追い込み

夏休み最後の日。

塾の夏期講習で宿題をする暇のなかった娘の「夏休みの宿題」の手伝いをさせられている。

私にあてがわれた宿題は習字の書写と英語の訳。

あまり上手に書写をして貼り出されでもしたらおおごとだからちょっとだけ「へたっぴ」に書くことにする。

英語の訳も娘の字にあわせて「まる文字」で書かないと。

波平さんの苦労が分かる。

運ばれてきた

日付が変わった瞬間にかかってきた電話が
愛を運んできてくれました。

今度は私自身が愛をお届けします。

ミミズの幸せ

君は言う

　　 ミミズは幸せだよ
　　　だって食って出して繁殖して
　　　いつも欲求が満たされているから

でも私はミミズにはなりたくない
お腹をすかせた野良猫の方がいいや

匂い

晩ご飯の支度に取り掛かるころ

風の匂いが変わってカーテンを揺らしたと思ったら

とつぜんの夕立

料理している手を止めてベランダに出て思いっきり息を吸う

夏の雨の匂い

懐かしい匂い

もうすぐ夏も終わる

そしてまた私はひとつ歳をとる

昼下がりの・・

昼下がり、人通りの少ない住宅街の一軒の家。
表からはそれとは分からない玄関の呼び鈴を押す。

「お待ちいたしておりました。今日はショートで？」
「いいえ、ロングでおねがい。ずいぶんご無沙汰だったからたっぷりとして欲しいの」

案内された部屋のベッドに横たわり目をつぶる。
今日は私の体のどこに一番先に触れてくるのだろうか。
期待と不安とそしてその先にあるもの。

やがて男は私のそばに歩み寄りその手は首筋から背中、そして私の一番求めている場所へ。
欲しいところにジャストミートのテクニック。
その男は私の体を知り尽くしているから言葉は要らない。

快感と少しばかりの痛みがが入り混じって小さな叫び声をあげ気を失いそうになる。


一時間半があっという間におわった。
私は急いで身支度を整え男に金を渡す。

「ずいぶん凝りがひどいですからね、月に一度は来てくださいよ」
「ありがとね。また来るわ」

昼下がりのマッサージはやめられない。

学費もインフレ

国立大学の学費がこの３０年間で１０倍になっている。
４年間で約２５０万円。
すごいインフレ率。

私立大だと文系でおよそ５００万円。
昔ほど格差はなくなっているけれどね。

それが医歯系大だと６年で２５００万円。
家が買えます。

それに加えて遠方だと一人暮らしの費用として４年で５００万円。

さぁ、あと一人。
義務教育もあと半年で終わる。

親は頑張らなきゃね。

秤

捨てることで得られるものと
捨てることで失うものの大きさを天秤にかける

失うものはただひとつしかない
失うといっても
それは永遠に失うものではない

得られるたくさんのものをみすみす逃して
貴重なときを無駄にしている

なぜ躊躇する？

楽しみな事

仕事で毎日まわる会社でね。

にこりと笑うことが
まるで損だといわんばかりの仏頂面のうら若きお嬢さん
きっと恋人の前では
飛び切りの笑顔を見せるのだろうなと
おばさんは推測します。


また別の会社でね。

口を利くことが
まるで損だといわんばかりの仏頂面のいい年をしたおじさん
きっと仕事も家庭も
面白いことはまるで何一つないのだろうなと
おばさんは推測します。

毎日顔を合わせるうちに
そのうちニコリとさせて
無駄口のひとつでも叩けるようにしてやろうと
おばさんは画策中。

脇役

これだけでご飯が一膳食べられそうね。

夏が終わる

幸せな時間のあとに必ずやって来る喪失感。

それとどう向き合うかが今 一番の課題。

W.H.

午前中の仕事がたてこんで一時間残業しても終わらず。

昼からも急遽別の仕事が入ってさ。
明日もダブルワーク。

そんなに仕事してどないすんねん。

明日に備えて今夜は早寝？
んな訳ないし。

たこ

最近の子って鉛筆の持ち方がヘン。

薬指にペンダコが出来るなんてねぇ。

きゅうりが・・

行きつけの居酒屋のマスターが焼酎の水割りにきゅうりを入れてくれた。

すると、あ～ら不思議！

メロン味に。

ほんとなんだから！

晩ご飯

今夜のご飯。

手前味噌だけどなかなか美味しかった。

あつあつ焼きなす
さばの味噌煮
きゅうりと紫たまねぎのサラダ
大豆とひじきの煮物
十五穀米

写真はピンボケ(悲）・・。

娘から

『今日作ったご飯
うまそーやろ』

と写真つきのメールが来た。

食いしん坊だけは確実に私の血を引いている彼女はなかなか美味しいものを作る。
これも彼女のおはこで私も真似してよく作る豆腐と千切りキャベツいりつくね。
パン煮挟んでも美味しいし丼にしたらカフェのご飯ふうに。

なかなか美味そうじゃ！