恐ろしいタイトルですが、オスネコによる子殺しはよくあります。
いまのように、去勢、避妊のネコが増え、家から出さない状況では起こりませんが・・・
動物の子殺しは日本の研究者(杉山幸丸)が1965年にインドのサルで初めて観察し世界に発表しました。
ところがそのころは、動物は自分たち種族を保存するために生きていて、それに反するような子殺しはしない、
という意見が学会の多数意見で、杉山の論文はまったく無視されました。
その後、ライオンでオスが子殺しをすることが観察され、ほかのいくつかの動物でも子殺しが見つかりました。
これを機に、動物界で子殺しということが行われていることが認められたのです。
インドのサルもライオンも、オスが群れを乗っ取ったときに子殺しが起きます。
それは前のボスだったオスのこどもを殺すことで、子供が殺されたメスが再び発情するので、自分の子供をつくれるということです。
子どもを殺さない限り、群れを乗っ取ってもメスはオスを受け入れず、自分の子どもを残せないわけです。
じつは、ネコも同じことをするのです。オスは、生まれてまもない子どものいるメスを見つけると、メスの子どもを襲って殺します。
私も子どもの時に実際この事件を目の当たりにしました。ここで論文でも書いておけば、世界初の子殺しの発見者になったのですが・・・
まだ小学生でした。笑
また、メスネコも生まれたばかりの子育て中に、巣を覗かれたり、人に子どもをいじられたりすると、子どもを食べてしまうことがあります。
「子殺し」なんて嫌な言葉ですが、じつは人間の世界にもありますね。
幼児虐待で幼い、無抵抗の子どもを死なせてしまうなどは知能の発達した動物のやることではないです。
残念ながら、人間はそれほど高尚な動物ではないようです。
子育て中のメスは発情しない、とも聞いたような。
人にも年齢にもよりますが人間という生き物は年中発情してますからね(笑)
女性なら普通にある「母性」が薄れているような気もします。
いずれにしても、他の動物のそれとは、人間って動物のやる事とは意味が違っているようですね。