てれびっこ

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序章 膝頽れし後、重き腰を上げる

2018-09-14 13:14:13 | 日記
いつかどこかでケリをつけないと
いけないと思ってたことが長年あった。
気づいたのは30年ほど前だった。
大阪梅田のオレンジルームがあったビル、
そこに大きな本屋があり、私はむさぼるように
「空手バカ一代」を読んでいた。

梶原一騎原作の「空手バカ一代」。
空手界の巨人大山倍達の半生を
描いた必読書である。
梶原一騎のことを書く時は当然のように
である、となる。

バカ一代の中ではブルース・リーの師匠に
なっている李青鵬との戦い。
私はここを読んでいて、膝から崩れ落ちた。
声出して笑えないから仕方ない。

公開の場で敗れた李青鵬は翌日、
テレビでインタビューを受けている
大山倍達にもう一度闘えと
その場でプロレスラー(大山の次の挑戦者として
名乗りを上げた覆面レスラー)に、
とてつもない必殺技を掛けるのだ。

大山との戦いで、出す途中で防がれた技「三光」。
五光だったらめったに上がれない役という感じも
ちょっとするけど、三光で必殺となると大変危険。
政治的スタンスが問われるかもしれない。
「三光」だけでは検索に引っかからんな。
おいおい説明しまーす。

で、この戦いで大山はまたしても勝つんだけど、
私、2度目の膝から頽れる・・・うわ、くずおれるという
漢字あるんや・・・状態となりました。

そこで悟ったのだ。
私はそれをお伝えしたい。
ただし、私の文章を書く力は読んでお分かりの通り。
マンガの描写を伝えられるはずがない。
しかも、資料はない。ネットで探しながら書くだろうけど
手元には梶原一騎原作のマンガは一冊も持ってない。

記憶だけなのよ。
その記憶がどんどん弱ってきて変形してきてるから、
書くことのどこまでウソかというより
どこが合ってるのかを探してほしいと思うぐらい。

しかし今やっておかないと。
記憶改善の見通しはない。忘れる一方。
だからといってもう一度梶原原作のマンガを読もう
などという殊勝な気持ちはさらさらなく、
とにかく覚えてることで書いておこうという次第。

なおかつ、それどっかで読んだとか見たーということも
多々あると思う。
梶原一騎はスポ根マンガの第一人者だったけど、
スポ根自体がギャグのネタになってしまったから
あちこちで使われてる。

私も梶原一騎に関する本とか雑誌から影響を受けてるはず。
すぐ思い出すのは夏目房之介「消えた魔球」、
斎藤貴男「夕やけを見ていた男――評伝梶原一騎」。
前者は91年、後者は97年・・・。
そうだったのか。ほな、今さら書くこともないか。

ないを承知で書くのはひとえに暇だから、
というわけではない。やるべきことはあるのだ。
現実逃避をしたいから書くのである。

テーマは一つだ。

『必殺技はいとも簡単に破られる』

賢明な諸君はこれだけでああ、あれかと
お思いであろう。
賢明でない方のために書くのだ。
これでいいのだ。


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