フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

京都

2016-05-05 23:06:55 | Weblog
学生時代を京都で過ごしたせいか、新緑の頃になると無性に京都へ行きたくなります。五月の声を聞けば、京都に初夏が訪れます。その代表的な風景は「鴨川の納涼床」が現れるからです。何でも納涼床の歴史は古く、豊臣秀吉の桃山時代、商人が夏に遠くからきた客をもてなすのに鴨川の五条の河原の浅瀬に床几(しょうぎ)を置いて、川の中で夕涼みをしたところからはじまったと言われています。
ところで川床というのは、鴨川と洛北の貴船にあります。しかし同じ「床」でも鴨川の「床」は「ゆか」と読みますが、貴船の納涼床は「川床(かわどこ)」で「とこ」と読みます。ですから、鴨川の場合は「ゆか料理」、貴船の料理は「川床料理」といい、絶対に「ゆか料理」とは言いません。貴船の方は大正期からですから、歴史は浅いですね。
私も経験しましたが、貴船の方は京都市内との気温差は10度くらいです。猛暑が予想される今年くらいは夏頃に一度行って見たいと今から思っています。