打倒!破廉恥学園(改)

ブログのお引っ越しです。旋風寺武流PLが意味もなくただ、だらだらと書き散らかすブログです。

『鎌倉殿の13人』23話感想

2022-06-13 19:59:13 | 徒然

『鎌倉殿の13人』の23話を観ました。うーん、面白い。『新解釈・曽我兄弟物語』といった感じでした。

一般的な物語では父親を工藤祐経に暗殺された曽我十郎・五郎の兄弟が幕府開催の大イベント富士の巻狩りを利用して仇討ちをするというものです。ドラマでは曽我兄弟は敵討ちをしたいと北条時政の協力を仰ぎました。時政はその忠孝の志に打たれて兵を貸します。だけど兄弟の狙いは工藤ではなく征夷大将軍・源頼朝。父親の仇討ちではなく祖父である伊東祐親の仇討ちを含めた謀反だったのです。

しかし天運は頼朝に味方します。頼朝は寝所を抜け出すために工藤祐経を替え玉に寝所で眠らせたのです。そして事件は頼朝がいない間に起き、工藤は頼朝の身代わりとなって命を落とします。さらに十郎は討ち死に、五郎は捕縛されるのです。

そして北条義時の発案により曽我兄弟は「謀反を起こすために敵討ちを騙った」のではなく「敵討ちのために謀反のような真似をした」ことにされたのです。ターゲットの頼朝に親の仇討ちを果たしたことを賞賛される五郎。これは屈辱だったでしょうね。彼ら兄弟の武名と頼朝の器の大きさは後年稀に見る美談として語り続くことになるのです。

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