さむらい小平次のしっくりこない話

世の中いつも、頭のいい人たちが正反対の事を言い合っている。
どっちが正しいか。自らの感性で感じてみよう!

韓国歴史ドラマと古代日本

2016-11-08 22:46:31 | 歴史


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こんにちは!

小野派一刀流免許皆伝小平次です


さて、皆さん、韓国の歴史ドラマって見たことありますか?

小平次はですね

女房殿が見ていたのをちょっと一緒に見てみたら、何だか結構面白くてハマってしまったのですよ


ただですね、あまりにそのシリーズの回数が多い!

大体一つのドラマが50話とか60話、もっと長いものもあります

まあ、NHKの大河ドラマも50話くらいですからね、ありなのかもしれませんが、まあ長い長い…

あんまり長いもんですから、おっ、もう最終回かなって思うくらいのクライマックス的な話が何度もあります

韓国ドラマの基本は

「陰謀、謀略、裏切り、復讐、少し恋愛」

の連鎖、繰り返しです

主人公が謀略にはまり、濡れ衣を着せられピンチになり、幾人かの家族などが殺され、やがて復讐を遂げる

こんな感じの事が一つのシリーズで何度か繰り返されるって感じなんですが、まあ人の心を突くというか、こういう連鎖によってついつい続きを見たくなってしまうようにできているわけです

史実とかよりもそういった視点に力点が置かれており、特に時代を問わずどの歴史ドラマもそんな感じですので、1、2本見たら小平次としては飽きちゃいましたね

「歴史ドラマ」というよりは「時代劇」

日本で言えば「水戸黄門」や「暴れん坊将軍」のような感覚で見ていれば、まあ面白く見られます

日本の歴史ドラマの代表格

「大河ドラマ」

もですね、基本的には幕末か戦国時代、少し忠臣蔵、くらいしかやらず、特に戦国時代なんかは豊臣秀吉が晩年、悪の権化のようにトチ狂ってしまう、みたいのばっかりで、とても陳腐で飽き飽きしていますが…

そういう意味では韓国の「ファンタジー歴史ドラマ」を「時代劇」感覚で見る方が面白かったりするかもしれません

そんな中、小平次が見て、ハマったのが、古代「新羅」に実在した「善徳女王」の生涯を描いた作品と

「善徳女王」

高麗時代、蒙古が攻めてきた時代のお話で、奴婢から武人の執権まで昇りつめた「金絢」という人の生涯を描いた作品の二つでした

「武神」

二つとも結構面白かったんですが、先にも言った通り、基本的に「陰謀、謀略、裏切り、復讐、少し恋愛」の連鎖、繰り返しですので、なかなかに疲れます

「善徳女王」の主演、イ・ヨヲンさんは大変美しい方で、小平次は結構好きで、年甲斐もなく一時期「LINE」のホーム画像につかってたりしたこともあります(恥!)



「武神」の方は崔氏政権の二代目、崔瑀(チェ・ウ)役のこの方




実に存在感あふれる演技をする方で、この方も小平次は好きですね(もちろんホーム画面には使いませんが)


で、今回ちょっと触れてみたいのは古代「新羅」の歴史について

小平次が見た「善徳女王」の時代は、西暦で言うところ、7世紀の前半から中頃、日本では中大兄皇子の「大化の改新」があったころであります

「善徳女王」の甥に「金春秋」という人がいて、ドラマにも出てまいりました

この金春秋こそ後の武烈王であり、新羅による朝鮮半島統一の礎を築いた朝鮮史における英雄のお一人でしょう

日本書紀にはこの金春秋が来日したことが記されておりまして、後の、白村江の戦いを含む「唐・新羅連合軍VS大和・百済連合軍の大戦争」に向かう流れの中での来日、妄想ふくらむお話です

日本書紀によれば、金春秋は、たいそうなイケメンであったそうで、大和の朝廷内でも結構な人気者だったようです

さて、これは韓国の歴史ドラマ、時代劇に限ったことではなく、日本の歴史ドラマなどにおいても言えることなのですが、その描いている時代時代での「国際情勢」「外交関係」といったものが、ほぼほぼ無視されているように思うのです

それでも韓国ドラマの方は、すぐ近くに絶えず支那王朝が存在していたこともあり、あり得ないような話が多々あるものの、少しは支那王朝との外交面に触れることもあります

そういう意味では日本の歴史ドラマや教科書の方が、「国際情勢」「外交関係」を無視していると言えるかもしれません

現代社会を見ても、アメリカ、中国、ロシア、EUなどとの関係は日本の国策に大きな影響を与えます

韓国や北朝鮮などの近隣国の状況もまたしかり

フィリピンなどの小国であっても、時の大統領の行動ひとつで大国が手玉にとられております

「古代」においては、大国の直接的な武力侵攻などもあったわけですから、今よりももっと国際情勢は緊迫したものであったことは想像に難くなく、近隣諸国、大国の情勢はそれぞれの国の国政、国策におおいに影響を及ぼしたはずです


「三国史記」

という、古代朝鮮半島に存在した「高句麗」「百済」「新羅」、の三国の歴史を記した朝鮮の史書、その中の「新羅本紀」をちょっと見てみますと、その記事の中に「倭国」、つまり大和、日本に関連した記事を大変数多く見つけることができます

「倭国から使者が来た」

というような外交上のものから

「倭軍が侵入し、金城を包囲した」

などというまるで戦争が起きていたかのような記述まで、たくさんあるのです

「金城」というのは当時の新羅の王都であり、新羅本紀には、この「王都」まで倭軍が侵攻して来たとの記事が、実に八回もあるのです(その他領海に侵入などの記事も多数あり)

「王都」まで外国の軍隊が侵攻して来るって、結構大変な出来事だと思うわけです

しかしながら、韓国の歴史学者はもちろん、戦後の日本の歴史学者もこのことについて触れることはあまりありません

当然のことながら教科書などにも出ておりません

「三国史記」の歴史的資料としての信憑性については、当然すべてを鵜呑みにはできません

そもそもの「新羅建国」が紀元前57年となっておりますが、支那の史書等から考えてもこれはあり得そうになく、実際は4世紀中ごろ、というのが定説であります

しかしながら、「日本書紀」もそうですが、その紀年等に疑義があるといっても、それで全てがウソということにはならないでしょう

そうして排除してしまったら、歴史研究なんて今の日本の学界のように、止まったままになってしまいます

先の「倭軍侵攻」については、例えば「高句麗」の第十九代「広開土王」の事績を、後を継いだ「長寿王」が父王の偉業を顕彰するために建立したと言われる、大変に歴史的価値の高い有名な石碑があります

この碑文中にも「倭軍」が新羅国内に満ち満ちている様子が記されていたりするわけです

その他にも碑文には、「倭軍」の侵攻を受けた「新羅」が高句麗に救援を求めていることや

「百済、新羅は古くから高句麗の属民である」

こと、にも関わらず百済が裏切り

「倭と通じた」

として軍を南下させたりしたことが記されており、半島三国の軍事的な優位性なども想像することができます


「高句麗」はこの後、大国「隋」と度々戦火を交え、互角以上の戦いをしている「軍事大国」です

碑文にはそのような状況の中、「倭軍」と度々戦火を交え、大規模な戦争をしていた様子も記されております

碑文中では「高句麗」の圧勝のように記されておりますが(実はそうでもなかったと思える記事が日本書紀にはある)、少なくとも当時、「百済・新羅」が「属民」扱いされている中、「大和軍(日本軍)」は海を渡り、強大な軍事大国「高句麗」と大規模な戦争をするだけの軍事力を持っていたことは間違いないように思われます

この「大和VS高句麗」は15年以上に渡っており、この時の天皇はどなたでいらしたか、とか、なにゆえこんなにも「新羅侵攻」を繰り返したのか、など大変妄想ふくらむお話ですが、それまた別の機会で


また「倭の五王」の時代、度々支那王朝に日本から使節が送られ、大和が支那王朝から「新羅」に対する「軍事統括権」を認められていたりすることや、新羅から大和に王子を人質として出しているこなどからも、大和と新羅の軍事的、政治的優位性がどうであったかは、想像できるのではないかと思うのです

少なくとも「新羅」は、海の向こうの「大和」を脅威に感じていたでしょうし、その国政、国策において「大和」を無視はできなかったでしょう

ドラマ「善徳女王」の時代は、この「大和VS高句麗」15年戦争よりもだいぶ後の事ですが、少なくともこのすぐあとに起こる白村江の戦いを含む「唐・新羅連合軍VS大和・百済連合軍の大戦争」の一連の流れの中で考えれば、やはり「大和」、日本を無視してはドラマは成り立たないのではと思うわけです

この時代の日本が「新羅」より優位にあったなどありえん!

という視点が先に立ってしまっているわけですが、「新羅」に関して言えば、さんざん「大和」から辛酸をなめさせられたかのようですが、最終的には唐と連合して「大和」の勢力を、ほぼ半島から排除することに成功しているわけですから、それまでの大和の優位性を認めたとしても、溜飲も下がるってもんでしょう

先にも申しました通り、このようなことは韓国側に限ったことではなく、日本においても同じことが言え、古代なんてドラマにもなりゃしないどころか、教科書にも載るべきことが載っていないと思うのです

神功皇后の事績なんて、映画にすれば絶対に面白いのに…

さて、このようなことから思うこと

日韓双方の学者さんも脚本家さんも、どっちが優れてたとかそういうことではなく、認めるところは認め、互いに影響し合いながら歴史を刻んできたという視点から物語や教科書を作って欲しいなあと思うのです




御免!

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