鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第2446回】 実務以外の仕事を増やしていく

2017年09月10日 | 住宅コンサルタントとして
住宅事業をゼロから立ち上げた場合、
事業責任者は実務をバリバリこなさなくてはなりません。

スタッフも十分にいないですし、マニュアルもしくみも無いからです。

ゼロから立ち上げるといいのは、何のしがらみも無く、
お客様が求めていることだけを満たすための活動ができることです。

商品も接客もマーケティングも、理想の展開ができる。

そうすると、あっという間に受注が増えていくのです。

住宅をゼロから立ち上げたクライアント様で
注文住宅で3年で20棟~30棟前後まで伸びておられるクライアント様が多々、おられます。

しかしながら、ここから1つの壁にぶち当たるのです。

20棟を超え、スタッフが増えていく中で事業責任者が実務に終われていると、
その次の飛躍のベースがなにもできないのですね。

スタッフの採用。
採用のために、自社のさまざまな制度を変える。
そのためにいろんな場所に学びに行く。
新商品や新サービスの開発のために、学び続ける。
しくみを構築し、しくみが回っているかどうかを確認するためのマニュアルをつくる。

こうしたことを猛烈な量の実務をこなしながら進めていくことは不可能。

だからある一定以上の規模になった時、
経営者は実務を離れて、経営に没頭しなくてはならないのです。

そして戦略を構築し、それを実行するためのマニュアルを整備し、
社員さんの行動を管理し、社員の教育も育成も力をいれていくのです。

これができた住宅会社が、50棟、100棟と成長していくのであり、
経営者が実務をやって満足している会社は20棟~30棟どまりなのです。

実務以外の仕事を増やす。
住宅会社の経営者、もしくは事業責任者の使命でもあるのです。
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