16日(火)。昨日、早稲田松竹で湊かなえ原作の映画「白ゆき姫殺人事件」を観ました 原作は読んでいないので、いきなりの出会いです
美人OL典子が何者かに惨殺される。後輩社員・里沙子は旧知のワイドショー・ディレクター赤星に、犯人に思い当たる節があるとして、典子と同期入社の城野美姫のことをほのめかす 赤星は里紗子の言葉をそのままツィッターで囁き、それが徐々に大きな反響を呼ぶ。赤星はワイドショーでその話題を追いかける。美姫はひょんなことから篠山課長の弁当を作るようになり親しくなるが、美人の典子に篠山を奪われる そこに美姫が典子を殺す動機があった。美姫が典子を車に乗るよう誘っていたという目撃証言も現われる こうして、美姫はどんどん追い詰められていくが、自殺を図ろうとしたホテルで点けていたテレビを見て唖然とする
何と言っても、この映画は美姫を演じた井上真央が断然光っています 同僚、家族、故郷の人たちの証言によって局面が変わるごとに、表情を変化させる演技力は並大抵ではありません それと、故郷の幼なじみ・夕子を演じた貫地谷しほりの存在感は凄いものがあります
この作品で著者の湊かなえさんが主張したかったのは、ツィッターを代表とするネットの匿名情報の恐ろしさではないか、と思います 映画の中では、ツイッターで赤星が犯人らしき人物について呟くと、最初のうちは「犯人はそいつに間違いない」とか「殺せ!」とか書きこんで「噂」を拡大していた張本人が、真犯人が判ったとたんに、「犯人扱いされて可哀そう 」とか「今回のテレビ報道を告発する」と書き込んでくるのです。いかにこの手のツイッターが匿名性をいいことに、気まぐれで、無責任で、いい加減かが分かります