フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

夏の風物詩

2009-08-17 18:09:52 | Weblog
夏休みも後半月、残暑見舞いが届くようになりました。皆さんは夏を十分味わっていますか?各地から花火大会中止のニュースも聞こえてきます。なんでも協賛金が集まらないからだそうです。風物詩の一つが消えてしまいます。また、夏のライブが中止というニュースもありました。不景気は風物詩をも消してしまうのです。
風物詩というのはその季節を表す物ですが、身近な夏の風物詩も余り見なくなりましたよ。打ち水、風鈴、行水、蚊取り線香、そして蚊帳。ほとんど見ませんね。残暑厳しい折りに、玄関前で割烹着すがたの女将さんが打ち水をしている光景は何とも風情がありましたし、縁台で団扇を持ったおじさん達が夕涼みをしている傍らには、蚊取り線香の煙りが揺れている。これぞ夏です。ラジオからは野球の中継が聞こえてきて、おじさん達全員が監督になっています(笑)。
こうした夏の風物詩が周りから消えてしまう寂しさとともに、近所付き合いも消えてしまいました。家の中では窓を閉めきってクーラーをがんがんにかけるわけですから、風鈴はいりません。風物詩が消えることは季節感すら感じません。残念に思うのは古い人間だからでしょうか?
そういえば気候の面でも、ザーっと降ってすぐ止む夕立もこの頃はありませんし、なんか変ですね。