今日は、ベビー寝具の専門メーカー[hugmamu]の商標で有名な
三敬株式会社とのコラボレーションで進められている織物研修と
織物企画の教室である。
「今日は織り上がりそうです」
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織物を織るには織機が必要で
織機には筬と綜絖が不可欠な道具である
その中で今回の教室の生徒さんに求めたのは
筬をコントロールする事であった。
織機と言えばドンドンと音を立てて織る機械だと理解されている、
それは間違いないが、私は筬という道具は違う意味を持っている
と思っている
経糸の並びを整え緯糸の並びを整えているのだ
その意味を学ぶ授業であった。
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筬のコントロールをする両サイドの耳を整える作業はそうそう楽しいものでは無い、
もっとドンドンと筬を叩くイメージが頭にあるから欲求不満がつのる
癖がついてから取り除くのは大変なので、最初の織物でたいけんしてもらった。
「ごめんね」
「よく我慢できました」
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緯糸密度を濃くすれば横の糸の色が濃くなり緯糸密度が少なくなれば
経糸の色が強くなります。
筬のコントロールしながら色の調整が出来るのも織物ならではのことだ。
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「先生できました」
「おー!、素晴らしいです」
密度の薄い織物を筬のコントロールしながら2mにおよぶ織物を織り上げたのです。
「よく、我慢できました」
おめでとうございます!
力任せに織るのは力があれば誰でも織れるが
今回の授業は違っている。
薄く 膨らみ 柔らかな織物こそ三敬(株)[hugmamu]の
理想を追求する意味とつながる物と思っている。
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