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カーポート

カーポートは、カタログに基礎の寸法がきちんと記載されている。

カーポートの大きさや種類、土間コンクリート有無によって基礎が異なっている。

そして、かなり親切丁寧に詳細な寸法が記載されている。

 

問題はメーカーのマニュアル通りに施工がされるのかどうかという点。

特に片流れのカーポートは支える柱が片方に2本であり、この2本の柱で屋根を支えなければならない。

当然、柱と基礎への負担は大きい。

定められた深さまで柱を埋め、定められたサイズで基礎工事を行っていなければ、カタログに記載された耐風強度を維持できない。

 

私の地元は風が強い。

その風に耐えられるようにカーポートを設置するためには、メーカーの指示通りの施工であるかを建物同様にチェックする必要があると思うようになった。

そう思うようになったのはカーポートの種類がかなり豊富になり、サイズも大きくなってきたからだ。

現場状況によっては、メーカーの指示通りの施工が出来ないこともある。

その場合はメーカーに相談すれば良い。疑義が生じた場合はメーカーに相談する。様々な連絡方法が確立されている昨今、さほど面倒な作業ではない。

 

カーポートは取り扱う業者も多く、相見積もりされやすい。

私もそうだがカーポート本体価格にばかり注目しないで施工費について確認する必要がある。

メーカーのカタログに記載されている通りの施工を行うのが当然と思う方も多いかもしれないが、私はそうは思わない。

 

現在手掛けている住宅改修工事では、カーポートについてはメーカー施工(メーカー認定店施工)を代理店に指示した。

理由は各販売店が、独自に決めた柱の基礎寸法で工事されては困るから。

もちろん私も基礎については検査を行う。

 

昨日、現場にて事前の打ち合わせを行い担当と意見交換した。

担当曰く、メーカーの指示通りに施工しないことによるトラブルが全国で多数あり、メーカーとしてもマニュアル通りに施工するよう強く取扱店に指示しているらしい。基礎が円錐形(下にいくほど指定の基礎幅が確保されていない)になってカーポートが傾いたといった事例もあるという。

 

各販売店が、独自に決めた柱の基礎寸法で工事したことによる被害は意外とあるという事も分かった。

傾かないとしても基礎が脆弱であれば強風時の影響は必ずある。

 

カーポートだからといって人任せには出来ない。

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愛読書

「太閤記」「関ケ原」「城塞」(全て司馬遼太郎著)は私が繰り返して読んでいる小説である。

歴史小説なのでフクィックションの部分とノンフィクションがある。

ただ、それらのバランスが素晴らしいからこそ、今も読み続けられているのだと思う。

最初は図書館で何気なく手に触れて読み始めたが、あまりに面白かったので購入して手元に置くことにした。

仕事で役立つことも多かった。

歴史を学ぶということは、先人たちの人生を知ることであり、それによって成功とまではいかないまでも自分自身の失敗は防げる気がしてならない。

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元請 安全管理

「報告・連絡・相談」(ほうれんそう)。

法華寺修理工事で監修を務めて頂いた先生が当時よく言っていた。

昔からある教訓であるし、多様な連絡方法が確立された現代では容易な作業と思われがちである。

しかしながらこれが徹底できていないことによる事故は絶えない。

 

法華寺以来、現場に関してはかなりこれを意識するようになった。

おかげでミスが本当に少なくなった。この仕事で得たものは多い。

関係業者に対して、一瞬瞬躊躇することはあっても注意しないということはない。

嫌な奴を思われようが、言うべきことをきちんと言えない人間が、責任者になることはできない。

もちろん注意の仕方やタイミング、アフターフォローなど、相手へのそういった配慮は必要だが、一番大事なのはきちんと思ったことを口にすることである。

 

昨日は、牧之原市で痛ましい事故があった。

こういった事故をニュースで知るたびに安全管理については神経質ぐらいでちょうどよいと痛感する。

 

工事を管理していると、時々お客様に直接了解を得たと言って自己の行動を正当化する人間もいる。

直接取引なら良いが下請けである以上、元請への連絡は必要であるし、そういった配慮をしない業者はよほどの理由がない限りは、徐々に評価を下げていく。

一方で元請は全ての工事についての責任を負う覚悟を持たなければならない。

そういった心構えがきちんとできていたのも思えば法華寺工事あたりからではないかと思う。

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