「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

山本圭さん、ご逝去・・・・・・・

2022-04-26 22:21:26 | おくやみ

山本圭さんご逝去の報にふれ・・・・・
3月31日肺炎のため死去、81歳。

山本薩夫監督を叔父にもち、兄弟も俳優として活躍、
1962年デビュー、映画・舞台・テレビに主役格で長期にわたって活躍、
昔は悩める青年、インテリ硬派というイメージでしたが、壮年を迎えてからは、『ムツゴロウとゆかいな仲間たち』のナレーション等の印象で、やわらかさが加味され、遺作となった『やすらぎの郷』ではレギュラー大納言役として飄々とした演技を披露、現役を誇示されていた印象があるので・・・・・。
倉本聰さんとしては先の柳生さんに圭さんという立て続けの訃報はお辛いでしょうね・・・・

ご冥福をお祈り申し上げます・・・・・

 

山本圭さん、太陽には1作だけゲスト主演されています。

#350 高校時代 ・・・北川教諭

修学旅行で失踪した教え子を探す先生役でしたが、ドライな考え方で本気で生徒を探しているようには見えず、ゴリさんと対立します。最終的にはゴリさんの熱意に触れながら「教え子」と「先生」として向き合うわけですが、圭さんでなければあのちょっと間違えればわざとらしくなる難しい役をこなせなかったんじゃないかと思います。
サラサラヘアーがトレードマークの圭さんがパーマをかけていたので、印象に残っているところもあります。
この時期は連続ではありませんでしたが、他作品のレギュラー格のゲストを積極的に招いていた時期で、4話前の#346での弟の亘さんが同じくゴリさんと競演なさっていました。奇しくも柳生さんの最終出演は#353。
これらの作品の放送からもう42年以上も経つんですね・・・・


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柳生博さん、ご逝去・・・・・・・・・

2022-04-21 22:30:35 | おくやみ

柳生博さんがこの世を去られた・・・・・・・
4月16日 老衰のためご自宅で死去、85歳。
ついこの間まで森のことを熱く語っておられたと・・・・

柳生さんは俳優としても素晴らしいところは無論なのですが、俳優という枠では語り切れない「芸能の人」だったように思います。
また、これまでの活動や亡くなり方も含めて「自然派」を貫いたという、確かにご家族のご不幸やご苦労もおありでしたが、貫くという面で小職からすると羨ましいところがあります。

ご本人は覚悟を以て死に臨まれたようにお見受けするので、残念と言ってはいけないような気がしますが、やぱり残念です・・・。
ご冥福をお祈り申し上げます・・・・・

柳生さんの俳優歴としては、1960年からで翌年本格デビュー。特捜隊#1もこの年。
その後、主な活躍の場はテレビ『七人の刑事』『水戸黄門』、大河ドラマなど幅広くご出演で、洋画吹替もこなし、後期の日テレ青春シリーズを支えたおひとりでした。このころは悪役の方が多い傾向でしたが、NHK朝の連続テレビ小説にご出演の後から、脇役から中心人物の一人、例えばピンクレジットの俳優さんとなり、「100万円クイズハンター」で知らない人が居ない存在となったという印象です。
個人的に柳生さんの演じる役柄の決定版は『誇りの報酬』の田沼課長ですね。
気の合った雅俊さんとの絡み、ステレオタイプの上司かと思いつつも全くそうではなく頼もしかったり。
『あぶない刑事』の近藤課長の原型は田沼課長かと。
ただ、俳優としてランクアップされたころから自然保護活動に取り組み、柳生さんのライフワークとなったわけですが、俳優としての柳生さんはシリアスなインテリからステレオタイプの教頭、小心者でヒステリックなジゴロだと思ったら、頼もしい上司だったり、見た目が大丈夫であればどんな役でもこなされていた印象があります。

太陽では初期からのご出演。落ちぶれた漫画家、狙われる証券マン、インテリ強盗、オートアクセサリーショップ店主(殺人犯)、熱帯魚店店主(殺人犯)、偽装強盗を企てる宝石店店主、特殊血液の子供の父、そしてメインゲスト時は、失業中のなにをやってもうまくいかない男。
確かに「企て店主」は多いかもしれませんが、善人もそつなくこなされています。やっぱり#353はゲスト主演なので静かながらも熱のこもった演技、長さん=辰平さんとの競演。ストーリーも伴って、この年齢になると身につまされるというか・・・・・。

#33 刑事の指に小鳥が…   谷口浩三
#47 俺の拳銃を返せ!      井口武夫
#62 プロフェッショナル     尾崎
#124 仰げば尊し           長戸
#174 星の神話        鶴田
#208 ひとり立ち       大崎
#243 その血を返せ      立花
#353 ラスト・チャンス    菊池三郎


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サンテレビ太陽放送4/17=殿下を慕う若き警官の転落・・・

2022-04-17 09:45:04 | 放送予定

引き続き地獄の日々を過ごしているけぶでございます<(_ _)>
日曜は泥寝しています。。。。。
いつになったら終わるのやら。。。。

さて、4/17のサンテレビ・太陽放送は、殿下が懇意にしていた、ある血気盛んな巡査とその姉、ある日、その巡査が恋人にフラれ傷心のまま強盗事件の犯人を追いつめ射殺、犯人の持っていた拳銃はおもちゃだった・・・血迷った巡査は拳銃を取り上げようとした殿下を殴り逃げ去ってしまう・・・・。
殿下としては麻江を亡くした後、前回と今回はほのかなロマンス的なものが描かれますが、現実は厳しく、さらに今回は弟のように可愛がっていた巡査の暴走、それを食い止めようとする殿下を描く#105を放送。

【地上波】サンテレビ・ジーパン編

4/17(日)
11:30~12:25
ドラマ 太陽にほえろ!(ジーパン編 第49話)
サンテレビ1(地上波)

第105話 49.07.19 この仕事が好きだから (殿下)

レギュラー:藤堂俊介 
        石原裕次郎

      柴田純
       松田優作

      内田伸子
       関根恵子(欠場)

      山村精一
       露口茂
      石塚誠
       竜雷太
      島公之
       小野寺昭
      野崎太郎
       下川辰平

                   永井久美 青木英美
ゲスト:池田秀一
 松木路子
 八代るみ子 槙ひろ子 石川敏 鳴海吾郎 兼松隆 関虎実

脚本:長野洋

監督:竹林進

殿下を尊敬する警官・森山は立てこもり事件で果敢に突入して犯人を逮捕、新聞では称賛されるものの殿下はその軽はずみな行動を苦々しく思っていた。
その直後、森山が恋人と破局状態になり落ち込む。
そして銀行強盗が発生、森山はおもちゃのけん銃を持った犯人を射殺してしまい、殿下に拳銃を取り上げられようとした時、森山は殿下を思わず殴って逃走してしまう・・・・。

立身出世を願い血気盛んな巡査が、恋人と破局してしまったことで、全く逆な犯罪者へと身を落としてく悲劇です。
さらに森山の姉・亜矢子と殿下の淡い関係もこの件によって・・・・。


ジーパン編の殿下主演作はまだそれほど多くなく、その主演作も強烈な作品ばかりの為、もうちょっと多いのではと感じてしまう時期ですが、100話以後はコンスタントに制作されていきます。
テキサス登場以後は、シンコの抜けた部分に関しては殿下が台頭した感があり、殿下自身の本格的な人気の盛り上がりはもうちょっと待たなければならなかった時期、その準備段階という見方ができます。
なので、女性がらみの事件が殆どだったりします(が、鮫やんは除くです、ハイ)。

この話もその一環で、森山姉弟を兄弟のように思っている殿下が描かれ、姉・亜矢子との淡いロマンスも見て取れます。
ただ、警官である弟のその殿下と亜矢子の関係性を逆に行くような垂直転落には、ちょっと心苦しいところがあったりしますが・・・。

本来は正義感溢れる警官が、女性がらみでどんどん自己中心的な堕ち方をしていきますが・・・。

一気に反転してしまう警官の人生と、それに関わってしまった殿下の追跡と説得、そして最後は殿下自身にも寂しい結果が訪れます。

まだまだ殿下の「厄」は払えない時期なので・・・。

冒頭で久々にゴリさんがライフルを用意しますね。
この話は意外とカーアクションの見どころが結構あったりしたり、BGMもメインテーマのショートバージョン編集版、衝撃のテーマ、怒りのテーマの使用などで盛り上げているので、そういう意味でも興味深い作品だと思います。


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中村勝行さん、ご逝去・・・・・・・

2022-04-16 21:25:56 | おくやみ

脚本家であり小説家である、中村勝行さんが3月11日にご逝去・・・・。
享年79歳。(日本脚本家連盟 発表)

東京電機大学卒で、撮影機材会社の技師などを経て、1975年『必殺仕置屋稼業』で脚本家デビュー。
必殺シリーズ(新・仕置人は7回執筆)、ハングマンシリーズ(中盤はメイン)、お兄さんの中村敦夫さんの仕業人や新・紋次郎、日の出署シリーズ、江戸の牙、幻之介世直し帖(メイン級)、80年代の銭形平次にも参加。
ご自分の趣向を活かしたトリック、硬派なサスペンスを主題として執筆、後年は2時間サスペンスでも手腕をふるわれ、その後時代小説へ活動の場を移されました。

太陽では脚本家としての中村さんのキャリアでは早い段階から21作執筆されています。
長さんがアリバイトリックを崩していく#184(ペンネーム参加)を皮切りに、ボスや山さん、そして長さんのトリック物からゴリさんやスコッチのハードアクション、テキサス殉職編、令子登場編、殿下編も多く、ミステリアスな味付けも加わって、太陽中期の「大人」の視聴層の獲得を支えたおひとりかと思います。


(敬称略)
#184 アリバイ  深見泰(中村勝行)、 小川英 
#192 2・8・5・6・3  中村勝行、小川英
#199 女相続人  小川英、中村勝行
#216 テキサスは死なず!  小川英、中村勝行
#228 目撃者   小川英、中村勝行
#268 偶然   小川英、中村勝行
#275 迷路   小川英、中村勝行
#293 汚れなき殺人者   中村勝行
#296 ミスプリント   中村勝行、小川英
#307 反転   中村勝行、小川英
#315 ライバル   中村勝行
#325 波止場   中村勝行、小川英
#337 偽装   中村勝行、小川英
#346 華麗なる証人   小川英、中村勝行
#349 見知らぬ乗客   中村勝行
#357 犯罪スケジュール   中村勝行、小川英
#365 その一瞬…!   中村勝行
#373 疑わしきは   中村勝行
#379 旅の夢   中村勝行、小川英
#397 音の告発   中村勝行、小川英
#408 スコッチ誘拐   中村勝行


残念ですね・・・・
謹んでご冥福をお祈りいたします・・・・


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サンテレビ太陽放送4/10=同じ殺された警官の父を持つジーパンと若者の葛藤

2022-04-10 09:52:53 | 放送予定

引き続き、地獄の日々を過ごしているけぶでございます<(_ _)>
眠い。。。。

ところで、#102、#103のボスはギブスで肩を固定しての登場でしたが、これはこの年の2月に裕次郎さんが自宅で転倒して「打撲」の診断を受けていたそうで、結局後から「左鎖骨骨折」と判明して治療という運びだったそうです。
おそらく、活動シーンが多かった#100あたりの撮影であまりにも痛いので再度受診なさったんでしょうが、そりゃ「打撲」という診断を受けていれば痛みも気のせいと思わざる負えないよなぁ・・・・。

さて、4/10のサンテレビ・太陽放送は、定年を控えた警官がジーパンを庇った形で殉職した。警官の息子に恨まれるジーパンは、その息子にかつての自分を見た為、息子の罵りと暴力を暗に受け入れる一方、犯人捜しに躍起になるが・・・・。
ジーパン殉職もカウントダウンに入り、今回は自分の過去と今とに向き合いながら、実は意外な事実を知り、最終的には静かに怒りを爆発させる、大人なジーパンをじっくり描く#104を放送。

 

【地上波】 サンテレビ ジーパン編


4/10(日)
11:30~12:25
ドラマ 太陽にほえろ!(ジーパン編 第48話)
サンテレビ1(地上波)

第104話 49.07.12 葬送曲    -ジーパンシンコその愛.2- (ジーパン・シンコ)

レギュラー:藤堂俊介 
        石原裕次郎

      柴田純
       松田優作

      内田伸子
       関根恵子

      山村精一
       露口茂
      石塚誠
       竜雷太
      島公之
       小野寺昭
      野崎太郎
       下川辰平

                   永井久美 青木英美(欠場)
ゲスト:宮本和男(三景啓司)
 長浜藤夫 沖田駿一
 西川敬三郎 小倉雄三 神田正夫 新井孝文
 荒木生徳(荒木しげる) 松野邦夫 林寛一 今井和男

脚本:播磨幸治

監督:竹林進

定年を控えた杉本巡査がジーパンを庇った形で銃撃され殉職した。しかも覆面車で犯人を追ったジーパンは事故を起こして昏倒、病院へ担ぎ込まれる。
ジーパンに恨みを持つ者をピックアップし捜査を開始するが空振りに終わってしまう。しかも、勝手に捜査へ加わったジーパンの行動にボスが激怒する。さらに「おやじさんは俺の代わりに殺された」という思いが渦巻くジーパンは、杉本の息子にも恨まれ、息子の罵りを暗に受け入れる一方、一係は犯人捜しに躍起になるが、ジーパンは自らが囮となるため街を歩き回り、ある廃ビルで銃撃されるが、その相手は例の息子だった。
すぐに合流したシンコに感どられたジーパンは自分も警官の父を殺されただったから・・・と、ボスへの報告を待つよう説得する。
やがて、犯人の車が発見され、さらにその車からビルの守衛の死体が発見され、そのビルの旅行社の金庫が破られている事件が発生していること、杉本巡査と守衛を殺害した拳銃が同じであることから、杉本巡査が犯人を目撃していることが考えられ、狙われたのはジーパンではないということがわかったが・・・・・。

ここしばらくは、どちらかというとジーパンとシンコの関係とそれにまつわるような話や危機話、というよりは初期より主演編が減って先輩のサポートにまわることが少なくなかったジーパンが、久々にジーパンの「生い立ち」を生かした作品になっています。
自分のせいで、自分と同じような「殺された警官の息子」をつくってしまったという自責の念に駆られながら、心底怒りながら表面的には冷静に捜査を進めるジーパン、しかし本当はジーパンのせいではなく、その息子の「因縁」で父親は殺されてしまったというやるせない結果になります。
ただ、ジーパンとしてはそれが自分のせいでもそうではなくても、自分の目の前で父親の警官が殺された事実は変わらず、増々激高するわけですが・・・・。
そのジーパンの怒りを理解し、今回はシンコがジーパンのサポートに回ります。

今回のゲストは三景啓司さんが太陽初登場です。
また、「フォー・セインツ」解散後の比較的早い段階、俳優業をやり始めたばかりの荒木しげるさんも登場します。
今回本編で使用される「葬送曲」はテキサス編に入ってから随時使用され、後年は殉職や予告編でも使用される名曲になっていきます。
クルマネタでは、マカロニ編末期より活躍していた40系クラウンの白パトが黒く塗装され、ジーパンの乗る覆面車として破壊されます。


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サンテレビ太陽放送4/3=狼を見たオオカミ少年にゴリさんは・・・

2022-04-03 08:01:36 | 放送予定

地獄の日々を過ごしているけぶでございます<(_ _)>
年度変わりに同僚がコロナV関係で欠場、またまた1.5人前の仕事が。。。。
と、あたふたしているうちに小職も太陽より一足お先に50周年を迎えました。。。

コロンボ総統氏がけん引、最近は敏腕スヌーピー刑事の活躍がまるで山さんのようなロケ地えぐりスナイパー軍団の活躍を眺めて喜んでおります。
ジャックナイフのようなえぐりの切れ味がすごい。
その「ロケ地軍団」がスヌーピ刑事の発案で4/1に太陽ロケちいさんぽ・・・もとい太陽ロケ地散歩を敢行。
新宿佐藤ビルを皮切りに、砧を中心にめぐる散歩・・・・よだれが出てきます(^_^;)
ちなみに、シークック跡の和食屋さんは幾度か砧探索した際の昼食場所でした。結構おいしかったですよ、ハイ。
小職は北海道の田舎者なので、コンビニに行くのも車で繰り出すので、足に自信が全くないのでついていけなさそう。。。。

さて、4/3のサンテレビ・太陽放送は、公園でたまたま殺人を目撃した少年は、死体が無かったことから最初は信じてもらえなかった。しかし後から痕跡を発見したゴリさんは少年にもう一度会うが、親にも信じてもらえない少年は口を閉ざしてしまい、さらには犯人に付け狙われ・・・・。
当時、少年の視聴者も増え続けていた太陽からの彼らへのプレゼント的な作品ではあるものの、そういう立場からすれば結構怖い#103を放送。
(先週はシンコががっつり主演ながら、(欠場)表示を消していませんでした・・・・お詫びします。)


【地上波】サンテレビ・ジーパン編

4/3(日)
11:30~12:25
ドラマ 太陽にほえろ!(ジーパン編 第47話)
サンテレビ1(地上波)

第103話 49.07.05 狼を見た少年 (ゴリさん)

レギュラー:藤堂俊介 
        石原裕次郎

      柴田純
       松田優作

      内田伸子
       関根恵子(欠場)

      山村精一
       露口茂
      石塚誠
       竜雷太
      島公之
       小野寺昭
      野崎太郎
       下川辰平

                    永井久美 青木英美
ゲスト:上田忠好 
 小高賢
 目黒幸子 橋爪功
 安藤純子 石山克己 石丸博也

脚本:柏倉敏之

監督:木下亮

初夏の昼下がり、蝶を追っていた少年・勉は突然銃声を聞いた。
林の中に入るとつつじの花のそばに一人の男が倒れていた。勉と顔を合わせた犯人は勉を追うが見失ってしまう。
勉は七曲署に駆け込んで殺人現場を見たと訴えたが、ゴリさんと殿下が勉に案内をさせて林の中へ行ってみると、犯人はもちろん死体も消えていた。
近くで銃声を聞いたものも居ない。
父親の話によると、勉はいつも嘘ばかりをついている「狼少年」だという。
ところが翌朝、別の場所で男の射殺死体が発見された。
被害者の衣服からつつじの花粉が発見されたと聞いて、ゴリさんはハッとなった・・・・・。

久々に少年が絡む事件で、太陽的「赤ずきんちゃん」。
とは言いつつも、子供寄りの話ではなく、当時からあった「鍵っ子」問題を採り上げながら、「狼」である殺人犯が少年に迫る怖さの方が結構際立っている感じです。演じるは上田氏はマカロニ死す等で気弱な情報屋のトクさんとしての印象が強い為、この作品での凶悪さはそういう意味では面食らう感じではあります。

ある意味ハッキリとしたステレオタイプの大人像はその殺人犯と、少年を嘘つきとして叱る父親(この頃神経質な男を十八番としていた橋爪功さん)ぐらいで、ゴリさんは成るべく少年に寄り添うような立ち位置に居ます。

というか、この話自体少年が前面に出る「子供番組」ではなく、土地転がしにまつわる殺人事件に少年が巻き込まれて恐怖を味わうという、「少年目線」からいくと恐怖作品と言えるかもしれません(^_^;)

クライマックスはヨットに乗るゴリさんと少年に襲いかかる犯人・・・と海上アクションも楽しめます。

しかし、本当にこの回の上田さん演じる小松の形相は怖い・・・。
これ、木下監督の硬質な演出もかなり影響していると思います(^_^;)


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