鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第2394回】 20代、30代の社員さんの気持ちを知って経営する

2017年07月20日 | 住宅コンサルタントとして
これからの企業経営において、最大の問題はどう考えても人です。

優秀な人材を企業間どころか、業種を超えて奪い合う時代ともいえるでしょう。

昔と比べ、社員さんを一人採用するにも苦労する時代です。
特に我々住宅業界では、どれだけIT化を進めようが、最低限、人はどうしても必要ですので、
本当に人の問題はついて回ります。

人の問題で苦労することは、大半の経営者は分かっていると思うのですが、
実際にこれからの自社を背負っていってくれる20代、30代の若手社員さん。
彼らの本音をどこまで理解しているのか、という点に関しては、
企業間でかなりの差があるかと感じます。

目先の数字、当期の決算のことしか頭になく、
働く社員さんの気持ちを分かっていない会社は、
スタッフさんがついてきてくれなくなる時代が来るかもしれません。

20代、30代のスタッフさん。
彼らは、自分の未来を会社のビジョンを通して考えます。

会社のビジョンが見えた方が、当然、自分の将来設計を描きやすい。

そして目先の収入も大切ですが、それよりも自分がどれだけ成長できるのか、
ということに関心があります。

自分の成長が、自分の人生にプラスの影響を及ぼすことも分かっていますし、
「自分の成長=会社の成長=収入UP」ということをイメージしています。

だから経営者は、会社の将来のビジョンを明確に伝える。
そして社員さんが成長できる環境を整える。
更に社員さんに愛情を注ぎ続ける。

これができている会社は、まだ実は少ないですが、
こういう会社で働ける社員さんは本当に幸せです。

実際、弊社のクライアント様で、こういう住宅会社には
本当に優秀な人が集まってきますし、
何より社員さんが成長し、そして定着します。

逆にこういうことを理解せず、ただ一時的な高い給与だけで社員さんを集めている会社は
順調なうちは良いですが、いったん壁にぶち当たるとダメになるでしょう。

まあ、給与だけであちこち転職する人も幸せにはなれないんですが・・・。


これから経営をしていく上で、働く人の気持ちを知っておくことは本当に重要なことなのです。

こうしたことを理解できずにただ、M&Aばかり繰り返し、
組織を大きくしている会社は、かなり大変になるだろうなぁ、と個人的に思っています。
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