鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第310回】 覚悟を決める

2011年11月06日 | 住宅コンサルタントとして
11月3日に、たまたま朝、テレビ朝日系列の「モーニングバード」という番組を見ていて、
フリーになった羽鳥アナの髪型の変化に驚いた、鬼山住宅コンサルティングの鬼山です。

その番組の中のAウーマンというコーナーの中で、たまたま紹介されていたのが、
和紙作家の堀木エリ子さんです。

私自身は恥ずかしながら、堀木さんのことを初めて知ったのですが、
世界的にも堀木さんの作品は高く評価されていて、
11月9日から日本橋になる三越本店で、あのバカラとコラボレーションしたイベントを
開催しているそうです。

学校を卒業し、銀行で働いていた堀木さんは、
乞われて和紙製品の企画会社に経理として転職されました。

しかしながら、その会社で、福井を手漉き和紙工房で、
和紙職人さんの仕事っぷりを見て感動されたそうです。

冬場、冷たい水の中に手を入れ、腕を真っ赤にしながら和紙を漉いているその姿に
「この伝統は守らなければならない」と感じたそうです。

しかしながら、和紙業界は、手漉きのものではなく、機械で漉いた安いモノが主流となってきていて、
堀木さんが経理として転職された和紙商品企画会社も閉鎖することになってしまいました、

ここで、当時経理だった堀木さんは、「私がやる!」と覚悟を決めたそうです。

「自分がやらなければ!」と、本人いわく「勝手な使命感」に燃えていたそうです。

そこで福井の手漉き和紙工房で一から修業し、自分で工房を持つまでになったそうです。

懸命に修業し、腕が上がるにつれ、独創的な和紙製品を生むようになった堀木さんですが、
当時の和紙業界の職人さんからは「一緒にせんといてくれ!こんなん、和紙じゃない」と
かなりの抵抗、反発があったそうです。

またその職人さんの反発も乗り越え、順風満帆に思えた時、悪性の腫瘍が発見されました。

その時、いつ死んでもいいように遺言状を作成したそうです。

しかしながら、死ぬまでに自分がやり遂げたいことを遺言状に書いたときに、
逆にメラメラと闘志が湧いてきます。

そして病を克服して退院した後、遺言状に書いた全てのことを3年でやり切ったそうです。

ただ、テレビをつけていただけだったのですが、完全に番組に吸い込まれるように見てしまいました。

堀木さんは、番組の中で、心にしみるような素晴らしい言葉をいくつかおっしゃっていました。

その中で私が最も心に届いたのは、

「天職とは、見つけるものでも見つかるものでもない。
今やっている仕事を懸命にやり続ける中で、それが天職となるのだ」

という言葉です(←言葉の1つ1つが若干違うかもしれませんが、意味はこんな感じでした)。

更には、

「伝統的なことも最初は革新的なことだったに違いない。
だとすれば、今自分がやっている革新的な和紙製品づくりも
やり続けることによって、伝統になる」

とか、

「出来る前提で物事を進める」

など、メチャクチャ共感できる言葉を番組の中で言って下さった堀木さん。

勝手に、「いつか一緒にお仕事でけへんかなぁ。一緒にさせていただきたいなぁ」と思ったのでした。

覚悟を決めて、仕事に真正面から向き合っている人は、老若男女問わず、ホントに素敵ですよね。

皆さんは、覚悟を決めてお仕事に取り組むことが出来ていますか?
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