午前中、職場のエアコンが壊れる。うんともすんとも言わなくなったのだ。
エアコンがないオフィスはキツい。人もそれなりにいるので蒸し暑く、全身から汗が噴き出る。汗で肘に書類がくっつくなんて久しぶりの出来事だ。普段、オフィスに飲み物を落ち込まない人たちもペットボトルを片手に書類を見たり、パソコンに向き合っている。もちろん窓も開けてあるがあいにく本日、風がなく屁の突っ張りにもならない。
修理は呼んだそうだ。今日中に来るとはいうが何時になるかはわからないとのこと。下手すれば就業後になるかもしれない。私のような根性のない人間には恐怖である。心の中で念仏のようにはやくこい、はやくこい、と唱え続ける。
願い通ず。なんと昼休み前に業者の方たちが新品のエアコンを持ってきたのだ! 修理ではなく新品の交換を上は考えたらしい。たしかに私が入社した頃から一度もエアコンが交換された記憶がない。
交換後、新しいエアコンから冷風が吐き出され一同安堵のため息を漏らす。古いエアコンと新しいエアコン、どちらも白いものだが長年の使用で古い方はクリーム色になっていた。我が住居の壁紙と同じだ。妙なシンパシーを感じてしまった。