「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

ファミ劇太陽放送7/9=素手が身上のジーパンが拳銃を握るとき・・・・/夢が大人に潰されたある若者の悲劇にゴリさんは・・・

2019-07-08 23:22:19 | ファミ劇日誌
さて、7/9のファミ劇太陽放送です。


【CS】

▼ファミリー劇場HDリマスター版 ジーパン編


7/9(火)
17:00~18:00
[HV]太陽にほえろ! HDリマスター版/ジーパン刑事編#72
ファミリー劇場HD(CS)


7/*(火)
18:00~19:00
[HV]太陽にほえろ! HDリマスター版/ジーパン刑事編#73
ファミリー劇場HD(CS)



第72話 48.11.30 海を撃て!!ジーパン (ジーパン)

ゲスト:山西道広
 トニー・セトラ 石山克己
 和田文夫 夏川圭 築地博 今井和雄 三戸悦子 高橋美知子 金子美智代

脚本:鎌田敏夫
監督:竹林進

東京へ修学旅行に来ていた九州の女子高生が自由行動中に行方不明になり、翌日、多摩川の河原で絞殺死体となって発見された。
現場近くに落ちていた封筒から、自動車修理工場に勤めるペンフレンドの加納修が有力容疑者として浮かび上がった。
しかし加納は被害者と会う約束はしていたが、約束の時間に現れず、会うことが出来なかったと主張、また現場付近で背の高い外人を見かけたと証言した。
確実な決め手がないままに釈放となった加納は、外人バー街で拳銃を奪い姿をくらませた。
そんな時、一係に加納らしい男を多摩川のボート小屋でみかけたという電話が入った。
ジーパンとシンコが現場に急行することとなったが、ジーパンは相変わらず拳銃を持とうとせず、丸腰で現場へ向かった。
ボート小屋へ忍び寄る2人だったが、突然銃声が響き、シンコは腹部を押さえて倒れ込んだ!
血相が変わったジーパンは体当たりでボート小屋に飛び込んだが、既に加納は自殺していた。
しかし、現場検証により死体の状況などから加納は既に何者かによって殺されいて、シンコを撃ったのもその犯人であることが明らかとなる。
そして、死んだ加納のアパートを捜索した山さんたちは、そこにあった週刊誌に載っている外人で体の大きいバイヤーのジョン・スミス(初期設定ジョン・ケラーマン)に目を付けた。
さらに聞き込みを進めたところ、女子高生が殺された日に現場付近でスミスらしき姿を目撃したという証言を得たが、スミスには事件当日、日本の商社との会議に出席していたというアリバイがあったが・・・・・。

登場編から2クールを迎えようとして、どちらかというと「自分らしさ」をキープしてきたジーパンが、彼のポリシーである「拳銃を持たない」という事に正面から向き合い、刑事としてそのポリシーは返上しなければならなくなる事態が発生してしまう、ジーパン編のハイライト作品の一つ。
それがシンコが銃撃され重傷を負うという最悪な事態であり、かつその犯人がなんとも水を得た魚のように、純朴なカップルを自分の欲望と保身のために続けて殺していくという残酷さが、さすがジーパン登場編を執筆なさった鎌田さんのホン所以だし、クールながらも熱い竹林監督の演出という部分も相まり、さらにクライマックスのジーパンの「激走→射撃」、ボスの拳銃哲学など、見どころ満載の名作です。

山西道広さんの本格ゲスト主演というポイントもありがならも、冷静に考えても、事件自体が凶悪でもあり、緊張感漲る作品です。



第73話 48.12.07 真夜中に愛の歌を (ゴリさん)

ゲスト:渥美国泰 堀内正美
 中田喜子 森みつる
 石井宏明 小貫瑞穂 鹿島信哉 内山朋子 西村一正 佐藤靖 生方中 遠藤義徳 中楯富久子

脚本:小川英 中野顕彰
監督:竹林進

深夜放送のラジオのディスクジョッキーで通称M.M=牧美恵子が、本番中の電話リクエストにかけてきた男から電話を切ると殺すと脅され、植村と名乗るその男は曲をリクエストし、歌詞のことでいわくありげなことを話そうとするが、美恵子はさらりと受け流して電話を切った。
その放送を張り込み中の覆面車の中で聴いたゴリさんはディスクジョッキーと単なるファンの冗談めいたやり取りとは受け取れず、美恵子のところへ面会に行くが、電話の主は知らないとヒステリックに言い放つ美恵子に何かあるとにらんだ。
調べていくうちに美恵子と作曲家のマイケル・中江が組んでヒット中の曲はすべてあのリクエストの当人である植村の作品が使われているらしいことが判ってきた。
その上、ゴリさんは植村から、盗作を訴える証拠が無い、才能を認められないままその青春を潰してしまったと、その苦しみを訴えられる。
そんな時、中江が殴られて重体となる事件が発生、犯人は美恵子の付き人(当初設定:中江の家のお手伝い)で植村に同情的な坂本洋子だった。
この事件が切っ掛けで、植村は美恵子に復讐するに違いない、しかし植村たちに手錠をかけたくないゴリさんは、第二の犯行を防ぐために必死で二人の行方を捜したが・・・・。

芸能界を描く太陽作品はそれほど多くないものの、盗作という裏側と2人の若者の悲劇を描きながら、ひょんなことから事件に関わることとなったゴリさんの若者を救うための奮闘が「救い」です。
と、この作品も青春の挫折と大人のきたなさというステレオタイプな作品と思いきや、竹林監督がかなり抑えながらも熱を帯びた演出で、その辺りの「クサさ」を回避していいます。
竹林監督の所有と思われる台本を検証したところ、新たに書き込まれたセリフが多く存在しており、監督も思い入れが伝わってきます。
いつか落ち着いて検証したいものです。

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当直室日記2019-7-8

2019-07-08 20:29:12 | 当直室日記
思わず書きたくなりました(^_^;)

▼コロンボ総統のロケ地検索

ツイッターでロケ地検索で邁進しているコロンボ総統氏がとうとうあるマンションを経堂にて発見・・・現存とは・・・!
確かに#44でも使用されていますが、初期太陽ではマンションと言えばココという程の頻度でロケ使用。
中期からで行けば、フラワーマンションみたいな感じです。

代表作といえば、#66の田口のじいさんマンション、そして#90の「ハチのムサシ」マンション。
まだまだあったはず。

やっぱり、地元の方には敵わないなぁ・・・<(_ _)>

▼1978年の設定?

ヤフオクに学研の付録が出品されていますが、

ボスは43歳で「小田急沿線」の2LDKマンションに一人暮らし・・・「小田急沿線」というのはちょっと聞いたことがありますが、あまり見ないです。

そして驚きなのが、ヒゲ・・・もといロッキー。
25歳、「死刑囚の父」を持ち、母親一人の手で育てられた。
その上、ゴリさんに次いで射撃が上手いという記述が・・・・!

とにかくとんでもない設定のオンパレード(^_^;)
この時点ではロッキー父は漁師で海で死んだのではなかったのは後付け設定として置いておくにせよ、「死刑囚の父」って明らかにボツネタだよなぁ・・・。
さらに、ロッキーの射撃の腕に関しては、下手な描写もあったり、逆にうまいんじゃないかという事もあったり・・・。

恐らくこの付録の発刊は1978年正月過ぎから#300までの間、学研さんはある意味足で取材している記事(特写のスチール含む)が多いので、初期設定とは考え辛く、おそらくロッキーのキャラを深めようとしている時期で、固まってないネタも採り入れた可能性はありますが、没ネタにせよ、結構驚きの設定だ・・・。

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