フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

紫陽花

2016-07-11 22:49:47 | Weblog
青に見えたり、紫に見えたり。紫陽花は咲く場所や時期によって虹のように色が変わります。じっと見つめると、青でもない紫でもない、表現が難しい色合いを見つけることがあります。
さて、今日は少し複雑な仕事を体験しました。正岡子規の句に「紫陽花やはなだにかはるきのふけふ」と時の移ろいを詠んだ一句です。物事の変化はゆっくり進むのが常ですが、青とも紫とも呼べない途中の過程にこそ目を向けたいというものです。今日の仕事に関しては、変化が急だっただけに色合いを表すのに苦労をしました。人が持つ色合いを充実させるには、それぞれが一つの目的を共有することでその一助になればと思います。
紫陽花の色は根を張った土の質で変わり、開花してから徐々に色を変えていきます。同じ目的(色)を持つ為には土の質を同じにしなければなりません。土の手入れをしっかりするために、伝統をもう一度意識して過ごすことが必要です。