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建築士賠償責任補償制度(けんばい)更新

建築士賠償責任補償制度の更新加入手続きが過ぎそうだったので慌ててWeb手続きを行った。

これは以前にも書いた記憶があるが、建築士事務所のためにある保険である。

最近は建築士事務所としての業務も増えつつあるため、今まで以上に万が一に備える必要があると考えている。

 

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2025年

2025年に省エネや構造に関する新たな法令がスタートする。

素直に受け止めれば、安全で住みやすい新築住宅が増えるということだが、新築住宅のコストがアップする。

ただでさえ、少子高齢化や物価高騰で新築住宅着工数は減りそうなのに、この法令でさらに加速するかもしれない。

 

それでも住みやすくて安全な住宅を得られるならその費用負担はやむを得ないと考える方は多いと思うし、私もそれについて反対をするつもりはない。

ただ、上手く書けないが、なんというかもやもやしたものがある。

このもやもやしたものは一体なんなのか、よく考えてみたいと思っている。

 

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中古建築物の購入における注意点

先日、とあるRC造4階建ての建物の用途変更に関する相談を頂いた。

調べた結果、新築から数十年後に増改築を実施。

その際に耐力壁を開口している。

 

新築時の建築確認済証や設計図書は存在したが、増改築時の建築確認済証や完了検査済証がない。

市役所に調べたらどうやら増改築の際に事前に建築確認済証は発行されていることはわかった。

ただ、肝心な完了検査の記録は市の建築台帳にもなかった。

 

こうなるといろいろ大変である。

まず、建物にとって重要な耐力壁を開口したことは構造計算上問題がないという根拠資料(増改築時の構造計算書)がない。

そして、完了検査も未実施だから根拠資料があってもその通り施工したという保証もない。

新築時は昭和56年以前で旧耐震基準であり、さらに耐力壁を開口するのであれば、それに代わる補強を行うべきだろうが、それも不明。

 

つまり、許可が必要な建築行為はできないし、許可が不要な建築行為であっても建物そのものが違反建築物なのだからそのまま使用してよいのかという話になる。

加えて、少なくとも耐力壁に大きな穴をあけたわけだから構造部分に瑕疵があると考えてよいのではないかと思う。

この建物を建築基準法上、適法にするのは容易なことではない。(ほぼ不可能と言ってよい)

 

相談を頂いた方は、昨年購入したため、最初からの所有者ではない。

建物の売買契約の際に仲介する不動産業者がきちんとこの問題点を説明し、売主がそういうデメリットも承知の上で購入したのであれば良いが、そうではない場合はとんでもない建物の所有者になってしまったことになる。

私も正直に報告することについては、胸が痛んだ。

でも言いにくいことでも伝えるべきことは誠意をもって伝えるのが私の仕事でもある。

 

中古の建物を購入される方は、やはり不動産業者に任せきりにしないで、きちんとその建物の履歴や法適合しているかどうかを確認すべきだと思う。

最低でも建築確認済証と完了検査済証の有無は確認しておかなければ、購入してから困ることになる。

 

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大晦日と雨戸

生前にお世話になった方の通夜に参列させて頂いた。

いろいろお仕事も頂き、応援もして頂いた。

頑張っているなと言われ、勇気を頂いたことは何度もある。

 

一昨年の大晦日の夕方頃、携帯に連絡を頂いたことがあった。

寝室の窓の隙間から冷たい風が入るため、雨戸を閉めたいが建付けが悪く、老人の力では閉められないという内容だった。

大晦日に寒い思いをされるのは気の毒だと思ったし、近所でもあったのですっかり日も暮れてしまい真っ暗だったが、1階の寝室の窓から声をかけ、雨戸を閉めた。とても喜んでくれた。

確か特に寒い日だった記憶がある。

 

翌日の元旦に雨戸をあけるのは自分で出来たから心配して来なくても良いという連絡を頂いた。

思えばそれが最後のやりとりになってしまった。

 

私がお返しできたのはせいぜい、あの大晦日での雨戸の出来事ぐらいではないだろうか。

でも私を頼ってくださったことは今でもうれしく思っている。

 

私も気が付けば、建築業に身を置いて20年以上経過し、一級建築士という資格も得て、それなりに大きな仕事も手がけさせて頂けることも増えた。

私の仕事に対する考え方や姿勢は、主に両親から得たものが多いが、お客様から教えて頂いたものも多い。

単なるサラリーマンでは得られなかったものも多いのではないだろうかと思うときが増えた。

 

頂いたご恩に報いることは少なかったが、その恩を忘れないでこれからも頑張って働くことが大事ではないかと思う。

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