「リコール」。
今この言葉をインターネットで検索すると、車のリコールの内容が踊ります。ここでのリコールは政治の世界のリコールの話しです。
市議会と対立する名古屋市の河村市長が、議会の解散目指したリコールの署名活動への協力を呼びかけました。自転車にのぼりを立てての、さながら選挙運動のようなパフォーマンスです。
議会が反対するから、議会が思うようにならないから、市長が解散に向けてのリコールを呼びかけるというのは、余りにも短絡的な感じがします。世の改革派と言われる首長は議会と対立もしながら、対話もしていく手法で改革を進めてきました。松阪市の山中市長も副市長の二人制の問題で2回の議会での否決のあと、3回目には議会に説明がなされて可決になりました。河村市長の改革は支持しますが、その手法は駄々っ子のようです。
リコールは地方議会の解散や首長、議員の辞職を求める制度です。総理大臣や国会議員など国の政治にはリコールの制度はありません。リコールでは有権者の1/3の署名を集めなければなりませんが、人口40万人以上の名古屋市(人口約225万人)では特別な計算式で算定され、必要署名数は約36万5000人となります。これだけの署名を法定期間の1ヶ月間に集めなければならず、かなり厳しい数字です。かつて松阪市においても特定の市議会議員の辞職を求めるリコール運動がありました。10万人以上の市でのリコールは珍しく、注目を集めましたが、結局リコールは成立しませんでした。
河村市長は選挙で選ばれた市民の代表ですが、市議会議員とて選挙で選ばれた市民の代表です。これが「二元代表制」と言われ、市長と市議会議員はその役割や権限の違いはありますが、ともに市民の付託を受けた対等の立場です。
今回河村市長は一市民という立場をとっていますが、市長がもう一方の市民の代表である市議会議員を気に入らないとして、リコールを推し進めることは、二元代表制の形からして少し変です。リコールはあくまで住民の運動です。
今この言葉をインターネットで検索すると、車のリコールの内容が踊ります。ここでのリコールは政治の世界のリコールの話しです。
市議会と対立する名古屋市の河村市長が、議会の解散目指したリコールの署名活動への協力を呼びかけました。自転車にのぼりを立てての、さながら選挙運動のようなパフォーマンスです。
議会が反対するから、議会が思うようにならないから、市長が解散に向けてのリコールを呼びかけるというのは、余りにも短絡的な感じがします。世の改革派と言われる首長は議会と対立もしながら、対話もしていく手法で改革を進めてきました。松阪市の山中市長も副市長の二人制の問題で2回の議会での否決のあと、3回目には議会に説明がなされて可決になりました。河村市長の改革は支持しますが、その手法は駄々っ子のようです。
リコールは地方議会の解散や首長、議員の辞職を求める制度です。総理大臣や国会議員など国の政治にはリコールの制度はありません。リコールでは有権者の1/3の署名を集めなければなりませんが、人口40万人以上の名古屋市(人口約225万人)では特別な計算式で算定され、必要署名数は約36万5000人となります。これだけの署名を法定期間の1ヶ月間に集めなければならず、かなり厳しい数字です。かつて松阪市においても特定の市議会議員の辞職を求めるリコール運動がありました。10万人以上の市でのリコールは珍しく、注目を集めましたが、結局リコールは成立しませんでした。
河村市長は選挙で選ばれた市民の代表ですが、市議会議員とて選挙で選ばれた市民の代表です。これが「二元代表制」と言われ、市長と市議会議員はその役割や権限の違いはありますが、ともに市民の付託を受けた対等の立場です。
今回河村市長は一市民という立場をとっていますが、市長がもう一方の市民の代表である市議会議員を気に入らないとして、リコールを推し進めることは、二元代表制の形からして少し変です。リコールはあくまで住民の運動です。