川口保 のブログ

1市民として市政を眺めつつ、社会のいろいろな出来事を取り上げています。

ある業績が傾いてきた会社のはなし

2009-01-16 19:11:21 | 日記
 私の家は松阪市中町にある真宗高田派常念寺の檀家です。お寺の世話人の一人になっていますが、このところ議会などが重なって世話人会への欠席が続いていましたが、今日1月16日久しぶりに出席しました。

 お寺の本堂にいつも「はらから」という仏教に関する文書が置いてあり、いつも楽しく読ませていただいています。はらから№269の「広角」というコーナーに素敵な記事が載っていたので紹介します。原文のまま引用させていただきました。

『ある会社の業績が傾いてきた。幹部は部下を集め、資料を示し対策を講じる。しかし、その会議は、部下を一方的に叱責するような様相になってきた。会議は深夜に及んだが何の進展も無い。その日はそのまま打ち切ることになり、幹部はまだ怒り冷めやらぬままに会議室のドアを乱暴に閉め、電気を消そうとしたその時、不意に背後から声がした。「遅うまでご苦労さんどしたな」。見ると掃除係のおばさんがゴム手袋に清掃道具を持って立っている。暖房もない凍えるような廊下で、会議が終わるのを何時間も一人で待っていたのだ。その時その幹部は、心の底からこう思ったという。「もし私だったらこんな言葉がかけられただろうか」。
 翌朝、ゆうべ乱雑なまま出た会議室が、いつもの通り整理整頓されているのを見て、幹部は思わず誰もいない部屋に向かって深々と頭を下げたという。』
コメント
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