鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第2479回】 シェア

2017年10月13日 | 住宅コンサルタントとして
アメリカでは、シェアオフィス、シェア工房など、
シェアすることに関して日本より相当柔軟です。

今回のポートランド視察ツアーで、
シェアオフィスやシェア工房に連れていっていただきましたが、
何でも自分たちで持たないという経営は、本当に合理的ですし、
これからもっと広まっていくと良いと感じました。

ポートランドでは個人事業主やスタッフ2~3名の企業も多いのですが、
そういう企業が自分たちで何でも用意するにはコストがかかります。

でもシェアオフィスでは、清掃もやってもらえ、ミーティングルームも予約すれば借りられる。
そして何より、自転車通勤をしている方も多いのですが、
自転車で会社に来て、シャワーを浴びて仕事ができるよう、シャワー室も完備していたりします。

オフィスをシェアすることで、いろんなコラボ案件が持ちかけられ、
自分と異なるコミュニティーと関わることが自然発生し、
出来る人同士、面白い人同士がどんどんつながっていく。

新しい発想、新しいビジネスがアメリカから生まれてくるのには、
世界中からいろんな人種の移民を受け入れ、
シェアから生まれるさまざまなコラボがベースにあるのかな、と感じました。

シェア工房というのは、さまざまな工具と作業スペースを安価で借りることができ、
職人を目指す人や個人が低額で借りられる工房のことで、
ここでもさまざまなコラボが生まれているそうです。

日本の場合、何でも自分たちで完結させようとしたり、
自分たちの施設を外部に貸し出すことをする会社は少ないと思いますが、
シェアすること、持たざることを考えていく時代のような気がします。

シェア。
皆さんの会社で近隣の企業とシェアできることって何か無いですか?
コメント
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