さむらい小平次のしっくりこない話

世の中いつも、頭のいい人たちが正反対の事を言い合っている。
どっちが正しいか。自らの感性で感じてみよう!

タクシードライバー日記⑪ どちらまでですか? 無銭乗車

2023-07-25 | タクシードライバー日記


こんにちは、小野派一刀流免許皆伝小平次です

小平次は、今の生業に就く直前、タクシードライバーを4年半ほどやっていたんです
その時のことを、インド放浪記風、日記調、私小説っぽい感じで記事にしていきます

本日は

『無銭乗車』

です 食い逃げ、ならぬ乗り逃げですね

乗車地
『四谷』『大崎』『代々木上原』
降車地
『東京ドームシティ』『綾瀬駅付近』『新大久保付近』

*************************************************

 おれがタクシードライバーをしていたころ、一日の運収が50,000円を超えれば、ひと月の手取りで300,000円程度の稼ぎになる、と前に書いた。55,000円も平均で売り上げていたら、当時のおれのいた営業所では65名くらいのドライバーが所属していたが、ベストファイブくらいには入ったし、全社でも、まあまあ上位にランクされた。

 おれは、以前の仕事を辞め、収入は大幅に下がっていたが、何とか手取り30万、つまりは一日5万を目標に日々東京の街を走っていた。

 ある日の夜、四谷付近で初老のオバサンを乗せた。

『東京ドームまで行って欲しいんです、東京ドームの周りのレストランに忘れ物をして、取りに行って、また同じ場所まで帰って来てもらいたいんです』

『かしこまりました』

 四谷辺りからだと、今走っていた外堀通りを直進、そのまま行けば東京ドームシティだ。ほどなくして到着、オバサンは直ぐに戻ると言って、試合が終わった後なのか、大勢の人込み中へ消えて行った。

 こうして、乗車中の客が、家に着く前にコンビニに寄りたい、などと言って待たされることがある、当然メーターは止めない、タクシードライバーは時間と戦いながら稼いでいるのである、空車でもなく休憩でもない状態で車を停めていることはあり得ないのだ。ところが! 15分程経ってもオバサンは戻ってこない、この間メーターは料金を少しずつ積み上げている、20分、少し不安になる、このまま戻って来なければ、ここまでの料金は、朝の精算時に自腹を切ることになるのだ、おれは仕方なくメーターを止めた。

 30分待っても帰ってこない、マジか! おれは同期の八重樫に電話を入れる。

『ああ、それはやられちゃったんじゃない、乗り逃げ…』

 マジか。。。。、悔しい…、だがこれからの稼ぎ時の時間帯、淡い期待をして待ち続けるわけにも行かない、結果45分ほど待った後、おれはそのまま秋葉原方面へ向け走り出した。

 翌朝、先輩にその話をした。

『そういう時は、必ず何か荷物でも置いて行ってもらわなきゃだめだよ』

 なるほど、残念だが授業料だ。

 ある日の深夜、『大崎グルグル』をやっていた時に、一人の若い女が手を上げた。『大崎グルグル』とは、別の機会にまた話すが、環状線である山手線の終電が『大崎行き』なのだ。この終電には、酔っぱらって寝過ごして、もはやタクシー以外では帰る術のない客がふらふらと出て来る、それを狙って山手通りから裏の目黒川沿いをぐるぐると回るのだ、一発大物も何度が釣っている。

『綾瀬駅の方まで』

 高速を使わず東京の北の外れ、足立区の綾瀬、まあまあのヒットだ。おれはメーターを入れ走り出す。

 女は、どこか物憂げな雰囲気を持っていたが、それとは裏腹に饒舌だった。饒舌とは言ってもハキハキと喋るのではなく、少し倦怠感のあるような話し方だった。沖縄の出身だとか、タクシードライバーは短命な人が多いとか、どうでもいいような話を続けていた。

 綾瀬駅付近に来ると女が言った。

『あそこのセブンイレブンで買い物をしたいので待っていてもらえます?』

 おれは女に言われた通り、セブンイレブンの駐車場に車を停めた。女が降りる前に、何か車内に置いて行って欲しいことを告げようとしたら、女の方から言った。

『何か置いて行かないといけないですよね、ちょっと待ってくださいね』

 女はカバンから財布を取り出し、更に財布から健康保険証と、何かの顔写真入りの『資格証』のようなものを出して、運転席と助手席の間に置いてある『料金受け』の上に置いた。

 これほど確実な『人質』もないだろう、おれは安心してドアを開け、女が店内に入るまで見届けた。

 健康保険証、あまりにも確実で価値の高い『人質』に、おれはどこか油断をしてしまった。店の出入り口の監視を怠ってしまったのだ。コンビニで買い物するには、不自然に長い時間が流れた。メーターは待っている間に10,000円を超えた。

『え?』

 あの女、どこへ行った? おれはメーターとエンジンを止め、店の中に入った。女はいない。トイレか?トイレを見に行ったが中は空だった。

『ウソだろ?』

 保険証置いて行ってるのに、乗り逃げ? そんなバカな。。。。

 だが女はいない、ひょっとして、保険証を置いてきたことも忘れて、うっかりいつの間にか帰ってしまった? だったら戻って来る? いやいや、そんなに酔っぱらってるようにも見えなかった。だが女は戻って来なかった。乗り逃げされたかも。。。しかしこちらには女の身分証明がある、おれは綾瀬警察署へ急いだ。夜勤の警察官に保険証などを見せ事情を話した。しかし、警察官の返事は…

『運転手さん、その女性が買い物のために降りることを許可しちゃったんですよね、そうだとすると、女性と運転手さんの間に、降りることについて合意が成立していて、これは民事の扱いになるので、警察は介入できません』

は、は、はあああああああああああ!!!!!!!????????

『いやいや、無銭飲食だったら捕まえますよね? 乗った料金払わず逃げちゃったんですから、民事じゃなくて、窃盗ですよね? 詐欺? 違うんですか?』

『民事になりますね』

 なんてことだ、しかしいくら言ってもだめだった、悔しいがおれは警察署を出た。その後、健康保険証から何かわからないか、色々調べたが、わかったのはその保険証は使い物にならなくなったもので、健保だのでも、女の所在などわからないということくらいだった。使えなくなった保険証で安心させて。。。、見事にやられた。

 稼ぎ時の時間、時間だけを取られ、金はもらえず、挙句自腹を切る、酷い話である。一日50,000円の売り上げを目標に必死に走っている、本当に無銭乗車は許せない。

 最後は、無銭乗車ではないが、非常識はどっちだ! と言う話をする。

 ある晩、おれは井の頭通りを表参道方向に向かって走っていた。代々木上原駅付近で、少しふらふらしている若い男が手を上げた。

『し、し、新大久保駅の方へ、おねがいぃ、しまっす!』

 かなり酔っているようだ。おれは井の頭通りから山手通りに入り、大久保通りを新大久保方面へ右折、ほどなくして駅前付近に着いた。後ろを振り返ると、男がだらしなく眠りこけていた。

『お客様、お客様、新大久保駅の近くまで来ましたよ、お客様、お客様!』

 だめだ、起きない、幸せそうに眠っている、その後もしぶとく声を掛けたが全く起きる気配がない。こういう時、身体を揺すって起こす、特に女の客の時はそうだが、これはご法度だ。物が無くなったとか、身体を触られたとか、トラブルになりかねないからだ。

 だから本当に困るのだ。稼ぎ時の時間、全く無駄な時間を取られてしまう、ドライバーにとっては死活問題なのだ。

 では、どうしても起きない時はどうするか、身体に触れ、揺すっても大丈夫な人に起こしてもらう、おれは近くの交番へ行き、警察官に事情を話す、警察官が後部座席のドアから男の肩を揺すり、声を掛けてくれる。

『ちょっと、お兄さん、起きて下さい! おにーさーん、起きて下さい!』

 ようやく男が目を覚ます。

『う、う、う~ん、ん!? えっ! なんで警察? えっ?えっ?』

『申し訳ございません、何度もお声がけをしたのですが、お目覚めにならなかったもので、こういった場合、お客様のお身体に触れることができませんので、警察の方に起こして頂くよう指導を受けておりまして…』

『な、なんだよそれ! 犯罪者扱いですか! 失礼じゃないですか!』

 とりあえずそこから、男の住まい、ちょっとこ洒落たアパートに到着、料金を払う段になって男が言う。

『ちょっと持ち合わせが足りないので、そこのアパートが自宅だから、今お金持って来るんで待っててもらえます?』

『申し訳ありません、それでしたら何か荷物を置いて行ってもらえますか?』

『は? また犯罪者扱いですか?』

 男は憮然として降りて行った。荷物は一応おいてあったが、以前の健康保険証のようなこともある、特にこういう集合住宅だとどこの部屋に住んでいるかわからない、おれは車を降り、男の後を追った。男がアパートの裏側にある一階の部屋に入るのを見届け、車に戻ろうとしたところ、すぐに男が出て来た。

『ちょっと! なに家の前まで来てるんですか! 非常識にもほどがありますよ!!』

『申し訳ございません』

 おれは一言だけ返して男と車に戻り、料金の精算を済ませた。男は相当気分を害したようだ。

 非常識? どっちが? 金もないのにタクシー乗ったのはだれだ?

 ラーメン屋に行って、お金は今ないけど、後で持って来るから食わせて、と言って通じるのか? 後で払うから、と言って新幹線に乗れるのか?

 確かにタクシーは高額な乗り物だから、こういうこともある、だが、乗る側のマナーとして、少なくとも何か荷物を置いて行く、家がどこかくらいは教えてほしい、保険証女のときのように10,000円を取はぐねる、一日50,000円の運収の時代に、10,000円稼ぐのがどれだけ大変なことなのか、それをわかってから『非常識』だの言って欲しい。

 その後、おれが無銭乗車の被害にあったのは一度だけだった。その時は金が無い、という客の家まで行ったが、それでも『無いものは払えない、必ず後日払う、今払わなければいけない、という法律も無い』などと言って支払いを拒まれたが、住所、電話番号を控え、払ってもらえなければ警察に連絡する、と言って数日後に回収した。 

 普通の勤め人と違い、タクシードライバーは自分の腕だけで稼いでいる、無銭乗車はとてもダメージが大きいのだ。


**************************************
本当に乗り逃げは、お金はもちろん、精神的にもかなり堪えます。確かにマナーのなってないドライバーも多かったですが、乗る側のマナーもあるだろう、そう思ってやっていました。それにしても、保険証女、沖縄出身とか言っていたのですが、仲間の沖縄出身の人に保険証や資格証を見せたら、沖縄の県人仲間を通じ色々調べてくれました。でも、結局見つかりませんでした。綾瀬警察でももっとごねればよかったですよ
コメント (4)
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真実はいつもひとつ! メガネをかけた子どもが言ってたよ

2023-07-20 | 社会・経済


こんにちは

小野派一刀流免許皆伝小平次です

本日はこんなニュース

「クソ野郎」ツイートは名誉毀損 れいわ大石晃子共同代表に22万円賠償命令 東京地裁、山口敬之氏の訴え一部認める

この記事は、ジャーナリストの伊藤詩織さんが、2015年4月に元TBSワシントン支局長の山口某から性的暴行を受けたとして被害届を出した際、警視庁高輪署は準強姦容疑で逮捕状を取ったが、同庁刑事部長だった中村格の指示で逮捕状の執行を見送ったという事件について、れいわ新撰組の大石晃子議員が、山口某に対し、「クソ野郎」とツイートし、名誉棄損との判決を受けた、という記事です



まあ、クソ野郎はいけませんね

味方してくれる人も味方できなくなってしまう

そもそもの事件の経緯

ジャーナリストを志していた伊藤さんが、知人を介して元TBSワシントン支局長の山口某を紹介してもらった

その後、アメリカにいた山口某が、「ヤボ用で日本に帰るので、会ってお話しませんか」と伊藤さんに連絡、恵比寿だかで1件目に居酒屋、2件目に寿司屋、寿司屋を出たところで伊藤さんがかなり酩酊、山口某がそのまま伊藤さんを連れ、自分の宿泊していた白金の都ホテルへ連れて行った

酩酊していた伊藤さんは、この間の記憶が殆ど無く、気が付いた時には、山口某が伊藤さんに性行為に及んでいた

この辺までは、山口某が「伊藤さんから誘ってきた」と言う点を除けばほぼ事実として双方が認めている事です

伊藤さんは、この事件に対し、デートディープドラッグなどを使用され、無理やり性行為をされたとして、警察へ被害届をだした

警視庁高輪警察が捜査を行い、その結果、逮捕状をとり、山口某を逮捕すべく、アメリカから帰国するところを成田空港で待ち構えていたところ、警視庁刑事部長、中村格(後の警察庁長官・安倍元首相暗殺事件での警備体制不備の責任を取る形で辞任)が逮捕中止命令を出し、直前で中止となった

その後は警視庁の捜査一課が捜査を行い、結果不起訴となり、伊藤さんが検察審査会などに申し立てを行うも、結果は覆らず不起訴、伊藤さんは民事にて訴訟を起こし、民事においては伊藤さんの主張が認められ、山口某に損害賠償命令が下され、確定した

この事件は、逮捕状が出た後に、刑事部長一人の判断で逮捕が中止になる、というのも異例なことで、その刑事部長、後に菅政権時に警察庁長官となる中村格が、当時から安倍・菅政権、官邸の忠犬と言われるような人物であったのと、当の山口某が、安倍さんの秘書官のごときに近い存在のジャーナリストであったため、事件をもみ消したのでは?と話題になりました(今も続いている)

で、その間、山口某が、伊藤さんに対し、逆に名誉棄損として損害賠償請求訴訟を起こした時に、件の大石晃子議員が『クソ野郎』と言ってしまったわけです

れいわ新選組の主張すべてに賛同はできませんが、消費税廃止、インボイス中止、積極財政をうたうれいわ新撰組は応援してますし、支持者も少しずつ増えています

その分、少数政党のわりにはアンチも多く、こういう表現はアンチを活気づかせてしまいますし、支持者も限定的になりかねなくなります

冷静な対応をお願いしたいと思います

さて、大石さんはともかく、山口某は本当に『クソ野郎』なのでしょうか

所轄の高輪署が捜査を行い、証拠を集め、検察官が申請し、裁判官が逮捕して良いと判断したものが一刑事部長の判断(中村格はおそらく捜査資料をロクに見ていない)で逮捕が中止になるのも釈然としません

密室の中の出来事については、ご本人たちにしかわからないことですが、公開されている情報からわかることもあります

まず、酩酊した伊藤さんと山口某を恵比寿から都ホテルまで乗せたタクシードライバーの証言

『「都ホテルに行ってくれ」と言う山口氏に対し、伊藤さんが「その前に駅で降ろしてください」と複数回言っていた。ホテルで動かなくなった伊藤さんを山口氏が引きずり出すように車から降ろした』


なんか、これだけでアウトって気もしますが…

次に、都ホテルドアマンの陳述書

『その時に手前に座っていた男性と目が合い、怖い印象を受けました。そして、奥に座った女性に腕を引っ張るようにして降りるように促していた

詩織さんは運転手に「近くの駅まで」と言ったが、山口記者は「部屋を取ってある」と返し、タクシーは彼の指示に従ってここまでやってきたのだ。

女性の方は(中略)「そうじするの、そうじするの、私が汚しちゃったんだから、綺麗にするの」という様なことを言っていました。当初、何となく幼児の片言みたいに聞こえ、「何があったのかな」と思っていたら、車内の運転席の後ろの床に吐しゃ物がありました

山口記者は詩織さんの腕を引っ張って、無理やり車外へ連れ出そうという動きを取る。

〈女性は左側のドアから降ろされる時、降りるのを拒むような素振りをしました。「綺麗にしなきゃ、綺麗にしなきゃ」とまだ言っていたので、座席にとどまって車内を掃除しようとしていたのか、あるいはそれを口実に逃げようとしているのか、と思いました。それを、男性が腕をつかんで「いいから」と言いました〉

〈足元がフラフラで、自分では歩けず、しっかりした意識の無い、へべれけの、完全に酩酊されている状態でした。「綺麗にしなきゃ、綺麗にしなきゃ」という様な言葉を言っていましたが、そのままホテル入口へ引っ張られ、「うわーん」と泣き声のような声を上げたのを覚えています〉〈客観的に見て、これは女性が不本意に連れ込まれていると確信しました』


伊藤さんが酩酊はしているものの、かなりの無理やり感があります

小平次は警察署で陳述書を書いたことが何度かありますが(刑事事件)、警察は自分の進めたい方向にこちらを誘導的に聞き取りしますが、それでもウソまで書くわけでもなく、まして一般人であれば、自分の陳述が裁判に影響するという事は結構なプレッシャーですので、なおさら自分の証言には慎重になります

さて、こういった証言や、伊藤さん自身の著書や証言の矛盾などをつき、『ハニートラップ』だとかいう人も大勢いましたし、今も誹謗中傷とまではいかずとも、伊藤さんのアンチも多いようです

真相はなかなかわかりかねますが、小平次はこう思います

自分を頼って就職の相談に来た、親娘ほどの年の差のある女性が、会食中に酩酊した

そうしたら大人の男としてどうしますかね

この時点でタクシー乗らせて帰らせるとか小平次だったらしますね

(酩酊、泥酔した人を送って目的地に着いても眠りこけて起きない客はドライバーにとってほんと、困りものなんですが、そのあたりのことは『タクシードライバー日記』で)

また、酩酊がひどく、一人で帰らせるのが心配だったのなら、何で別室をとって休ませるとかせず、しかも自分の部屋で性行為に及んじゃうんですかね(山口某も性行為自体は認めている)

もし、伊藤さんから誘った、という山口某の証言が正しかったとしても、酩酊した、娘ほどの歳の女性とそういう行為に及んじゃうって、大人の男としてカッコ悪すぎます

その上、あとで訴えられるなんて、恥ずかし過ぎて切腹モンです

誘われたとしても、今度酔っていない時に誘ってね、くらい言って、スマートに拒否して帰らせる、小平次だったらそうしますけどね

さて、いつも言うことですが、強権によって事実が捻じ曲げられたり、自由が奪われるほど残酷なことはありません

実際『クソ野郎』だったのかどうか

どうなんでしょ?


御免!



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自由の翼(タイトル詐欺ですww)

2023-07-14 | 社会・経済


こんにちは

小野派一刀流免許皆伝小平次です

小平次が相互フォローをさせて頂いている『グルメとペットの絵のブログ』さん(さくらもちさん)が、あるブロガーさんによせられたコメントをご紹介していらっしゃいました

そのコメントの内容が

『「今はコロナもまた増えて来ているようですし…←よく状況がわからないのもなんだかコワイですよね~。暑いけどやっぱりマスク、必要ですよね💦」』

さくらもちさんも驚いた、と仰っていますが、小平次もかなり脱力しました。。。。

このところ、今になっても何故マスクを外さず、ワクチンを6回も接種する人がいるのだろう、という疑問を記事にしてきました

マスクに関しては、装着し続ける弊害の方が大きく、何よりも子供たちが外せないことが問題であり、ワクチンについては、これだけその危険性を訴える医師や専門家がいる、ワクチン接種とリンクする様に超過死亡が異常に増えている、一度中断するのが普通と思いますが、それどころか国はいまだに接種を薦めている、これが異常と思わないのはどういう思考回路なのだろう

それはやはり必要以上に『コロナが怖い』と思っている、どれだけデータなどを示し、そこまで恐れるものではない、と言っても聞く耳も持たない

でも、いまだマスク、ワクチンの人って基本的にはすごく真面目な人たちだと思っています

情弱でそうなっている人も多いと思いますが、ある程度ワクチンなどは危険性も認識しつつも、やはりコロナの脅威度の冷静な判定ができず、感染を拡大させないために、むしろ社会的な責任とすら思っているのかもしれません

で、さくらもちさんのご紹介したコメント、やはり脱力感しかありません

なんでこんなにも『純粋』なんだろう

小平次とどう思考回路が違うのだろう

ちょっと考えてみます

小平次は最初からその報道の仕方や、中国人に対する入国制限をしなかった、状況などから、コロナの脅威度には懐疑的でしたが、『コロナは茶番』、と、強くそう思うきっかけになったのは、最初の年、まだ『感染者』も少なく、『死者』は一桁、そんな状況にもかかわらず、春の選抜高校野球が中止になったことが大きいと思います

何度か言ってきましたが、野外の、あの広い甲子園球場での野球を中止にするって、なんだそりゃ!

長い高校野球の歴史の中で、甲子園大会が中止になったのは、昭和16年から21年、戦時中のみです

つまり、高野連は、この『未知のウイルス』を、原爆級、一夜にして東京を焼け野原にして10万人、その他の都市でも数万人が虐殺されるレベルのことと同等の脅威度と考えた

あの阪神淡路大震災、東日本大震災の年も中止になっていません

もし、そのレベルの恐怖の感染症ならば、野外の、あの広い甲子園球場での大会を中止にするほどのものなのであれば、もはや一切の経済活動を停止し、国民は一歩も家から出てはならず、自衛隊、保健所、それらの隊員、職員が防護服を着て、食料や水などを配給し、ウイルスが死滅したことを確認できるまでそれを続ける、くらいのことをしなければだめだろう、にもかかわらず、一方で、朝の満員電車は相変わらず、多くの人が濃密な接触をしている、これが茶番でなくてなんなのだ?

そこに立つことを夢見て、必死に努力をしてきた子供たち、その想いを思うと、怒りが湧いてきました

高野連に何度か電話をしましたが、ダメでした

その後、娘も大学生活が中断、自分がコンマスとして出場予定だったジャズフェスティバルも中止、しばらく呆けていましたよ

さらにその後、緊急事態宣言、いとも簡単に自由が奪われ始めます

今思うと、小平次はそれが嫌だったんですね

自分の自由が奪われること、それ以上に若者や子供の自由や夢が奪われること

そういう視点でコロナを見るようになると、自ずと自由を奪われないためにどうするか、危険な感染症であったとしても、その中で少しでも自由を守るためには何をするのか

そう考え、実際の脅威度、重症化数、死者数、後遺症、そういうものを徹底的にわかる範囲で調べるようになります

それは、自分たちの自由が奪われることと、その脅威度は釣り合いがとれているのか、自由を奪われることも已む無し、そう納得したい、からに他なりません

ところが調べれば調べるほど、特に1年目、ワクチン接種開始前までは、その死者数はインフルエンザに及ばず、緊急事態宣言は既にピークアウト後に出ており、感染拡大防止には何の役にも立たなかったことなどがわかるばかりでした

到底自分たちの自由が奪われることに納得がいかない、そう考えます

だから騒ぎます

役所、大学、政治家、電話や直接、コロナの脅威度と自由を奪う強権との釣り合いについて疑問をぶつけます

『「今はコロナもまた増えて来ているようですし…←よく状況がわからないのもなんだかコワイですよね~。暑いけどやっぱりマスク、必要ですよね💦」』

この人たちは、きっと『不自由』でかまわないんです

『不自由』でも平気なんです

だから、自由であるためにどう考えるか、に思い至らない、そういうことなのかもしれない

さくらもちさんの記事を読んでそんな風に思いました


※冒頭の写真は、進撃の巨人、調査兵団のマント、『自由の翼』です

主人公、エレンの言葉

オレ達は皆生まれた時から自由だ
それを拒む者がどれだけ強くても関係無い



御免!





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戦争は終わらない

2023-07-11 | 社会・経済


こんにちは

小野派一刀流免許皆伝小平次です

ロシアとウクライナの戦争、いつまで続くんでしょうか

中々終わりが見えませんが、ちょっと整理したいと思います

事は実は単純で、ウクライナ国内の内戦に対し、ロシアが軍事侵攻した

これは明白な国際法違反であり許されない

日本のみならず、世界はこのような『侵略戦争』に対し、断固戦わなくてはならない

というのが、今起きている出来事です

それが、複雑化し、戦争が長期化しているのは、当のロシア側はまったくそんな風には考えていないからではないでしょうか

さらに、西側の政治家、メディア、識者は、プーチンさんをイカれた独裁者と強調し、なぜロシアが『侵略戦争』だと思っていないのか、について、全く考えようともしない、もしくは、わかっていても口に出せない、からだと思っています

今回の戦争については、ロシアの発表するものは全てプロパガンダ、フェイクであり、特に日本では西側の報道だけが真実としてただ垂れ流され、時に意図的に話が盛られて報道されています

アメリカ民主党や、それと繋がる大資本家たちがどれだけ悪党であっても、『国際法の遵守』を徹底することが戦争を無くすための希望ではありますが、プーチンさんとロシア国民の多くは、西側、特にアメリカ民主党と、それと連るんでいる大資本家たちこそが、それを遵守せず、周辺地域で自分たちの価値観であるミンシュシュギモドキを押し付けようと、時に革命や暴動を扇動している、そう考えているんじゃないですかね

これじゃあ、戦争は終わりません

ユーゴスラビアのブルドーザー革命

ジョージアのバラ革命

ウクライナのオレンジ革命

キルギスのチューリップ革命

ちょっと離れてアフリカから始まったジャスミン革命からアラブの春

カダフィさんの最後はちょっと残酷でしたね

これらは、ジョージソロスの設立したオープンソサエティ財団などから資金援助を受けた、オトポールなどの学生市民団体が、独裁者を倒し、民主主義を手に入れる、といった流れで起きてきました

まさに西側ミンシュシュギの押し売りです

そしてウクライナのマイダン革命、政権が退陣に追い込まれましたが、これにアメリカが関与していたことはオバマがCNNのインタビューでぽろっと言っちゃったことが話題になりました

さらには、オバマ政権の国務次官補、ヌーランドが、政権転覆後のウクライナ政府の人事にまで口を出していた会話の録音がリークされ、これも話題になりました

その後、東部ロシア系住民の多いドネツク州などで、ウクライナ軍の住民迫害、暴力などが日常化する、そして、ロシアの侵攻直前、バイデンがロシアの軍事侵攻を予言した後、一般市民のいる地域へのウクライナ軍の砲撃が激しくなりました(このへんのことは西側の人権監視団の正式な記録に残っている)

ロシア系住民に対する差別や迫害について、西側のジャーナリストを含み多数の動画を検索することができます

もちろんその中にはフェイクもあるかもしれませんし、反政府軍、クリミアなどでのロシア軍による暴力なども報告はされています

ちょっと興味深い資料

『ウクライナ人権報告書 2016』

これは、米国国務省の報告書を、日本の法務省入管局が翻訳をしたものですが、ウクライナ軍の東部地域でのロシア語話者に対する非道な振る舞いが書かれております(同時に反政府軍の非道もいくつか報告されています)

さて、そういう一連の流れの中で、ロシアの軍事侵攻となり、その上でプーチンさんの支持率は80%前後です

それは、独裁国家が操作した作り物だ、と考える人が多数だと思いますが、比較的信頼度が高いとされるロシアの独立系世論調査機関レバダ・センターの調査でこういう結果が出ています

レバダ・センターは、この調査結果に対し、年齢層として高齢になるにつれ支持率が高く、また低所得、低学歴層に支持者が多いと言っています

ちょっと、ん? ではありますが、こういう否定的な物言いをするということは、逆に支持率については、それなりに信憑性が高いのかもしれません

それでも、ロシア国内での調査では、やはり言いたいことを言えない空気もあるのかもしれません、この点については、ちょっと忘れちゃいましたが、そういうバイアスがかからない調査方法があるらしく、それでも結果は一緒だそうです

また、ロシア国内よりは本音が言いやすいであろう、日本在住のロシア人ブロガーさんや、ユーチューバーさん、比較的若い世代の考えを見ても、プーチンさんを支持、今回の戦争を『祖国防衛とロシア人解放のための軍事作戦』と考えている人も多いようです(もちろん反対の人も)

『ロシアと日本を絆ぐジェーニャブログ』

日本、静岡在住、ロシア語教師さんのブログですが、なかなか面白いです(けっこう美人さん)

『コロナが危ない、ワクチン打たないと死ぬ!つべこべ言わずに打て!(という社会的価値観)

感情を恐怖で煽って、さも自分で考えたように思わされがちですが、無思考な人ほど、言われるがままに、その通りに行動してしまいます。(他人軸)』


とはジェーニャさんのお言葉

ちょっと話が逸れましたが、西側世界からは非道な独裁者、と言われるプーチンさんですが、国民の人気は高い

一部では、ロシア国民よ目を覚ませ!

と言った論調も見られますが、先にご紹介したジェーニャさんは実に冷静です

ロシアにはロシアのプロパガンダが含まれていることもよくわかっていらっしゃいます

その上で真実を見極めようと、十分に目を覚ましていらっしゃいます



30年前、ソ連が崩壊し、ミンシュシュギとジユウがいきなりやってきた

帝政ロシアの頃からソ連時代、ミンシュシュギとジユウなどと無縁だったロシア国民は、西側のいう都合のいいジユウの意味が分からず、多くの外国資本に食い荒らされ、国内のマフィアなどが弱肉強食のジユウを振りかざし、暴力や強奪が横行、治安も乱れ、経済もボロボロ、ロシア国民は命の危険と貧困に苦しむことになった

そこへプーチンさんが登場し、儲ける事しか考えない外国資本家を追い出し、国内の資本家には多少甘い汁を吸わせながらも経済を立て直し、治安も回復させた、やがてロシア国民に平和と安定した仕事、生活がもたらされた

すると、ロシア周辺で、ジユウを求める市民革命が、西側の資本家、アメリカの支援で、時に暴力も含み次々と起こる、やがて兄弟国で最後の砦とも言えるウクライナでやはり革命がおき、NATO加盟をほのめかし、ロシアを取り囲むように軍事的な脅威までをちらつかせた

この流れがあるからこそ、ロシア国民はプーチンさんを支持し、『国家存亡をかけた、祖国防衛の戦い』と考えているんじゃないでしょうか

ある人の論に、『ロシア人は、民主主義の自由よりも強いリーダーシップによる独裁の方を望んでいる国民性がある』とありましたが、もしかしたらそうかもしれません

同じ独裁者と言われる北の将軍様は国民を飢えさせていますが、プーチンさんは豊かにしたのですから

こういう状況ですから、いくら『国際法の遵守』をロシアにさせようとして、経済制裁を課し、ウクライナに武器を供与しても、核兵器を保有するロシアが引くことは考えられず、現状では戦争は長期化していくしかありません

『ロシアが撤退すれいいだけの話』

と、それなりの専門家や識者までもが言っていますが、撤退するはずがありません

先日、娘が

『どうしたら戦争は終わるかな』

と聞いてきたので、こう答えました

『今のままじゃ難しいだろうな、でも、トランプが再選したら終わるかも』

『なんで?』

『トランプはNATOを脱退する、と言っていたから、もしそれが実現したら、ロシアは一先ずの脅威がなくなり、アメリカを仲介に和平案に乗るかも』

『どんな和平案?』

『難しいなあ! どうだろう、とりあえず、まあもうクリミアは無理だろうけど、東部地域の独立は一旦棚上げにして、ロシア軍もウクライナ軍も撤退、特に東部地域の住民の安全が保障されるよう、国連軍と、第三国の監視団をおき、一応ウクライナ領として完全な自治を認める、まあ、そのあと独立したいと言って住民投票を実施、とかってなるとまたもめるかもしれないけど、ひとまず休戦、を優先する、そんなとこかなあ』

さて、困難なことではありますが、国際法違反をいくらロシアに問うても、当のロシアは国民含めそうは考えていないんですから、戦争の長期化を避けるべく、まずはとにかく話し合いのために休戦、それを主導しようとする国や指導者がいないことが一番の悲劇です

まあ、ロシアは交渉相手はウクライナだとは思っていないようですが…



御免!

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