てれびっこ

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今更ながらの藤山寛美

2022-04-05 14:24:36 | 日記
勘弁してくれプーチン。

とにかくこれは言っておかないと始まらないので
もうやめろ、プーチン
と、2度言っておきます。

で、話はそういうのと全く関係ないノンポリな、いつものやつ。
まず、愛の不時着のお二人さんが結婚されたということで、
めでたくもあり、めでたくもなしでございます。
結婚がめでたいなんて、誰が思ってるの?
そういう形式的なことはこの際、もうやめればいいのに。
どの際かは別にしてね。うちのサイは一切関係ありません。
君とこサイがいてるんか。
なんでこの話題か。お友達のコン・ヒョジンさんに彼氏が
いることが発覚したからです。ヒョジンて、私の婚約者ですから。

「BS松竹東急」という新しいチャンネルが始まったんすよ。
で、歌舞伎がどうやら毎週放送されるようで
これはほんとにめでたい。

ほぼ同時に吉本もチャンネルを開設したんですけど
こっちはクズ芸人の捨て場みたいな感じで
何を見いっちゅうねんなんですけど、
笑い飯哲夫の寺社巡りの番組があって、毎週火曜やから
今夜か、まあ1回見て騙されなはれ。
哲夫が誰ぞゲストと一緒にお寺行ってゲストに
あれこれしゃべったり、クイズ出したりするんです。
ゲストが後輩の女性芸人でしたが(1、2回目)
これがまたおもんない会話してんの。
笑い飯ですからまともな会話なんか望めませんけど
あ、嫌いなんで一切ほめませんよ、笑い飯。
お寺関連のクイズも、後輩はボケずに正解を
当てに行くんです。気が知れません。
ちょっと詳しい先輩と、なんも知らん(?)後輩が
はしゃげる場所じゃないところで
わきまえて淡々とご案内です。
けっこう哲夫のアップとかあんの。いらんてそんなもん。
奈良国立博物館で吉本のそれほど売れてない芸人が
なんかやったりしてるんですよ、忌々しいことに。
私のお金がそんなとこに流れてるかと思うとムカムカする。
芸人に回す金があったら文化財の修理費に回せっちゅうねん。

えーと、まくら終了。こっちと違って松竹の方が本題です。
シネマ歌舞伎なんかも放送されてますけど、
何よりありがたいのは松竹新喜劇。
今じゃ新喜劇といえば吉本ですけど、本家はこっち。 

藤山寛美!

と大声で叫びたいのはやまやまですけど、
実は私、子供のころからやってた松竹新喜劇は
ほとんど見たことがない。大きくなってから
ちょっと見てたらよかったなあと薄く後悔してたけど、
今回「大阪ぎらい物語」「色気話お伊勢帰り」を
ちゃんと見ました。愕然、茫然です。
薄い後悔ではまったく足りませんでした。
同時代に生きててなんでちゃんと見てなかったんや。
そういう後悔です。寛美先生、誠に申し訳ありません!

子どもというても中学生あたりでした、
吉本のギャグのための新喜劇に比べて
松竹は道徳臭が充満してる気がして
思春期始まった頃の反抗期の小僧には
食わず嫌いであっても仕方ないでしょう。
たまたま見た時の藤山寛美が
「君ら、1回の小便にバケツに何杯の水流す?」
てなお説教してはるんです。
親の言うことさえろくに聞かんのに
なんでお笑い芸人のお説教聞きましょうや。

もちろんそんなとこはすっ飛ばせばよかった。
見るとこはそこやないでと誰ぞ言うてくれてたら。

けっこうアドリブが多いんです。
雰囲気は「大阪ぎらい物語」は場所は船場で
お家は大店です。そこの次男坊、あほぼんが藤山寛美。
舞台の感じからして歌舞伎の世話物風です。
大向こうから役者に声がかかってました。
屋号と違って苗字でしたが、あの大向うの人は
松竹新喜劇のひいきの人やったんかなあ。

寛美が顔で芸するのはまさにご愛敬で、
ちょっとくどかったりするんですけど、
見てるうちに慣れてきてどんどんおもろなってきました。
お決まりのギャグなんかないんで
それこそあの手この手で笑わしにかかるんですが
まあおもろいの。
たとえが秀逸、天丼の間が抜群、アドリブを返す
他の役者のリアクションも、毎度のことなんでしょうけど
ついつい笑ってしまったりで楽しい。
「色気話お伊勢帰り」の方は脚本が香川登志雄でした。
ひところテレビで見かけた人でしたけど
松竹の台本書いてたことは知りませんでした。
演芸評論家やとばっかり。
お伊勢参りから帰る場面から始まるこの話は
寛美が喜六で友達が清八ですから落語ですわね。
東京なら熊さん八つぁん、大阪ですから喜六清八。
お伊勢参りも落語の題材としてちゃんとある。
たわいないっちゃたわいない話で、
視覚的な色気も別にありゃしません。
けどこれも寛美がおもろいのなんの。
大阪ぎらいの方は道徳もちょっとあったけど
こっちはそんなもんもなく、
ちょっとした勧善懲悪、だました奴は悪いという
道徳つけたしたような話でした。
やっぱり見るとこはそこやない、
寛美のお笑い芸人としてのすごさを
楽しむ劇です。
友人を裏切るときの速さは吉本なら花紀京かな。
いやもう、吉本のおもろい役者を一人で
やってるような感じでした。
そこが松竹新喜劇の弱点でもあったんでしょうけど。

娘の直美ちゃんは同い年なので
これから応援しようかなあ。
彼女も切れ味いいですからね。

5週のうちの1回は終わりましたが、
あとまだ4回残ってる。おそらく2つずつ
でしょうから、8本見られるかな。
いやほんと、BS松竹東急はありがたい。


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