フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

見たまま

2017-11-28 23:51:50 | Weblog
一からスタートと言いますが、古代人間が誕生して、コミュニケーションをとる必要が出来、言葉が生まれてゆくのですが、漢字を中心とした中国や日本の言葉には、見たままそれが名前にや言葉になったものが多くあります。
例えば、眺めるという言葉の語源は「長雨」だそうです。長雨が続くと仕事が出来ずぼんやり外を見ている。そこで眺めるになったということです。また、個体の名前も同じように付けられてゆきます。「つぐみ」という鳥がいますね。つぐみという鳥はほとんど鳴かない鳥です。特に秋からはとりわけ無口になる鳥です。ひたすら口をつぐむ鳥だからついた名前がつぐみということが物の本にあるのです。
物事のスタートは何もないところから始まり形をなしていくものです。名前一つ付けるにも純粋な目で見ているのです。原点に帰ることでそうした純粋さを取り戻すことが出来るかもしれませんね。