川口保 のブログ

1市民として市政を眺めつつ、社会のいろいろな出来事を取り上げています。

マニフェスト松阪市長選

2009-01-14 06:56:14 | 日記
 松阪市長選挙は1月18日告示、25日投票が行われます。今回の市長選には2人の候補が出馬予定していますが、二人のマニフェストが出そろって、旧の松阪市を含めて初めての「マニフェスト選挙」なりました。マニフェストについてまとめてみました。

◆マニフェストとは
 マニフェストは首長選挙に立候補する候補者が「自分が当選したらこのような政策をやります」とか、政党が「政権を取ったらこの政策をやります」という有権者との契約です。
 マニフェストは政党とか首長選挙に立候補する人が作るもので、議員がつくるものではありません。ただ県議会などの大きな会派では作ってもいいそうです。
 マニフェストは「何を、いつまでに、どうするか、その財源はどうするか」など数値目標を織り込んで、後で検証ができるものです。だから「福祉の向上のために頑張ります」とか「安全安心のまちづくりを推進します」など後で検証ができないものはマニフェストには書けません。

◆マニフェストの起源
 マニフェストは1834年イギリスのピール首相が有権者に「タムワース・マニフェスト」(タムワースはピール首相の選挙区)と題する文書を配布。翌年の総選挙で保守党の基本方針に採用されたのが起源とされています。
 今のようなマニフェストは今から約20年前の1987年、イギリスのサッチャー政権与党の保守党が総選挙に向けて、政策の数値目標や期限を明示したマニフェストの冊子を作ったのが始まりといわれています。

◆公約とマニフェスト
 選挙ではもう一つ「公約」があります。公約もその実現に向けて努力しなければなりませんが、できなかったら「頑張ったけどできませんでしたゴメンナサイ」と許されるそうです。しかしマニフェストは書かれたことは全て実現しなければなりません。「二年以内」とか「三年以内」と期限が設定されていれば、その期限内に、設定がなければ任期内に実現しなければなりません。もしできなければ首長として、政党として失格の烙印をおされます。

◆マニフェストの検証
 首長などに当選した人は自分が掲げたマニフェストの内容が、実現に向けて順調に進んでいるかどうかを検証する委員会を設置して、定期的にチェックしてもらうのがいいそうです。「この項目は順調に進められている」とか「この項目は少し遅れている」とか第三者に判断をしてもらうのです。

 松阪市民の皆さんはマニフェストの内容もさることながら、選挙が終わってからマニフェストの各項目がどのように実現されていくかも関心を持っていただきたい。
コメント (1)
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