新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~

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opinion@zav.att.ne.jp(関西福祉大学 勝田吉彰研究室)

安心するのは早い!(WHOフクダ氏)

2009-12-19 09:54:45 | インフルエンザ:海外の動き/海外発生

WHOフクダ氏、新型インフルの安心ムード@米国内の引き締めに努めています。

  • 今回のパンデミックが始まって8ヶ月。ここのところよく聞かれる質問に「もうパンデミックは終わったの?」というのがある。しかし、安心するには誇張なしに早すぎる。("The answer is, really: 'It's too early to make the call.' ")
  • まだスイス・チェコ、あるいはカザフスタンなど中央アジアでは高レベルだ。
  • パンデミックはグローバルな問題であり、単に一地域(この発言では米国を意図と思われる)の問題ではない("The pandemic is a global event. It is not simply a regional event," he said in a briefing.)。

  • 北半球の冬季を通じて拡大し続けるだろう。冬の終わり頃から春にかけてもうひと波来るかもしれない。

人間は目の前に無いものは忘れがちという現実があります。また、米国民の意識が内向き化しているというのも、結構前からあちこちで聞く話でもあります。
そんな意識とも戦いアピールしてゆかねばならないWHOの大変さが伝わる演説です。

日本はピークアウト後、ちょっとだけモタついた時期もあり、まだ警戒感も何がしか残っているわけですが、あと数週間後には(帰省大移動シーズンでぶり返しが無ければ)進藤医務官が出てきて同様の演説を日本語でやってもらわねばならなくなるかもしれませんね。

ソースは12月18日付sanfranciscochronicle↓
http://www.sfgate.com/cgi-bin/article.cgi?f=/c/a/2009/12/18/MN931B5T4U.DTL

WHO: It's too soon to call H1N1 pandemic over
コメント (2)
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カンボジアのH5N1感染

2009-12-19 09:42:40 | インフルエンザ:海外の動き/海外発生

H5N1ヒト感染@カンボジア。

  • Ponhea Kreak Districtの57歳男性。
  • 12月11日発症、16日入院。容態安定。
  • H5N1確認by国立研&パスツール研。
  • カンボジアの(ヒト感染)発生は今年初めて。 全体では9例(死亡7例)。

ソースは12月18日付WHO↓
http://www.who.int/csr/don/2009_12_18/en/index.html
Avian influenza – situation in Cambodia

 


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タミフルは進む。38度線を越えて・・・

2009-12-19 09:25:27 | インフルエンザ:海外の動き/海外発生

北朝鮮にて新型インフル発生を公式に認め、韓国が援助を発表した・・・というのは日本の報道にも載っていたところですが、その「タミフル大行進」の写真がアルジャジーラに載っています。↓クリックしてご覧ください。

赤十字の幕をつけたコンボイが38度線を越えてゆく・・・
ただ、コンボイの行先の国は、始発駅の国に対して、海上軍事演習をやっただろ!とフェイントかけてるらしく、ここらへんのややこしい話は管理人にはいまいちわかりません。ご興味の方は元ネタクリックください。

犠牲者発生について、北側は発生を認めておらず、南側のNGOは50人ぐらいと推測。

ソースはアルジャジーラ↓
http://english.aljazeera.net/news/asia-pacific/2009/12/200912186813618475.html
S Korea hands N Korea H1N1 aid


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