ突入。持ち込まれたアンプにマイクとアコーディオンとギター、すべての音源を入れ、店の音響はただそれを大きくするだけ・・・。

 butそれが難しい。そのアンプの性格をつかんでいないものですから調整に悪戦苦闘でした。高い方も低い方もハウリングで大暴れ。特にギターの低音・・・Aの近辺がうなります。ふだんの街角ライブならそこを単にカットするだけですが、それをやると同じアンプにつながれたボーカルも低音がなくなり、痩せた音声になるのです。これには弱った。ボリュームを絞ることと、後席にも聞こえるように後ろに2台のアンプを追加して対応。これでかなりスッキリとなりました。

↓ リハーサル

開演前の午後1時になると次々とお客さんが来られます。用意した椅子が足りなくなり追加。机を重ねて場所を広げ、さらに椅子を追加。こんな状態になりました ↓

読売テレビさんが2台のカメラで最初から最後まで録画。音声は後部に用意したアンプから別の機材で拾っておられました。そして開演!

満州に行ってシベリアに抑留され、酷寒の中で重労働をさせられた経験も重い話ではなく、きわめて軽快に話をされます。そしてそれにちなんだ音楽をアコーディオンに載せて発信。小さな身体からは想像できないほどの声量豊かな歌声が響きます。

トークも軽妙。会場からは笑い声や拍手がいっぱい♪

田中さんのライブを提案された方、緑が丘在住のアコーディオン奏者、長岡さんが紹介されました。彼のアコ技術も素晴らしいんですよ。

帽子を変えました。トロイカが聞こえてきそうですね。やっぱりシベリアですけん。

 

上の横断幕、頑張って作った甲斐がありました。ポップ体、ゴシック体、隷書体、その他の太字体などでは表現できないおどろおどろしさが表現できたと自負してるんですが・・・。

お~っとここで、OTTOのご近所の居酒屋たけしのマスター、高橋たけしさんが登場です。「おまえを離さない」を熱唱。

息子さんがギターでコラボ。クラッシクギターの名手です。

終了間際に「会場の人も一緒に歌いましょう」と、星影のワルツ。みなさん口ずさんでおられました。熱のこもった1時間40分。素晴らしい一日になりました。

終了後に読売テレビのインタビュー。難聴の僕よりも何倍もの聴力があるスーパー93!!!

夏の良い思い出をありがとうございました。

このイベントに当たって椅子を運んだり受付を引き受けてくれたり、会場の整理や後片付けをしてくれたり、いろんな人が力を貸してくださいました。こういうイベントは僕ら夫婦と吉浪さんだけではとても不可能です。

カフェOTTO運営委員会が解散して2年ちょい。傍から見ると浅野夫婦がやっている店と思われるかもしれません。でもそれでは店の運営は不可能なんです。これからの方向性も考え直す必要があるのではないかとも思ったイベントでした。

みなさん、ありがとうございました♪

 

 

 

 


20180816 カフェOTTO通信 フォント購入

2018-08-16 12:42:34 | カフェOTTO

8/19 田中唯介アコーディオンコンサートに際し、ご本人から本番中の横断幕についての提案がありました。「ナツメロ・戦争・抑留・公演」というのがその内容。パソコンで文字を打てばそれをポスター印刷にして簡単にできるのですが、実際の印刷物を見てどうもピンと来ない。

先週、ソースネクストから「あったか手書き文字」というフォント販売のお知らせがありました。心にストンと落ちる文字がありました。7書体セットを購入し使ってみました。これでまた一つ課題をクリア♪

4書体を比べてみると、なんだか「どうでもいいか」って思っちまいそう。いやいや、お金出したんやから素晴らしい書体だ!but「そんなに手書きが良いのだったら最初から手書きしろや」という声も聞こえてきそう。

それよか明後日18日はビヤホールだ。この日はオットーシックスギターバージョンが演奏します。トリオになってまだ数ヶ月。色々と進展しています。

そして当日は「新曲」!「ドナウ川のさざ波」・・・(正式名称は忘れました)を披露できると思います。

ベースは完璧に捕らえましたよ。途中から八分音符の連続とか4弦の開放を一発入れるとか、単純にならないように工夫されていると思います。出足の単純さを補うためか同じフレーズの所を一発だけ1オクターブ高くしたりしてますが、ベース弾きじゃないと分からないかも、いや、分かってくれないかも(+_+)

マグロのホネ。旨かった♪

 


20180816 カフェOTTO通信 舞鶴引揚館

2018-08-16 11:48:48 | カフェOTTO

明後日19日にアコーディオン演奏をしてくださる方、田中唯介さん作詞・作曲による「まぶたの桟橋舞鶴よ」の歌詞看板です。

まぶたの桟橋舞鶴よ

一、遠い潮路のなつかしく 君を訪ねて来た港 あの日のふる里踏みしめた .

まぶたの桟橋舞鶴よ嗚呼 引揚船よ今いづこ .

二、あつい思いは波の背に 今もせつなく湧いてくる 六十余万のたどるみち

まぶたの桟橋舞鶴よ嗚呼 記念の丘よ何故かなし

三、積る涙を抱きしめて せめて浜うた聞いてくれ 未だにはかないあの人も

まぶたの桟橋舞鶴よ嗚呼 五老ヶ岳よ白鳥もなけ

行った当日、カメラを忘れました。しゃあないんで妻=智子のガラケーで撮影。サイズが60キロバイトという画質なんでかなり無理があります。桟橋で撮影しました。副会長 田中唯介の看板もありました。すごい人なんですね。左上にアコーディオンを抱えた田中さんが描かれています。

下は再現された桟橋

このたびの訪問でいろいろ知識を得ることになりました。とはいえ、日本人としては当然知っておかなければならないことだとも思いました。

中国に満州国という日本の傀儡政府を作り、進出していったこと。そんなことしなけりゃこんなに多数のシベリア抑留もなかったろう。だが日本だけが悪いのではない。当時の世界情勢を見れば、先進国が帝国主義的拡張主義で更新国を抑圧・搾取していた時代なのだ。公平・冷静にみる必要があると思います。

今日の神戸新聞一面には天皇が「戦後の長きにわたる平和な歳月に思いを致しつつ、ここに過去を顧み、深い反省とともに、今後、戦争の惨禍が再び繰り返されぬ事を切に願い・・・」と述べられたと報じた。

一方安倍首相は過去の加害には触れず、「戦争の惨禍を二度と繰り返さない」と述べたそうだ。1993年に細川首相が示してきたアジア諸国への「損害と苦痛」「深い反省」には6年連続で触れていない。その上、憲法9条を破壊して自衛隊を世界各国で戦力として使おうとしている。彼の言葉が天皇や皇后と比べていかに薄っぺらいものか。

いずれも田中唯介さんを検索していく中でいろいろ勉強できました。そして明後日のライブに備える心構えもできたように思います。盆帰りでお経も聞かず、墓参りも智子に任せてしませんでした。しかし実り多い帰省でした。

 

膨大な人数が進出していたのです。

 

 


舞鶴引揚記念館

2018-08-15 20:28:18 | カフェOTTO

 盆帰りのついでに舞鶴引揚記念館に智子と行ってきました。この19日にアコーディオン演奏をしてくださる田中唯介さんが副館長をつとめる 所です。シベリア抑留の悲惨さ、引揚のさいの身元確認に訪れる母、妻の姿が印象的でした。戦争が終わったにもかかわらず、シベリアの極寒地で重労働させられた日本人が多数。その中の一人が田中さんだったのです。

 一方、満州事変については鉄道爆破が中国軍によるもものとされた事に対して「日本の関東軍によるもの」であったこと。そしてそれを機に満州を日本の物にしていったという過程も描かれています。日本が加害者としての側面をもつということも掻かれていることに関しては共感しました。

 シベリア経由での日本人引揚者は66万人。これだけの働き盛りの人たちが外国へ出向いていたのだ。しかしその他の国を含めると600万人が出征していたという。この人たちが日本国内で生産活動に従事していたらどれだけの利を得たろう。戦争というものがいかに非生産的なものかをわからせてくれる展示であった。

 入場料は¥300。多くの人に訪れてほしいと思ったのです。

 カメラを持って行くのを忘れていました。これは残念。近々再訪したいと思っています。


20180809 カフェOTTO通信 翁長雄志知事が死去

2018-08-09 10:11:28 | 日記

8月8日、翁長雄志沖縄県知事が亡くなりました。命をかけて「辺野古基地を作らせない」と主張を貫きました。強い悲しみにうたれています。そして深い敬意と感謝を捧げます。

4年前の知事選挙には近所のご夫婦と共に応援に参じました。激動の、歴史のダイナミズムというものに直接触れたような感触でした。2014年の投稿を再録します。

2014-11-20 11:45:15 | カフェOTTO
朝倉・浅野、沖縄知事選挙奮戦記
 毎年2回の旅行をしている浅野夫婦。いつもはテントを積んでキャンプばっかりだが今回は沖縄ということで旅館泊。
沖縄ではちょうど知事選挙が行われている。新基地ノーか受忍かの天下分け目の闘いだ。前知事は辺野古移転反対を公約にして当選しながら自民党の甘言によって寝返った。この裏切り者を追討する闘いがこのたびの知事選挙なのだ。
 この闘いに参加するということは歴史を傍観するのではなく、その能動的一員として歴史の渦中に飛び込んでそのダイナミズムを全身で受け止めるということなのだ。
 この案に青山在住の朝倉夫妻も乗ってきた。4人で計画を練る。以後、朝倉義弘(ヨッチャン)、朝倉早苗(早苗ちゃん)、浅野清志(キヨッさん)浅野智子(智ちゃん)と呼ぶ。
 朝倉宅にて予備会議を開く
 「バンガローに泊まって、選挙事務所から車で送迎してもらう」
 「いや、選挙事務所に泊まったら宿泊代がタダで済む」
 「選挙事務所で昼飯食ったら一食浮く」
 「チョイとビラ巻いて最後は万歳の写真に一緒に収まって新聞に載ったりして」
 「振る舞い酒や食い物にありつこう。ま、当選が前提やがね」
 とんでもない話になってきたが、旅の方向性がおぼろげに見えてきた。
 14日(金) 7:30神戸空港発 当日は午前中軽く観光し、午後から行動。
 15日(土) 丸一日行動
 16日(日) 沖縄本島南部観光
 17日(月) 美ら海水族館中心の観光(降雨の予報)
 
 
11月14日(金)
 6時過ぎに朝倉夫婦が迎えに来てくれた。暗闇の中、空港へ向けて疾走。
 那覇空港に立つ。暑い。半袖のTシャツ一枚で動くことにする。あまり天気が良さそうではないのでとりあえず首里城の見学をしよう。空港から首里まではモノレールで移動。
 今日の宿泊施設は日本一安い宿で紹介された南風(みなみかぜ)という5階建てのホテル。1人¥2.000。なかなかアジアンな雰囲気で、まるで隠れ家のような感じだ。部屋は4階にあるが便所は3階と5階。安室奈美恵なども売れる前はよく利用したそうな。
ところで、隣の建物は日本共産党沖縄県委員会だった。
 14:30、選挙事務所に到着。4人で800枚ほどのビラを渡され、タクシーで現地、首里まで移動。コピーされた住宅地図は見づらいがその地図でさえビラまきがやりにくそうな感じはした。タクシーの運ちゃんも「あの辺は狭いし、分かりにくいと思います」と話してくれた。
 県知事選と同時に那覇市長選挙や県議・市議補選も行われている。今回は知事選挙の翁長(オナガ)候補、市長選挙の城間候補、2種類のビラなので重い。
 路地裏まで入っていくものの、行き止まりが多い。それにかなりの斜面になっている。あ、菅原文太のステッカーが電柱に貼ってある。彼はオナガさんの応援のために先週沖縄に来たらしい。(その翌月亡くなった。最後の力を振り絞って応援してくれたんだなあ)
 朝倉夫婦と僕ら夫婦は2組に分かれ、それぞれの地域へ。緑が丘や青山とは全く違う家並み。集落全体に高低差があり、袋小路だらけ。浅野組は200枚残してしまったが朝倉組は完食?えらい!!
 宿にはタクシーで移動。そこから温泉までは約1.5キロ。この宿の姉妹店があり、温泉代が150円割引の¥650♪かなり歩いた感あり。そこで偶然にも三木で活動を共にする田中信一氏と遭遇。「生中100円で飲ませてくれる店があるで」という。温泉から上がるとなぜか続々と兵庫県の応援団が集まり、合計8人で店に突撃!缶ビールよりも安い価格設定だ、500円分飲んだ。
 ホテルでは板間に寝たせいか、ノドの調子が悪い。声がひっくり返るのだ。

11月15日(土) 
 
 9時、選挙事務所に集合。今日の行動はハンドマイク宣伝という。4人程度での編成なので僕ら夫婦は一組となって行動。しゃべる人とその周りでビラをまいたり手を振ったりする人に分かれる。行動場所は国際通り近くの市街地。まずはキヨッさんから始める。マズい、渡された原稿を棒読みするが声がちゃんと出ない。続いてヨッチャン。50年ぶりのハンドマイクと言うが、なかなか落ち着いた喋りではないの。
 昨日のビラまきと比べてしゃべる人以外はあんまり労力が要らない分、楽ではある。2巡目が済んだ後、智ちゃんにマイクを渡す。本人驚いていたが、学童保育の署名活動で経験があるそうなのでやれるだろう。しかし声が小さい、マイクとの距離が大きいことを指摘し、その後は順調に流した。

ハンドマイクデビュー
 公園で小休止。ここで早苗ちゃんにもマイク宣伝を提案。本人はとんでもないと断ってはったが、草むらに座って原稿を読み始めた。よし、やる気になった♪
 さあ、行動だ。初めて握るハンドマイクにかなり精神的圧迫があったものと思う。いきなり詰まってしまい。途中降板か?とも思われたが、次第にスラスラしゃべれるようになってきた。誰よりも冷や汗だったのは本人よりも夫であるヨッチャンだったに違いない。
 
 
 3時間弱の行動を終え、選挙事務所に帰る。午後からも同じ班で別の場所で行動するよう指示をされた。今度は住宅地だ。
 はじめは棒読みだった原稿が僕も含め全員自分の言葉になってきた。原稿が素晴らしくわかりやすいので自分の中に取り込みやすかったのだ。声に表情が出て喋りに熱気がこもる。窓を開けて手を振ってくれる人、歩きながら声援を送ってくれる人、そして家の中まで招き入れてお話をしてくれた人、家から飛び出してペットボトルのジュースを差し入れてくれた人・・・。住民の大きな励ましを受け、絶対に負けられないという気がムクムクとわいてくる。
 16時。とりあえず予定通り行動を終わらせ、ホテルにチェックイン。これからの行進、集会に備える。男組は風呂に入り、女組は待機。
 
 
  17:30、集合場所のスタジアムにタクシーで移動。すでに行進は始まっていた。オナガ、みきこ、みずき、ナガヤマののぼりが長蛇の列を作って流れている。5人に1人ほどののぼりの数は半端でない。県庁前の広場に続々と集合。その数7.500人と発表され、会場はウォー!という大きなざわめき。右翼の車がスピーカーで妨害しようとしていたが大群衆の前には象に立ち向かうアリのごとし。運転手は顔を隠しながらスゴスゴと通過。
 赤嶺衆議院議員を含め、15人ほどの弁士が次々とミニスピーチ。最後はオナガ氏の演説。集会の終了宣言後、スピーカーから「当選当選」と流れると群衆が「オ・ナ・ガ!」で応酬。それが「み・き・こ」「み・ず・き」「ナ・ガ・ヤ・マ」と代わり延々と続く。那覇の夜を真っ赤に染めたこの臨場感は半端でない。まさに歴史の渦中に自分が居るのだ。
 
 
 
 
11月16日(日)
 今日は観光タクシーで県南部巡り。平和祈念館、ひめゆりの塔などを訪れる。帰ってホテルの一室を借りて4人で食事。その後疲れて数分間眠る。
 21:00、「当確」とヨッチャンから電話。開票率0%で当確とはかなりの差がついたのだろう。タクシーで選挙事務所に行く。
 すごい人数だ。報道機関もかなり多い。やがてオナガ氏が現れると大声援。そして万歳三唱!続いて鏡割り。その後、集まった群衆の1人1人に歩きながら握手。ええもちろん僕らも握手していただきました。
 
 
ところで鏡割り後の樽だが中はステンレス製のタライでかさ上げがしてあり、入っているのは3分の1ほど。杓子がないので汲みようがない。誰かがプラスチックのコップで汲み始めた。僕らもそれに倣う。あ、日本酒じゃない。そう、焼酎なのだ、さすが沖縄。しかしずいぶん薄いなあ←タダで飲んで文句言うな!
 
 
開票結果
▽翁長雄志(無所属・新)、36万820票。
▽仲井真弘多(無所属・現)、26万1076票。
▽下地幹郎(無所属・新)、6万9447票。
▽喜納昌吉(無所属・新)、7821票。

この旅行を通じて一番良かったこと。それは選挙に参加できたことで全員一途。パックツァーでは絶対経験のできない首里の路地裏でのビラまき、ほとんど経験の無いハンドマイク宣伝とそれに対する住民の反応。こんな熱いオキナワに出会えたことは僕らの人生にとって大きな収穫であったことは間違いない。ありがとう、オキナワ!!!
 
こんな小さな島、沖縄に75%の米軍基地を押しつけている状況。それに対して本土の人間が無関心であることが問題だ。人の痛みが分からない人間にはなりたくない。そしてそれは口先でなく、具体的にどう行動するか。それによってその言葉が本物かニセ物かが判断できる。難しくかんがえずに、
「アノネ、がんばんなくてもいいからさ 具体的に動く事だね」(相田みつを)。そう、1ミリでも動けたらそれでいいと思うのです。