さむらい小平次のしっくりこない話

世の中いつも、頭のいい人たちが正反対の事を言い合っている。
どっちが正しいか。自らの感性で感じてみよう!

日本書紀 神功皇后紀を読んでみる 6

2017-02-27 | 日本書紀を読んでみる


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こんにちは

小野派一刀流免許皆伝小平次です


本日は神功皇后紀を読んでみる 6をお送りいたします


前回までの簡単なおさらい

幼いころから叡智聡明、かつ大変に美しい方でいらしたおきながたらしひめのみこと(神功皇后)は、夫の仲哀天皇の崩御後、御自ら神々の言葉を聞き、西の国を目指しました

その一貫上、九州の熊襲征伐に向かいます。そこで『鳥人・羽白熊鷲(はしろくまわし』や、『土蜘蛛一味の魔女王田油津媛(たぶらつひめ)』と対決し、これを討ち取った


というところまででした

では早速続きです


『原文』

『夏四月壬寅朔甲辰 北到火前國松浦縣 而進食於玉嶋里小河之側 於是 皇后勾針爲鉤 取粒爲餌 抽取裳縷爲緡 登河中石上 而投鉤祈之曰 朕西欲求財國 若有成事者 河魚飮鉤 因以擧竿 乃獲細鱗魚 時皇后曰 希見物也 希見 此云梅豆邏志 故時人號其處 曰梅豆羅國 今謂松浦訛焉 是以 其國女人 毎當四月上旬 以鉤投河中 捕年魚 於今不絶 唯男夫雖釣 以不能獲魚』



『訳文』

『夏四月三日。北の火前国(ひのみちのくちのくに=肥前国)の松浦県(まつらのあがた=現在の佐賀県唐津市付近?)に行って玉嶋里(たましまのさと)の小川のほとりで食事をされた。そこで皇后は針を曲げて釣り針をつくり、米粒を取って餌にして、裳(衣服)の糸を取って釣り糸にして、河の中の石の上に登り釣り針を投げて、神意を占おうと祈って言った。

「わたしは西の方の財(たから)の国を求めようと思っています。もしも事を成せるのであれば、河の魚よ、釣り針を食うのだ!」

そして竿をあげられたところ、鮎が釣れた。そこで皇后は言われた。

「これは珍しい魚だ」

“希見”は梅豆邏志(めずらし)と読む。そのため時の人はそこを名付けて梅豆羅国(めずらのくに)といった。今『松浦』というのはそれが訛ったものである。

それでその国の女の人は四月の上旬になると、針を川面に垂れて年魚(あゆ)を捕るということが今も絶えない。ただし、男は釣っても魚を獲ることができない。』


簡単解説

面白いシーンですね

鮎なんておそらくはそれまでも普通に日本人は食していたはずで、神宮皇后が「珍しい魚だ」というのはなんとも解せません

まあそれは置いといて、皇祖神天照大神さま(日御子さま)は女性であり、歴代天皇皇后の中でも祭神として祀られている神社の数が最も多いのが、女性である神功皇后です

前回ご紹介した、長年の宿敵であったであろう九州の勢力、その親玉が田油津媛(たぶらつひめ)と、また女性です

このシーンでも鮎を獲ることができるのは女性のみ

我が国日本がいかに古来より女性を中心に世を育んできたのか、象徴的であるように思います


さて、神功皇后が、この時鮎を釣る際に台座にされたと言われる石

『垂綸石』

が今も佐賀県唐津の玉島神社近くの「万葉垂綸公園」に残っています


垂綸石





本日はここまでで



御免!




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実体験!超常現象!どーでもよさげな話を調べてみた

2017-02-20 | どーでもよさげなはなし
映画リング


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こんにちは

小野派一刀流免許皆伝小平次です


本日は、小平次が体験した超常現象!

についてどーでもよさげな話を調べてみました


実はこの小平次、超常現象、怪奇現象、このたぐいのものが大好きでして

心霊写真、動画、未知の生物、UFO、オーパーツ、なんでもござれでございます


大好きとは申しましても、やみくもにその手の話を信じてる、ってことではもちろんなく、できる限り科学的に証明はできないのか、そんな感じであります


さて、じつはこの小平次、わりと小さなころから

「そこにあるはずのないもの」

とか

「不可思議なもの」

というのを結構見ているのです

例えば

「そこにいるはずのない人が見える」

とか

「赤いビー玉ほどの火の玉を見た」

なんてことがよくあったのです

特に「赤いビー玉ほどの火の玉」はしょっちゅう見ましたよ

ちょっと怖いような話ですが、実はこのたぐいのことは、大方は科学的に説明がつくのです


「そこにいるはずのない人が見える」

というのはおそらくは地殻変動などによる電磁波の影響と考えられ、脳が電磁波の影響を受けると、頭の中で思っているものが現実にそこにあるように見える

ってことが実験などでも証明されています

「幽霊を見た」とか「UFO」を見た、って話が割と火山帯に集中しているってこともそれを証明しています

(こんなのとはちょっと違いましたが)

「赤いビー玉ほどの火の玉」ってものも、有名な火の玉教授、早稲田の大槻教授によって、ほぼほぼプラズマ現象で説明がつきます

ただ、小平次の場合、もしプラズマ現象であれば、周りの人にも見えたはずなんですが、どういうわけか小平次にしか見えなかったんですよね

この辺はまだ解明の余地がありますが、純真な少年の心を失った今は、すっかりそんなものは見ませんので調べようもありませんが…


さて、ここでとっておきの体験談を一つお話いたします


それは小平次が大学1年のときのことです

音楽サークルに所属していたのですが、夏に、サークルメンバーで西伊豆の海へ遊びに行こうという企画がありまして

渋滞を避けるため、夜遅くに学校(東京都下)に集合し、何台かの車に分乗し、一路海を目指して出発したのでありました


小平次はそのころまだ運転免許を持っておりませんでしたので、先輩のアルトサックス吹き、Fさんの運転する車に乗せてもらうことになりました

小平次は助手席に座り、小平次と同じ1年で、ヘタクソなのに態度だけはでかかったドラマーのNが後部座席に陣取り、ぼくらの車は計3人での出発です

Fさんが用意した、軽快なジャズサックスのカセットテープを聞きながら、快適に車は深夜の東名高速を下って行きます


車が東名高速の「難所」と言われる、大井松田を超えたあたりからの急コーナーが連続するあたりにさしかかった時でした


それまでぼくらを愉快な気持ちにさせていた軽快なジャズが突然消えたかと思うと…

流れ出したのです…

カーステレオのスピーカーから…

『南無妙法蓮華経~♪南無妙法蓮華経~♪』

いきなり『お経』が!

実際は『南無妙法蓮華経~』ではなかったかもしれませんが

とにかく『お経』が流れ出したのです!

宗派やご住職さんの個性で、時折歌うようなお経をあげる方もいらっしゃいますが、このときのものは、とにかく『お経』でした

低いトーンで、音階のほとんどない…

一般の人がまず思い浮かべる、まぎれもない『お経』でした

小平次はてっきりFさんが何かの間違いで、誤ってカセットに録音したのではないか…

そう思って言います

「Fさん、なんでお経なんか録音してんスか」

「え!え!お、おれ、お経なんか録音してねーよ!なんだこれ!」

Fさんは、急カーブの連続に緊張の面持ちで運転に集中しながらも、恐怖に顔をひきつらせています

「おい!こへ!カセット出せ!カセット!」

当時のカーステレオ、カセットデッキ、イジェクトボタンをグイッと押すと、バシュッと勢いよくカセットテープが飛び出します

「カ、カセット出しました!」

あやまってFさんが録音したものであれば、ここで『お経は終了』です(あやまってお経を録音ってのもまああんまりないことでしょうが…)

しかし…、飛び出したカセットテープを完全に取り出し、手に取ったにもかかわらず…


『南無妙法蓮華経~♪南無妙法蓮華経~♪』

お経はとまりません

「えーーーーーーーーーっ!」

Fさんと小平次は絶叫です

後部座席では、普段から態度だけはでかいNが態度のでかいいびきをかいています

「!、ラ、ラジオ!ラジオ消せ!」

カセットでないのであれば、車中で音を出しそうなものと言えば、あとはラジオしかありません

小平次はあわててラジオの『ON、OFF』ボタンを押します

当時のラジオは今のようなカーオーディオの液晶画面ではありません

アクリル板に周波数の目盛りのついた旧式です

小平次がスイッチを押すと、アクリル板の奥の緑色のランプが光ります

それはつまりその時ラジオがついたということです

軽快なラジオDJのトークでも流れてくれればよかったのですが…

『南無妙法蓮華経~♪南無妙法蓮華経~♪』

カチカチカチカチカチカチッ!

小平次は何度もラジオのON、OFFボタンを押します

しかし…

『南無妙法蓮華経~♪南無妙法蓮華経~♪』

お経はとまりません

「ヒエエエエエエエエエエエエエッ!」


さて、一体どのくらいの時間だったでしょうか

体感的には10分くらいであったように記憶しておりますが、恐怖がそう感じさせたかもしれず、実際はもっと短かったかもしれません

翌朝、西伊豆のキャンプ場につき、Fさんと小平次は他のメンバーに昨夜の出来事を話します

そんな話を聞かされても普通は信じないような出来事ですが、音楽やっているような連中は好奇心が旺盛、興味しんしんで話を聞いてくれます

やれ「ラジオだ!」「カセットだ!」

みんなそれぞれの考えを言います

ひとまず、その時に聞いていたJAZZのテープをもう一度聞いてみることにします

持ってきたカセットデッキで再生、一通り聞いてみます…

お経なんかどこにも入っていません…

そりゃそうです

小平次は確実にテープを取り出し、手に取ったのですから…


さてこの出来事、科学的な説明がつくのでしょうか

ってんで前置きが長くなりましたが

『どーでもよさげなことを調べてみた』


『アンプアイ現象』

というものがあるそうです

ラジオやオーディオのスピーカーといった『音を出す機器』の他、真空管の役割を果たすことがあり得そうなもの、例えば円筒形の灯油ストーブなど

そういったものが、特に違法に出力を上げた無線の音声などを拾ってしまうことがあるそうです

昔は多くのトラックドライバーが違法な無線をやりながら走っていましたので、そういうトラックが近付くと、突然スピーカーがしゃべりだすとか、時にストーブがしゃべりだすとか、まるで怪奇現象のようなことがおきる、それはそう珍しいことではないそうです

実際小平次も、ギターを弾いているとき、ギターアンプがボソボソしゃべりだす、ってなことが幾度かあったように記憶しています



ではこの時のお経事件は『アンプアイ現象』で説明がつくのでしょうか

まず一つ目の疑問、タクシーなんかでドライバーさんが無線のやりとりなんかをしている時に聞こえる音声って、非常に不明瞭です

ちゃんとした無線機ですらそんなですから、本来その役目を持たぬ機器が無線を拾った場合、より音声は不明瞭になるのではないか、と思うのです

この時の『お経』は、それこそぴったりと周波数が一致したラジオから聞こえるがごとく鮮明なものでした

二つ目の疑問、この時小平次のが乗っていた車は、急コーナーの連続で速度を落としていたとは言え、高速道路ですから、まあ80Kmくらいは出ていたと思うのです

体感的には10分くらいに感じましたが、恐怖で長く感じたとしても、5分ってこともないように記憶しています

とすれば、最低でも6、7キロは走ったはずです

高速道路ですから、おそらくは無線を使っていたのはトラックでしょう

本来無線機器ではないカーステレオが、高速で7キロ前後も移動している間、近辺を走っていたトラックの無線を拾い続けるなんてことがあるんでしょうか

トラック以外、どこかの家等から無線を流していたのであれば、なおのこと拾っても一瞬だったはずですし…


この時の小平次の体験を『アンプアイ現象』で説明しようとするとこうなります


真夜中、深夜二時ころ、東名高速道路を強力な違法無線を使ってお経を流しながら走るトラックがいた

小平次の乗った車は、そのトラックとつかず離れず、前後か左右か、一定の距離を保ちつつ、本来の無線機器ではないカーステレオで、その違法無線によるお経を拾い続けた、しかもなんらかの理由でとても鮮明に拾い続けた

ってことになります

うーーーーーーーん…


あるのか!そんなこと!


しかしながらですね、世の中には信じられないような偶然が重なり奇跡のようなことが起きた、なんてことはよくあるのです

このときも様々な偶然が重なり、アンビリーバボーな奇跡が起きた、のかもしれません


どなたか解明できる方がいらしたら教えてくださいませm(_ _)m


さてまたまた『どーでもよさげ』なことを調べ、長々と書いてしまいました


『どーでもよさげ』なことに最後までお付き合いいただきありがとうございました




御免!




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あらためて憲法9条を考えてみる

2017-02-16 | 社会・経済
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こんにちは

小野派一刀流免許皆伝小平次です


本日は憲法9条についてあらためて考え、感じてみたいと思うのです

ではまず、原点に立ち返るべく、条文を読んでみましょう


憲法第九条

 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

第二項

前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。




我が国は永久に戦争をしない、そのための軍隊を持たない…

素晴らしい憲法です



国の最高法規の中でこのようなことを謳っている国は、先進主要諸国の中では我が国日本だけでしょう

強大な軍事力を持つ国々の全てがこのような憲法を持ち、武器を置き、平和を維持しようとつとめることができたのであれば、どれほど素晴らしいことでありましょうか




さて、先日、あるお方と憲法9条についてお話をさせて頂く機会がありました

その方は強いご意志をもって憲法9条を護るべきだとお考えになっていらっしゃる方です
(何が何でも変えることが悪いとも思ってはいないともおっしゃっていましたが)

小平次は、憲法9条こそ改正すべきだと考えている人間ですので、本来であればその方とは正反対の考え方になります

しかしながらその方とお話していると、実に共感できることも多いのです

その方も、小平次ごときがまるで正反対の主張をしているにも関わらず、小平次の話に耳を傾けて下さいます

その方がお話の中でおっしゃいました

「(憲法9条を護るということは)大変過酷なことだと思うのです」

小平次は

「その通りだと思います」

とお答えしました

憲法9条を護るにせよ改正するにせよ、それはいずれにしてもその方のおっしゃる通り

「過酷なこと」

であり

「相当の覚悟」

が必要だと小平次は感じております

どういうことなんでしょうか

たとえば現在、我が国は中国と尖閣諸島の領有をめぐってもめております

現実的に尖閣をめぐり、日中が戦争になるとかって可能性は低いでしょう

殊更に中国の脅威を煽ることには小平次もどうかと思っています

ですが、現実に挑発行動は繰り返されており、他の周辺諸国に対する領海侵略は看過できない状態である思います

国際的司法判断すら無視しているという現状もあります


さて、日中間の戦争が現実的な話かどうかは別として

「領土を護る」ということと「憲法9条を護り軍隊を持たない」

ということは両立するのでしょうか


中国軍の行動ではないとは言え、中国漁船が海保の巡視船に体当たりした事件や、もはや密猟などとは言えない規模で中国漁民が沖縄の珊瑚を強奪に来たことなど、また、中国軍が自衛隊の護衛艦に射撃管制用レーダーを照射したなどいう事件もありました

竹島などがすでに韓国に実効支配されているような状況から見れば、決して楽観していていいとも思えません

それでも中国が「それ以上」の行動に出ないのには、我が国の自衛隊の存在もあるでしょうし、何より背後にアメリカが控えている、ということが大きな抑止力となっていると考えられます

「国防」

を大きくアメリカに依存しているということです

護憲、改憲にかかわらず、多くの方が

「アメリカのいいなりではだめだ!」

「アメリカの顔色を窺いすぎだ!」

と言っています

「国防」

をアメリカに依存しながら、「アメリカの顔色を窺うな」というのは少し難しい気がします

『憲法9条を護る』ゆえに『軍隊は持たない』その上で『領土を護る』さらに『アメリカのいいなりにもならない』

何かに似ているように思うのです


『ガンディーインド』

イギリスの横暴な植民地支配に対し、決して暴力に対し暴力では返さない、その上で従うこともしない




『キング牧師の市民権運動』

白人の激しい暴力的な人種差別に対し、やはり暴力で返すことはしない、その上で差別と闘う




これらの行動がある程度の成果を上げることができたのは、もちろん当時の社会背景、何より宗教的な要因も大きかったでしょう

それしかとるべき道がなかった、とも言えるかもしれませんが、それでも当時のインド国民、アメリカの黒人一人一人がたとえ殺されても服従しない、差別と闘う、という強い意志を持っていなければなしえなかった成果であると思うのです

『憲法9条を護る』ゆえに『軍隊は持たない』その上で『領土を護る』さらに『アメリカのいいなりにもならない』

先の方がおっしゃった

「(憲法9条を護るということは)大変過酷なことだと思うのです」

そういうことなのだと思います

言い過ぎかもしれませんが、自らが殺されても、目の前で家族が殺されても、大切な娘を理不尽に誘拐されても

『決して暴力に対し暴力では返さない、その上で従うこともしない』

『憲法9条を護る』ゆえに『軍隊は持たない』その上で『領土を護る』さらに『アメリカのいいなりにもならない』

というのはそういう覚悟を持つことだと思うのです

『自らが殺されても、目の前で家族が殺されても、大切な娘を理不尽に誘拐されても…』

「現実的に中国や北朝鮮が攻めてくることなどあり得ないではないか」

という方もいらっしゃいますが

その言葉を横田めぐみさんのご両親に対して言えますか



先のお方と小平次は、憲法9条に関しては正反対の考えでありますが、強いご意志をもって訴えるそのお言葉には感銘も受けております

また、そのお方と小平次は、大きな部分で共通する想いを持ち合わせております

それは、日本人として「君」を戴いているということを幸せなこと、と感じていることであります

今上天皇陛下に感謝し、崇敬申し上げているということです

先日の会話の最後

「天皇陛下が戦争や争いを望んでいらっしゃるはずがない」

ということでその方と小平次は大いに共感することができました


それでも小平次は憲法9条こそ改正すべきと考えております



繰り返しになりますが、今、尖閣で中国が挑発を続けながらも「それ以上」にはならないのは、結局のところアメリカの存在があるからでしょう

「尖閣を巡って米中が開戦」

絶対にあり得ないでしょう

下手をすれば我が国を無視して米中で線引きしてしまうなんてこともあるかもしれません


そのほとんどの歴史的時間において「戦争、侵略、支配」の連鎖とかかわっていた同じ島国であるイギリスに比べ、我が国は圧倒的に外国と「戦争、侵略、支配」とかかわった時間が少ないのです

そんな我が国だからこそ、本来であれば強く平和について世界に訴えることができるはずなのです

しかしながら、戦争と平和に関してもっとも影響力を持っているであろうアメリカに国防を依存している状態では、そのアメリカと対等な関係とはとても言えません

対等でないから相手はこちらの話を対等には聞かないですし、顔色も窺わざるを得ません

小平次が憲法9条こそを改正せねばならないと考えるのはそこに尽きると思います


人類は地球上に誕生以来、他の動物と同じように群れの繁栄のためになわばりを広げることに腐心し、弱肉強食の世界で生きてきました

現在もそう変わりません

非常に残念なことではありますが、人類がその英知によってたどりついたのが、互いに武器を持ちあうことで牽制し合い戦争をかろうじて抑止する

現時点ではここまでです

将来憲法9条の理念が世界に届くことを願ってやみません




御免!





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日本書紀 神功皇后紀を読んでみる 5

2017-02-06 | 日本書紀を読んでみる
神功皇后出陣図(廣田神社所蔵)


こんにちは

小野派一刀流免許皆伝小平次です


本日は

「日本書紀 神功皇后紀を読んでみる5」

をお送りいたします

では、前回までのあらすじ

おきながたらしひめのみこと(神功皇后)

は、幼少のころから大変に美しく、叡智聡明でいらっしゃいました

仲哀天皇の皇后となられましたが、天皇が神々の言葉に従わず急死されてしまったことに心を痛め、御自ら神主となられ神々の言葉を聞き、それに従おうとなされました

そして、まずは長きにわたり大和に従わなかった九州の勢力、「熊襲」(くまそ)の征討に向かわれます

そして荷持田村(のとりたのふれ:地名)というところで略奪を繰り返していたという

空翔ける鳥人「羽白熊鷲(はしろくまわし)」

と対決し、これを討ち取った、というところまででした

では続きを読んでみましょう

「原文:一部文字修正」

『〇丙申 轉至山門縣 則誅土蜘蛛田油津媛 時 田油媛之兄夏羽 興軍而迎來 然聞其妹被誅而逃之』



「訳文」

『二十五日、(羽白熊鷲を討った「そそきの」から)移って山門県(やまとのあがた:現在の福岡県山門郡)へ行った。そこで土蜘蛛(つちぐも)の田油津媛(たぶらつひめ)を誅殺した。そのときに田油津媛(たぶらつひめ)の兄の夏羽(なつは)が軍を構えて迎撃に出たが、妹が誅殺されたことを聞いて逃走した』


簡単解説

本来、前回の記事と一緒にご紹介すれば区切りもよかったんですが、なんせ鳥人「羽白熊鷲」だとか「土蜘蛛」だとか…、触れると長くなりそうだったので区切ってご紹介いたしました

さて、この「土蜘蛛」、まるで仮面ライダーの敵の一味に出てきそうな名前です

この「土蜘蛛」だけを調べてみても大変興味深く妄想膨らむお話がたくさんあるのですが、今シリーズはできるだけ「ただ読んでみる」ことを大事にしたいと考えておりますので、さらりと触れてみます

「古事記」「日本書紀」、その他の伝承などから見る「土蜘蛛」は、基本的には天皇に従わない勢力をそう呼んでいたようです

字面も「土雲」「都知久母」等々、さまざまあるのですが、その語感から「雲」のイメージがあり、日御子さまの出雲神話などからも、「大和に従わなかった勢力」というのはしっくりくるように思います

また、古代朝鮮の言葉などとも照合していくとより面白そうな話になりますが、それはまたいずれ



「田油津媛(たぶらつひめ)」

敵の勢力の親玉らしき人が「女性」ってのもまた興味深いところです

語感からは「たぶらかす」的な「悪そうなヤツ」って感じで、大和側の蔑称のようにも思えます

日本書紀では、神功皇后があっさり田油津媛を討ち取ったように書かれておりますが、他の伝承などには、この

『古代の超スーパーヒロイン・おきながたらしひめのみこと(神功皇后)VS土蜘蛛一味の魔女王・たぶらつひめ』

の戦いは、結構な死闘となり、双方の謀(はかりごと)の応酬の末、軍師「武内宿禰(たけしうちのすくね)」の策が功を奏し、辛くも神功皇后が勝利したと伝えているものもあります


さて、魔女王「たぶらつひめ」の兄「夏羽」、名はかっこいいんですが妹の戦死を知ってさっさと逃げてしまったということで、当ブログでも深追いはせず、今日はこの辺で




ありがとうございました




御免!

※神功皇后にまつわる伝承の数は大変に多く、実は逃げた「夏羽のその後」を伝えるものもあります


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