川口保 のブログ

1市民として市政を眺めつつ、社会のいろいろな出来事を取り上げています。

男女共同参画が問いかけるもの

2009-01-29 18:09:43 | 日記
 1月28日、三重県地方自治労働文化センターで開催されました男女共同参画トップセミナーに参加して、京都大学大学院の伊藤公雄教授より「男女共同参画(ジェンダー平等)が問いかけるもの」というテーマで講演を聞きました。いろいろな話しを聞きましたが、わかりやすいところをまとめました。

◆男女共同参画
・「男女共同参画」という言葉は1990年代に政府が考え出した言葉。以前は男女平等と言っていた。また男女共同型とか男女共生などの案もあった。
◆男の存在
・戦後間もない頃は家庭の中でもお父さんの存在があった。しかしサラリーマン化してからは家庭から父親の存在がなくなった。
◆女性の地位
・昔の日本はヨーロッパに比べて結構女性の社会的地位が高かった。
・民主主義国家のイメージが高いスイスでも女性の参政権が認められたのは1971年。オランダでは1950年代まで女性は結婚したら働いては行けないとされていた。
◆女性の社会進出度
・OECD加盟の先進国トップ24ヶ国のうち日本の女性の労働力率は1970年代までは2位であったが、2000年代では20位前後まで下がった。他国の女性の労働力率が30~40%上がったのに対して、日本では5%しか上がっていない。
・2005年アジア13ヶ国地域女性の社会進出度日本は11位、現在は12位(13位はインド)
  1970年代の世界の男女共同参加の流れに日本は乗りきれなかった。
◆女性のマラソン
・今から40年前は女性は体力的にマラソンは無理だと思われていた。1966年のボストンマラソンでスタート地点の茂みの中にかくれていた女性市民ランナーが初めて完走した。
・オリンピックでは1984年から正式種目。
・高橋尚子が初めて2時間20分を切った。女性の方が耐久力があるので、男女混合の100㎞マラソンであればもしかすると女性が優勝するかもしれない。
◆女性の管理職
・大企業、地方自治体の女性管理職は現在3~5%、30%くらいにもっていければいい。
・小学校に教師の7割が女性だが、校長は2割くらい
・自治体の女性課長普通3%、多くて5%
・地方銀行、女性の営業は受け入れられにくい。
◆男性の自殺
・90年代までは男性の自殺は女性の1.8倍、98年代ごろから3倍
・定年離婚されると10年くらい寿命が短くなる。
・60代で妻に先立たれた男性の寿命は3年位。夫に先立たれた女性は長生きする。
◆女性の労働
・家庭にいる女性で働きたい女性は260万人いる。
・女性従業員が3~5割いる企業は業績がいい。企業が生き延びるためには女性の登用が必要
◆ジェンダー(社会的性別)とか、ジェンダーフリー、ジェンダー平等についてはよくわかりませんでした。 

コメント
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