私が小学生の頃、家でネコを飼っていました。
むかしは、ネコ飯とは、あまりご飯に味噌汁をかけて、かつをぶしか煮干しを砕いて混ぜたものでした。
こんなお米中心の猫飯は肉食のネコにとっては栄養不足も良いところです。
当時は、ネコは自由に外に出歩いていたため、外でネズミなどの小動物を狩って、栄養を補っていました。
今と比べて、ネズミなどは都市にもたくさんいたのです。
よく「ネコは家に付き、イヌは人に付く」といわれ、引っ越しをすると、
イヌは喜んで引っ越し先について行き、主人達がいれば、新しい環境にもすぐなじみます。
ところが、ネコは引っ越し前の元に家に戻ってしまったりします。
このことから、ネコは人ではなく、家に付くといわれたのです。
これは、いわゆる昔のネコ飯を食べていた時代、肉を提供してくれた自分の縄張りが生きてゆく上で大事で、
新しい環境では狩りも出来ず、獲物がいる場所をよく知っているもとの縄張りの場所に戻ってしまうのです。
しかし、今は十分にネコのための栄養を考えられた、タンパク質中心のネコのえさがあるので、
室内飼いでも、栄養たっぷりの餌をたべられ、狩りをする必要がなくなったのです。
ですから、今のネコにとって大事なのは、ネズミのいる環境(縄張り)ではなく、
十分にえさをくれる飼い主の方が大事なのです。
したがって、いまでは、ネコも家ではなく、餌をくれる飼い主(人)に付くという、イヌと同じになったのです。
先代のチョロが生きているときに、家の改築のため、別の場所に仮住まいをしたことがありますが、そのときも、
チョロは元の家に戻ろうとはしませんでした。一度、仮住まいの家を脱走してことがありますが、
ちょっと外に出て、すぐに戻ってきてしまいました。いまのネコは家ではなく人に付くのです。
でも、信じない人がいます。玉虫さんは、科学的に説明してくださり、すっきりしました。
それから、私の「なめくじ」、妙な名前で気持ち悪いと思われたらすみません。何しろ我が家はなめくじやみみずがかなりいて、毎日お会いしているうちに、私がのぞくとなめさんは目を引っ込ませ、顔を遠ざけるとのびのびと目を伸ばすを繰り返し、なめさんを好きにはなれませんが(せん虫もいるし)、なんかお近づきになったような気になりました。それでなめ〜となりましたが、ご迷惑すみません。改名した方がいいかなあと悩みます。