さむらい小平次のしっくりこない話

世の中いつも、頭のいい人たちが正反対の事を言い合っている。
どっちが正しいか。自らの感性で感じてみよう!

私刑 リンチ ジャニーズ

2023-10-24 | 社会・経済


こんにちは

小野派一刀流免許皆伝小平次です

どうですかね

少し騒ぎも収まったんでしょうか、ジャニーズ事務所問題

テレビ見てますと、CMでも嵐の二宮さんとかまだパズドラのCMに出ていますし、他の面々もドラマやバラエティには引き続き、新番組も含めて出演していて、テレビ局側は、やっぱり忖度とか別にして、代わりがいないというのは切実な問題なんだな、と改めて思います

ジャニー喜多川さんの行為、そのものは当然酷いもんだとは思いますが、かの事務所のスターたちは、本当によく鍛えられていて、画面上からも周りへの気遣いなども含め、良く育てられていると思いますよ

下火になった、ようではありますが、今回この問題で何が一番の問題だったのか

無視できないものがある、と思いますので記事にします


ジャニー喜多川さんの『行為』は、当然肯定されるものではありません

しかし、一番の問題だと思うのは、この件、何ら刑事的な事件としてはまったく何もないのです

あくまでも、『被害者』の方々の証言のみ、それに対し、事務所側は全否定することだってできたわけです

その場合、立証責任は『被害者』側にありますが、そんなことは何もなされていないのです

その上で事務所側が、一応、それを事実として受け止め、謝罪も行い、新会社として二度とこのようなことが起きないようにすると、再建を誓い、なんら立証もされていない『事件の被害者』に対し賠償をする、と言っているのです

にもかかわらず、マスコミは説明が足りないと叩き続け、多くの一般人も同じように叩き続け、遂には社名を変えさせ、何の罪もないタレントをCMなどから外し、多くのスターを生み出した日本の芸能プロダクションを消滅させてしまったのです

ある意味、時代をリードしてきた日本の『文化』のひとつを潰してしまったのです

本来、『性加害』があった、その上で日本が法治国家だと言うのであれば、『法の裁き』で決着をつけなくてはならない『事件』に対し、『被害者』の証言のみで、総がかりで私刑を行い、一つの会社を潰してしまった、並々ならぬ努力を重ねて来た一部の若い人たちの夢をも奪ってしまった

これがどれほど恐ろしいことなのか、多くの人が何も感じていないことが恐ろしいのです


小平次があらためてこの件を記事にしなければ、と思ったのは、本当に今の日本が危険な状態にあることを少しでも伝えたい、との思いからです

『芸能界のこと』

感心の無い人も多いかもしれません

ですが、コロナやワクチン、今ジャニーズで起きたことの根っこは同じです

マスコミによって一つの『記号』を示され、皆同じ方を向いて、現実に『私刑』による集団リンチで凄まじい『人権侵害』が起きていること、それに加担していることに気付かない

本当に恐ろしいことです

『人権侵害を受けたのは被害者だ!』

きっとそう思う人もいるでしょう

ですが、最初に述べた通り、この『事件』はなんら刑事的な手続きを経ていません

それはつまり、ジャニーズ事務所はなんら犯罪を行ったわけではないのです

『加害者』

は既に他界し、残された『加害者ではない者』が素直に『加害』を認め、謝罪をし、犯罪者でもないのに『賠償』をすると言っている、後は当事者間の問題であるべきはずが、その者らをこれでもか! まだまだ反省が足らない!と言って私刑を続けている

どれほど恐ろしいことでしょう

小平次は、実のところ、『法治国家』などクソくらえ、と思っています

日本は、『徳』によって治められて来た『徳治国家』だと思っていますから

ですが、今の日本人にそれを求めるのは無理なようで、『法』で治めるほかありません

しかし、この度のジャニーズ問題、そこには『徳』もなければ『法』すらありません

『私刑』

によって、『徳』もなければ『法』すら無視して集団的制裁を加える、その上それが『正義』のように振る舞われている、危険極まりない世の中です





御免!






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タクシードライバー日記 『どちらまでですか?⑭』 免停を阻止せよ!!

2023-10-18 | タクシードライバー日記



こんにちは、小野派一刀流免許皆伝小平次です

小平次は、今の生業に就く直前、タクシードライバーを4年半ほどやっていたんです
その時のことを、インド放浪記風、日記調、私小説っぽい感じで記事にしていきます

タクシードライバーをやっていますと、常に違反や事故と隣り合わせです

もちろん、無事故無違反、その上稼ぐ、そんな人もいますが、多くは違反で捕まった経験があると思います
特に小平次がやっていた時代、1日50,000円稼ぐ、まあまあ大変で、駐停車禁止の交差点で客待ちするとか、みなギリギリのところでやっていましたから、点数はいつもギリギリ、免停くらって乗務できず、仲間の車の洗車でお金稼ぐみたいな人もいました

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 タクシードライバーが稼ぐためには、ただやみくもに走っていてはだめなのだ。それなりに頭も使う。走るコース、天候や電車の運行状況、大きなイベントの情報、そういったものを考えながら時には交差点付近やデパートの出入り口、病院、ホテルなどで付け待ちをするなど工夫が必要なのだ。

 新宿、六本木、渋谷あたりには平日の深夜でも多くの人がいて狙い目なのだが、おれはそういう繁華街が好きではなかったので、銀座の乗禁時間(22時から1時まで特定の乗り場でしか乗車できない)が終わると、クラブ街に突入したり、五反田の色町の外で待機したりが多かった。

 昼間の時間帯でも、おれはよく銀座三越の新館、本館の間の路地の出口、晴海通りに他の車と並んで付けることが良くあったが、ここは基本的に駐停車禁止だ、時折悪名高い築地警察が取り締まりに来る。

 いつものように三越横に付け、おれの車が路地で先頭になる、路地から出て来た男が後部ドアの前に立つ、おれはドアを開け、『お待ちどおさまでした』とドアを開ける、男が座席に座ったのを確認し、『ドアを閉めてよろしいですか?』とドアを閉める、すると、男がおもむろに上着を脱ぐ、上着の下は。。。、見慣れた警察の交通課の連中が良く着ているアレを着ている。。。

『築地警察です。ここは駐停車禁止、ご存知ですね。』

 やられた。。違反には違いないので逆らえない。


 タクシーの仕事は天職かもしれない、そう思ったこともあった。ある先輩が言った。

『タクシードライバーは孤独との戦いだ』

 そうかもしれない。一日中車に乗り、会話はわずかに客と交わすのと、同じ出番の仲間に電話をして状況を聞いたりするくらいだ。そう、殆ど一人で何も話さず運転をしたり、停車して客待ちしたり、孤独だ。深夜になるとその孤独感は特に強くなる。深夜ラジオを聴いていると、なぜかより孤独感が強くなる、だが、おれはわりとこの孤独が好きだった。一般の仕事のように、絶えず誰かの目を気にすることもない、関わりも持たない、自分のペースで、自分の走りたいように、自由に仕事ができる、素晴らしい仕事だと思っていた。

 だが、その気持ちとは裏腹に、おれには致命的な欠陥があった。集中力が著しく低いのだ。そのことは前から気付いていたし、改善のための努力も少しはしていたが、あまり効果がなかった。集中力の低さは、事故にも直結するし違反にも繋がる、おれは実のところ、4年半のドライバー生活の中で、三度も免停になっているのだ。最後に免停になった時、運転禁止の期間が90日だかになり、講習を受けても二カ月仕事ができない状態、やむなく辞める他なくなったのだ。その日の出来事はまたいずれ日記に書く。

 ある日のこと、おれは慣れた日本橋付近の路地を走っていた。左側、小柄なおばあ様が手を上げる。

『どちらまでですか?』

『東京駅の八重洲口までお願いします』

『かしこまりました』

 おれはドアを閉め、ルートの確認後走り出す。おばあ様を乗せた路地から大通りに出る、ここは複雑な交差点だ、大通りを左右、直進の他、左斜めにもう一本道がある、東京駅には、その左斜めの道を行くのが最短だ、信号が変わり、おれはその道へ進む。

 しかし! 曲がったとたん、電柱の陰にいた警察官二人に呼び止められる、何が起きたのかわからないおれは、ひとまず停車し窓をあける。

『運転手さん、今の路地からのこっちの道への左折は、夜20時から翌朝8時までの時間帯以外は禁止です』

『えっ!』

『どこまでお客さん乗せていくの、え? 東京駅? そうしたらお客さん降ろしたらここに戻ってきて、免許証も、車のナンバーも控えましたから、必ず戻ってね』

 東京の道はこんな場所がよくある、おれはこの辺りは昼間は大通りを中心に走っていおり、夜は普通に左斜めに左折していたものだから、標識など気づかなかったのだ。

 あああ、なんてことだ… これで減点されたら免停だ、今度は30日では済まない、あああ。。

 おれは、虚ろな気分になりながら、おばあ様を八重洲口で降ろし、違反現場に戻った。

 あれこれ考えを巡らせる、今回違反切符切られたら免停だ、しかも期間は90日だったはずだ、講習受けて30日短縮されても無給状態だ、没落から立ち直ってきたと言っても、二カ月無給はさすがにしんどいことだ。

『あの…、今回違反で減点されたら、私、免停なんです、しかも90日、車に乗れなければ家族が路頭に迷います、何とか見逃して頂けませんか…』

 おれはできる限り低姿勢に、かつ、哀れに見えるように演技をしながらそう言った。これまで違反の取り締まりに会って、警察とケンカしたことも何度かある、だが、タクシー会社の看板しょって抵抗すると、会社に連絡をされてしまう、無抵抗のほかないのだ。

 そもそも、何で隠れて取り締まるんだ? あの場所での違反が多いから。何で違反が多いんだ? 他の場所に比べ標識が分かりにくいから。本当に事故を無くしたいのであれば、もっとわかりやすくする、という発想にはならないのか? そう、言いたいことはあるのだが、ここは抑えた。

『見逃す? それは無理、そもそもそんなに免停になっているのはあんたが悪いんでしょ?』

『そうなんですが、でも、家族が、お願いします!』

『ダメダメ、無理、早くここに記入して!』

 おれは暫く懇願を続けたが、警官二人の様子から、これ以上は無理だと判断した。こうなればイチかバチかだ!恥も外聞もない!!

 おれは突然その場にしゃがみ込み、それなりの人通りの中、頭を押さえて下を向き、わなわなと振るえ出して見せた。

『うううう! うううう! もうダメだ、もうダメだ!ダメだ!ダメだ! 終わりだ! 終わりだ! うううう! うううう!』
 
 しゃがんで頭を押さえて下を向いたまま、唸るような奇声を発しながら繰り返した。

『うううう! うううう! もうダメだ、もうダメだ!ダメだ!ダメだ! 終わりだ! 終わりだ! うううう! うううう!』

『こら!何してるの!! 立ちなさい ほら! 立ちなさい!』

 警官がおれの腕を掴み、無理やり立たせようとするのを、振りほどきながらおれは続けた。

『うううう! うううう! もうダメだ、もうダメだ!ダメだ!ダメだ! 終わりだ! 終わりだ! うううう! うううう!』

『コラ!! 立ちなさい!!!』

 そこでおれは、跳ね上がるように立ち上がり、直立不動の姿勢をとり、やや年配の方の警官の顔を見た。できる限り、クスリか何かでラリッたように、ハイテンションに見えるように大きく目を見開き言った。

『アナタのナマエはナンデスカ!!?』

『ああ? あんた何言ってるの!?』

『アナタのナマエはナンデスカ!!?』

『教える必要はない!!』

『アナタのナマエはナンデスカ!!?  うううう! うううう!』

『アナタのナマエはナンデスカ!!?  うううう! うううう!』

 繰り返しているうち、年配の警官が、やや若い方の警官に後ろを向きながら耳打ちをした。

 (来たか!? うまく行ったか!?)

『うううう! うううう!』

 年配の警官が、唸り続けるおれの方を向いて言った。

『もう、行きなさい!』

『えっ!?』

『もういいから行きなさい!!』

(やった!!やったぞ! 哀れな男を演じきったぞ!)

『あ、ああ、ありがとうございます!!』

 大声でそう言って、おれは急いで車に乗り、警官の気が変わらぬうちにその場を走り去った。

 何とか切り抜けた。免停は免れた。

 しかし! その数か月後、おれは深夜に違反をしてまた捕まった。同じ手は二度と通用しなかった。あえなくおれのタクシードライバー生活が終わることになる。そのことはいずれ日記の中で。


******************************
ウソのようなお話ですが実話です。我ながらエンターティナーだな、と思うわけもわけもありません。しかしそれにしても、4年半で3度も免停って、仕事そのものはとても良かったのですが、根本的な所で向いていなかったのかもしれません。記事内でご紹介した悪名高い築地警察はぜひご覧ください。ホントならずいぶんひどい話です。


 
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クローン社会 ボディスナッチャーの現実化

2023-10-10 | 社会・経済


こんにちは
小野派一刀流免許皆伝小平次です

先日、今の世の中、みんなおんなじ一つの方向を向いて誘導されているように見え、為政者や金持ちたちの洗脳によって戦争に向かっている気がする、と妻が言ったことを記事にしました

冒頭の画像は、古い映画、『ボディスナッチャー』のワンシーンです

昔、バンド仲間のアパートに泊りに行った際、駅前のレンタルビデオ屋で、仲間と酒飲みながらなんか映画でも見ようと、何気なく手に取ったものでした

ざっとストーリーをお話しますと、宇宙生命体?だったと思いますが、ヘチマを大きくしたような植物が無数に地上に落ち、そのヘチマがサワサワと糸状の食指のようなものを睡眠中の人間にからませ、ヘチマの内部にその人間のコピー人間を作り出す、そしていつの間にか街中にコピー人間が増えている、そんな感じのSF恐怖映画です

ある日、精神科医のもとに一人の女性が訪れ、『最近夫が何か別人のようになった感じがする、見た目は変わらないのだけど、明らかに別人のようで…』

やがてその医師のもとへ、同じような相談が増えて行く

コピーされた人間は、コピー直後、シュワシュワと萎んで死んでしまいます



コピー人間は、無感情、無表情、会話も無機質、そう、『別人』になっているのです

コピー人間は、未コピー人間を見つけると、すごい形相で指をさし、『ギャアアアアアアアアアア!』と叫び、大勢のコピー人間で未コピー人間を追いかけ、捕まえると睡眠薬を打ち、ヘチマの横に寝かせ、コピーさせてしまうのです



犬と一緒に寝ていた浮浪者が犬ごとコピーされた結果!

主人公たち未コピー人間は、周りにコピー人間がどんどん増える中、何とか街を脱出しようと試みますが…

この映画の見どころ?は、衝撃的なラストシーンにあります

超ド級の後味の悪さ、最大級の絶望感、もう二度見たくないと普通は思いますが、小平次と一緒に見た仲間は、この絶望感を他の奴にも味合わせたい、ラストシーンを見たときの表情を見たい、と仲間を呼んでは見せ小平次自身、結局10回くらい見たと思います

実は、この映画の紹介記事は過去にも書いてまして、何というか、何かに誘導されているような気がするとか、メディアが同じ方向で画一化した報道をしているとか、もしくは報道すべき重要なことを隠しているのではないか、などと感じたとき、このボディスナッチャーの映画、未コピー人間が感じた違和感、そんな感覚を覚えたときにこの映画を思い出すのです

そう、だから今、その違和感を強く覚えています

地球温暖化、CO2、コロナ、ワクチン、ロシア・ウクライナ、ジャニーズ、その他諸々、何の疑問も無く皆が同じ方向を向いて、コピー人間が未コピー人間をコピーしようとするがごとく、自分たちと違う考えを持ったり、行動する人間を一切認めず、時に袋叩きにしている

もしかしたらヘチマにコピーされた人が大多数になっているのかもしれません



さて、そんな違和感について、ちょっと調べてみました

『みんな同じなクローン社会に生きる』

1990年代初頭、ヴィタリー・コマールとアレクサンダー・メラミドという 2人のロシア人アーティストが

『鋭角と柔らかな曲線のどちらを好みますか? 滑らかなキャンバスが好きですか、それとも太いブラシストロークが好きですか? 裸のフィギュアと着衣のフィギュアのどちらが好きですか? 彼らは遊びや労働を絵の中でしているべきですか? 屋内の風景が好きですか、それとも屋外ですか? どんな風景が好きですか?』

というようなことを、市場調査員を雇い、世界中、11ヶ国の異なる地域で 11,000人以上に調査を行い、異なる国や文化を持つ人々であれば、それぞれ好みは異なるだろうはず、そしてその調査結果に基づいた作品を描くことでそれぞれの地域性、国民性にあった作品ができるのではないか、という思惑で始めたものでした

そして、調査結果に基づき、様々な国の様々な人たちの意見を集約してできた各地域別の作品がこれ



驚くことに、異なる国、異なる文化、異なる人々、異なる生活をしている人たちの、一番見たい風景が、これです

「ほぼすべての国で、人々が望んでいたのは、周りに数人の人物がいて、動物が前景にあり、主に青が主体である風景画だった」

ロシア人アーティストは次のように言っています

『私たちはさまざまな国を旅し、世論調査会社の代表者との交渉に従事し、さらなる世論調査のために資金を調達した結果として、私たちは結局、多かれ少なかれ同じ青い風景を描くことになりました。私たちは自由を求めて、この仕事に取り組んだのですが、そこで見つけたのは奴隷制でした 』


このロシア人アーティストの試みから30年が経過していますが、我々の社会の均質化は一層進んでいるように思います

上記記事からもう一つ



これも、全くの別人たちのインスタグラムの投稿だそうです

こういった現象は他の分野でも見られ、車のデザイン、メイク、建築物、街の風景、などなど

単純に一つの流行、と言えるものなのかも知れませんが、例えば映画、1977年から興行収入ベスト20の映画を調べると、2000年までは、約 25%が、続編、前編、リメイク、スピンオフ、リブート等だったそうですが、ここ数年はほぼ100%がそれで、オリジナルの新作は一つか二つだそうです

ありとあらゆるものが一つの形に収束している、文化も街も人も…

あるファッションデザイナーさん、衣服が平均化してきたことについて

『誰もがクローンのように見え、違いに気付くのは年齢だけです。見栄えがよくない限り、私は人々の違いに気付くことができません。そこには 70歳などの人たちもいます。私たちは非常に順応的で、誰もほとんど考えていません。私たちは皆、物を吸い込んでいるだけです。私たちは消費者になるように訓練されており、消費しすぎています。私はファッション・デザイナーですが、人々は、今の私が何を言っているのかわからないかもしれません。 私はこの使い捨てガラクタについて話しているのです』

なんだか恐ろしいですね

個性が無くなり、同じ方向を同じ歩調で歩いている

そして金持ちと為政者の示す『記号』につき従う

ついには命まで奪われる、戦争まで引き起こしている、『みんな同じがいい』、と自分自身が従順な羊の群れの中で言っていることにすら気づかないままに


御免!




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ロシア国民は洗脳されている?

2023-10-05 | 社会・経済


こんにちは

小野派一刀流免許皆伝小平次です

上記の画像は、先月6日、ウクライナ東部ドネツク州のコンスタンチノフカの市場にミサイル攻撃があり、少なくとも16人が死亡したとされる報道写真です

ウクライナ東部ドネツク州でロシア軍の攻撃 16人死亡(NHK)

NHKのネットニュースでも報道をされていて、

『ゼレンスキー大統領は普通の市民や商店が被害を受けたとした上で「多くのけが人がいる。残念ながら死傷者の数は増えるかもしれない。悪のロシアに一刻も早く勝たなければならない」と強調しました。』

で、この件についてニューヨークタイムスが同じ月の19日、次のような報道をしております

『6日のウクライナ東部繁華街攻撃、自軍の誤射の可能性=米紙』

この記事では、ミサイルが飛んできた方向などの分析から、ウクライナ軍側から飛んできた誤射の可能性が高い、と言っています

『誤射』

なのかどうかはわかりませんが、ウクライナ側から発射されたのは間違いないようで、『ロシア軍の攻撃 』と報道した後、ウクライナ軍の『誤射』の可能性が高い件について、NHKが改めて報道をした様子は、小平次が調べる限りでは見つけられません

仮に、報道していたとしても、最初の記事はすぐに見つけられたのに、『誤射の』記事は見つけられないんですから、多くの人が、これはロシア軍の攻撃によるもの、と思ったままかもしれません

今回の件は、ミサイルが飛んできた時の映像が残っており、駐車していた車のボディーにミサイルが反射して映っていたらしいのと、上空を見上げる人の方角などからウクライナ側からの飛翔とわかったそうですが、そんな映像の無い場合など、これまでの民間人攻撃など、ロシア軍の悪行とされていたもののどれほどが本当にロシア軍の攻撃なのか、NHKなどの事後報告の有無なども考え併せると、ロシア側のプロパガンダばかりが言われていますが、以前のポーランドへの『誤射』も含め、注意が必要です

そうなると、当初のロシアの侵攻前の状況なども、『ロシアのプロパガンダ』と一蹴する前に改めて検証の必要があると思います(わかりきったことですが)

さて、いずれにしても現状は、ウクライナ国内の内戦に対し、ロシアが軍事行動を起こし、東部地域の一方的な独立をロシアの主導で行ったもので、まさに『力による現状変更』に他ならず、侵略行為として主に西側諸国がウクライナに武器を送り、ロシアに経済制裁を課すなど、ウクライナを全面的に支援している、ということです

なかなか戦局が好転しない状況の中、ネット上のSNSなどでは、識者にも一般人にも、『ウクライナに対し、これまでのように小出しに武器を送るのではなく、もっと大量に強力な武器を送るべきだ』とか、『日本も武器を支援すべきだ』と、それが意味することが何かを考えもせず、勇ましい意見が数多く見られます

武力侵略を認めるわけにはいかないのは当たり前ですが、前にも申し上げた通りロシア側はそんな風には微塵も思っていないので、当然戦争が長引くわけです

まして、大量の核兵器を保有するロシアは、基本的に敗北することはありません

そういう状況をわかっている人は

『ロシア国民が立ち上がり、内部からプーチン政権を打倒するしかない』

と、これまた勇ましいことを言います

しかし、現状ロシア国民のプーチンさんへの支持率は、戦争開始後さらに上昇し80%にまでなっている、とても内部からの政権打倒を望めるような状況でもなさそうです

『ロシア国民は、言論を統制され、政府のプロパガンダによって洗脳されている』

ということを言う人も、識者を含め大勢います

『現在のロシアの生活はどうか? ロシア駐在18年の大手商社マンがマスコミが報じない真実を語る』

この動画では、モスクワ駐在の大手日本商社マンが、ロシア国内の様子を語っています

この方によれば、戦争開始後、ほぼ日常は変わらず、日本で報道されているような『物資の不足』などなく、ショッピングモールには物が溢れているそうです

日本では、ルーブル暴落の危機が近いと、ロシア国民が銀行に並び、預金を下そうとする取り付け騒ぎが連日のように起きているかのように報道されていましたが、それも実は1日だけで収まっていたようです

また、言論統制のようなものもほぼなく、日常で政権批判をしたり、報道されたりもしているようです

先ごろ、テレビの女性キャスターが、番組中に戦争反対のプラカードを掲げ、政権批判をしたため、禁固刑の判決を受けた、と言う報道がありましたが、このくらい過激なことをしても実際、このキャスターはフランスへの亡命に成功していることからも、言われるほどの言論統制はなさそうです

ある、モスクワ在住日本人バレリーナさんの動画では、日本のテレビ局が取材に来て、スーパーに野菜などがたくさん並んでいるのを端によけて、あたかも物が不足しているかのような状態で取材させてくれ、と言われてお断りしたそうです

ロシアのプロパガンダがあるのは間違いないと思いますが、西側のそれも相当なもので、さらに日本は恥知らずな捏造報道までしているようです

今年の3月、ジョージアでおかしな暴動が起きています

『ジョージアで大規模デモ、一部が暴徒化 「外国工作員」法案巡り』

これを考えるには、ジョージア(グルジア)のソ連崩壊後の流れを見る必要があるのですが、長くなりますのでそれは後日で

この暴動、ちょっと不思議な暴動です

内容は、『外国から20%以上の資金拠出を受けたNGOやマスメディア(ネットも含む)に「外国エージェント」としての登録を義務付ける』(別記事)といったことなのですが、これに反対してデモ、暴動が起きるってよくわかりません

多くの国で外国資本が、例えば自国メディアに投資したりすることを規制しています

規制どころか、EUやアメリカでは排除までしています

日本の放送法においても、『放送事業者に対し、外国人株主の議決権比率を20%未満にすることを義務づけて』います

さらに『外国人株主 議決権1%未満も報告義務づけへ 総務省』ここまで規制しています

これは外国勢力が、特にメディアなどを支配して世論を形成し、最終的に外資に国が乗っ取られたりすることがないようにするために他ならないからですが、ジョージア国民はそれでもいいようです

まして、このジョージアの法案は、登録義務、資金源の開示義務のみで、活動の制限などはないのだそうですから、過激な暴動が起きるのはやはり不思議です

そもそもの、最初のジョージアの革命自体が、ジョージ・ソロスの財団に全面支援を受けた大学生の団体などから始まっているそうですが、それを考えれば、今年の、この不可思議な暴動も、まあ、合点がいきます


ロシア周辺国における、西側大資本家とアメリカの扇動によるミンシュ革命、その後の反露政権の樹立、利権の獲得、形を変えた帝国主義の植民地政策です

そのミンシュ革命がウクライナでも起きた

その革命に当時のオバマアメリカが絡んでいたのは周知の事実で、その後アメリカ、NATO、からの武器供与、軍事訓練、ロシアを追い詰めて行きます

そもそも、NATOは、冷戦時、主にソ連の軍事的脅威、に対抗するために組織されたものだと思われますので、ベルリンの壁、ソ連崩壊後は必要のない物だったはずですが、当初の約束を反故にし、東方拡大、NATOの組織された目的からすれば、NATOがウクライナに武器供与し、軍事訓練を実施することは、言わば、ロシアを敵視する軍事組織が隣国に武器を供与し、軍事訓練を行っている、開戦直前のような緊張が目の前で起きていることになります

ロシア国民は、言論統制され言いたいことも言えないわけでもなく、洗脳されているわけでもない、西側の軍事的、経済的脅威が迫っている、ソ連崩壊後、西側資本家に食い物にされ、失業、貧困、治安の悪化を味わっているロシア国民からすれば、侵略者は西側、特にアメリカであり、祖国の防衛のために戦う、そう感じているのだろうと思います

周辺のおかしなミンシュ革命からの流れを見れば、ロシア国民がそう感じるのも仕方ないと思います

西側から見れば、許されない侵略も、ロシア国民から見れば西側の侵略に加担する隣国が、国境付近でロシア系住民の反政府軍に砲撃、民間人への迫害、虐殺、すぐそこに危機が迫っている、その状況に対する防衛、そのくらいの感覚の違いがある、だから戦争は終わらない

多くのロシア国民は戦争など望んではいないものの、西側の侵略とは戦わなければならない、洗脳されてそう考えている、なんてことではないのです

それを理解せず、プーチンさんを狂人扱いし、ロシア国民は洗脳されている、とバカにしている内は、戦争は終わらないでしょう

武力による侵略は、あってはならないことではありますが、わかり易くもあり、今回のウクライナのように、世界の多くの国が味方になってくれる中、抵抗もできます(もちろん、それも嫌ですが)

しかしながら、今の日本のように、ジワジワと同じ方向を向かされ、心を支配される侵略は、外国のために搾取され、それにも気づかず貧困化し、やがて乗っ取られ、子々孫々もいなくなる、なんと残酷な侵略でしょう

別件ですが、先日、鈴木宗男さんが独断で訪露し、結構な批判にさらされていますが、この戦争の後の状況も考えれば、ロシアとのパイプは繋いでおくことは重要だと思いますし、少なくともその姿勢だけは評価されるべきです

少なくとも、いくら国際法違反の侵略だ、と言ってもその理屈が通じる相手ではない上、侵略者はアメリカだ、とロシアはそれなりの理由をもってそう考えているわけですから、戦争が長引き、被害を受け続けるのはウクライナの一般市民です

武器を送り続けるだけではなく、対話のパイプを残す、実際に外交で解決する、無理であってもそれを諦めればごく普通の一般市民の犠牲者が増え続けるだけです

増税メガネには、鈴木宗男さんのような気力も胆力も覚悟も無い上での、ロシアを完全敵国とみなした一見勇ましい外交は、いずれ日本が巻き込まれるかもしれない、危険な態度のように思います




御免!










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