猫 周公のコラム

スケッチとエッセイ

海外旅行者が来てもらえるような環境を作ろう

2008年01月30日 | Weblog
最近は円安のために、海外からの旅行者が多くなってきているようです。
名古屋の街を歩いていても、中国や韓国や台湾の旅行者を多く見受けられます。

最近は地下鉄の車内放送で韓国語とスペイン語で案内していますが、市バスやJRの電車はまだのようです。

日本は海外旅行者の受け入れ態勢が出来ていないので、大至急準備すべきだと思います。
先ずは案内表示と車内放送は少なくとも英語・韓国語・中国語で案内すべきです。

海外からのお客さんが多くなれば、自然と一般市民との交流が多くなってくるので
視野が広くなってくるはずです。

そして、学校やマスコミで各国の歴史や風景・表情などを勉強する機会を増やせば国民の方から先にグローバル化が出来てゆくでしょう。
いまは官僚がグローバル化を阻止しているような感じがします。
それなら、国民意識を先にグローバル化しようではありませんか。

そのためには政治家の方々は、海外旅行者には安い宿を提供するとか、海外労働者をもっと受け入れるなどの施策をとってもらいたいものです。

豊田市美術館の牧野義雄展

2008年01月30日 | Weblog
牧野義雄という画家を知っていますか?

いま、豊田市美術館で愛知県・挙母村(今の、豊田市)出身の画家・牧野義雄の展覧会をやっています。
1893年(明治26年)にアメリカ・サンフランシスコに渡り働きながら絵を学び、その後ニューヨーク・パリを経て1897年にイギリスに渡ります。
下済み生活が続きますが、出版界において除々に作品が認められて、ロンドンの街並みやそこに住む人々を叙情的に描いた水彩画が評価され「霧の画家」とも呼ばれました。
また彼の随筆も評判になり、20世紀初頭のロンドンで一躍時代の寵児となりました。
日本に帰国したときは1942年で、72歳になっていました。
(この部分は豊田市美術館発行の図録の要約です)

今、世の中は団体展一色のような感じですが、出展するには100号以上の大きな絵でなければなりません。
こういう傾向には前から疑問を持っていました。
世の中では小品は絵にあらずといった感じですが、牧野義雄展を観ると絵の原点といったものに出会うことが出来、改めて絵は大きさではなくて「絵は心だ」ということを思い知らされました。
牧野は50号くらいの油彩も描いてはいますが、一貫して3号か6号の水彩画で勝負してきたのです。

会期は1月8日~3月30日までなので、牧野義雄に出会って絵の心を堪能していただきたいと思います。

(スケッチは名古屋・金山駅コンコース風景です)

NHK BSの ベルリンの壁 グローバル化と放送

2008年01月27日 | Weblog
NHK-BSの「ベルリンの壁」(再放送)をみました。
ベルリンの壁の崩壊は1989年11月9日であるが、本当の崩壊は10月9日のライプツィヒのデモによって起こったとのことです。
この7万人の市民がおこなった非暴力のデモが原因で、東ドイツのホーネッカー議長が辞任し壁の崩壊となったのです。

大変恥ずかしいことですが、こういう事実を初めて知りました。
他国の歴史を知る機会を作ってくれたNHKには感謝します。

この放送は再放送ですが、引き続き「ベルリンの壁が崩壊した経緯」を放送するようです。

ところで、経済がグローバル化してきているので、世界史は必須だと思います。
もし高校の世界史が今もって選択教科であったとしたら、驚きです。

民放でも良心的な局は「ローマ帝国の崩壊」のような番組を放送しますが、ほとんどの局はろくでもない番組をやっているのが現状です。
こういう中でNHKが「世界史」に関する番組を放送するのは良いことだと思います。

この絵はベルリンの壁に市民が描いたいたずら書きです。
今ではこれが絵葉書となって売っているそうです。

福田首相と小沢党首の運命論

2008年01月26日 | Weblog
福田首相くらい運に恵まれてる人はいないと思います。
民主党が参院で過半数を取ったときから、自民党政権は窮地にたたされており、今後の国会運営がどうなってしまうんだろうかと心配していました。

そういう中で、民主党は解散選挙に向けて、あらゆる手段をとって自民党への不信感を国民に対してアピールしています。

しかし、国民の意識は鋭く、不況到来の予感を感じており、この時期に政権交代した場合の危機感を持ち始めています。

民主党の小沢党首のリーダーシップを見ていると、はたして政権を任せて大丈夫だろうか?という懸念を抱き始めています。
国際問題や経済政策において、かなり混乱するのではないかと思っているのではないでしょうか?

お隣の韓国では李昭博時期大統領が誕生して、日本に対する政策も親日的になってきています。
中国も日本への輸出量の増加によって、切っても切れない関係になっているので、
親日政策に変わってきています。

このような流れは、福田首相が何をしたわけでもないのに起こってきているのです。
福田さんはいかに運の強い人かがわかります。

それに対して、小沢さんは何んだか策を講じすぎていて、安心できないというような雰囲気があります。
民主党議員もなんとなく結束していないような感じです。
総じていうとなんとなく運が付いていない人という感じがします。

この絵は「秋刀魚の丸干し」ですが、秋刀魚は福田さんに似ているような感じがしてなりません。
秋刀魚はあまりにも大衆魚になっていて存在感がなく、個性的な魚ではないのですが、実質的に重宝がられて味がよいという魚です。

画家 杉本健吉さんの生き様 絵は心の美だ

2008年01月25日 | Weblog
愛知県知多郡の美浜町に杉本美術館があります。
この美術館は4年前の04年に99歳で亡くなった、画家・杉本健吉さんの美術館です。
無欲で天真爛漫に生きた杉本さんのお人柄そして作品が好きで、時々会いに行くのです。

杉本健吉さんの作品を見たり話された内容を聴くと、誰もが「健ちゃん」と呼びたくなると思います。
画文集「余生らくがき」のなかに、美術を志す高校生との対話があります。

「・・・みんなも絵を描くなら、驚かなきゃだめだ。感激することだよ。感激しないんだったら絵なんか描かない方がいい。
常識や概念から逃れなくちゃダメだ。それは何だ?どうして?とか、クエッションマークがない。みんな常識でばっかり絵を描いている。それなら写真が一番いい。絵はそうじゃないんだよ。そんな絵もあるけど、再現でなく表現だから。」

「僕の先生の岸田劉生が、概念が邪魔するっていうことをいっている。概念ほどつまらないものはないって。心の美だ。心の中で掴まなければ、本当の絵は描けない。常識で絵を描いてはダメだ。・・・楽しんで描けばいい。」

このとき杉本さんは96歳でした。
杉本さんの生き様は、全て作品を観ることによって納得します。
こんな生き方をしたいものです。

杉本美術館を訪れたら、必ずや「健ちゃん」の魅力に引き込まれることでしょう。
杉本さんは生前「この美術館は自分のお墓だ」とおっしゃっていました。
そして「いつでもここにいるから会いにきて欲しい」とも言っておられました。
つくづく思うのは、お元気なときにお会いしておきたかったことです。

この絵は美術館の茶室からみた風景です。

世界的な不況になるのか

2008年01月24日 | Weblog
世界各国の株が大幅に下がってきています。
世の中、これから先はどうなるだろうかと不安が一杯のようです。

この元はアメリカのサブプライムローンにより銀行が大幅損失を抱えてしまったことにあります。
アメリカの生産活動や消費者需要が落ち込んでくれば、日本や中国やインドなどの経済は低迷してくるでしょう。

少なくとも今年の各国の成長率は大幅に落ち込むでしょう。

そんな中で、日本の国会は何をしようとしているのでしょうか?
民主党の解散攻勢出まともな議論がなされていません。
民主党の「ガソリン値下げ国会」などというのは、まったく世の中の流れそして経済の流れ、人間の心理を見ないでやっているとしか思われません。
この絵は京都・青蓮寺の青不動ですが、良識ある国民は青不動のように怒っているのです。

話は変わりますが、それにしても福田さんはラッキーな人です。
ガソリン相場は既に下がってきているし、小沢党首は国民から非難されているしで流れは福田さんのほうに流れてきているようです。

古い建築を壊すと文化の伝承が出来なくなる

2008年01月22日 | Weblog
今日のテレビ番組「開運なんでも鑑定団」で、東郷青児の絵が出てきて600万円の値がついていました。
これは吉祥寺にある「ボア」という老舗喫茶店が都市整理のために店を閉めるにあたり、東郷青児さんが昭和30年代初めに壁に描いた大きな絵を、どうしようかということで鑑定団に出して買う方を探しているということです。

実はこの喫茶店はレトロ調の喫茶店として、結構有名なのです。
TOTO出版から出している「モッドイースト」という本にも載っています。
この本は昭和30年から40年代にかけて作られたモダン建築を写真集にしたものです。

この本は都内の70箇所あまりの「モダン建築」を取り上げていますが、こういう建築がどんどん消えてゆくのは実に寂しいことです。
この老舗喫茶店にしても国策でそのまま残しておくことは出来なかったものでしょうか?

日本という国は、古いものは壊して新しくするのは得意なようですが、ヨーロッパなどでは古いものほど大切にしています。
京都は戦災から逃れることが出来たお陰で、古い町や家やお寺の中で生活しており、何百年にわたって文化の伝承が出来ているのです。
古い建築は、ただ記念碑的に残すのではなく、そこで営まれる文化の伝承こそが大切であると思います。

いま株安とか原油価格とか騒がれていますが、こういうときこそゆっくり流れている歴史の中で、文化の伝承の大切さを再認識したいものです。


大局を忘れたガソリン値下げ国会

2008年01月21日 | Weblog
いま国会では民主党が「ガソリン値下げ国会」と銘打って福田政権打倒をはかっています。

参院で野党が過半数を取ってから、どうも民主党が政権を取りたいばかりに、まことに情けない議論ばかりとなっていて、国会が大局を忘れて党利党略に走っているようです。

今度の「暫定税率廃止」のことでも、国民の機嫌を取るようなことばりが先行していて、肝心の長期的な世の中の流れを見通した議論がなされていません。

廃止すれば財源がなくなるし、道路建設が出来なくなり不況はもっとひどくなることでしょう。
それに加えて、肝心なことは「ガソリンの使用をこの際抑える」ことだと思います。

クルマの乗り合い、電車やバスの利用などにはメリットを与えるべきです。
いまのままクルマを使い放題にして、ガソリン価格を下げるのは逆効果ではないのでしょうか?
原油の輸入量が少なくなれば、産油国にもダメージを与えて価格は下がる方向に動きます。

これまで、日本のどの都市でも、電車やバスをなくしてきました。
そしてクルマを普及させるために道路を充実してきています。
しかし、世界では逆のことが起こってきています。
電車やバスを増やして、都心にはクルマを入れないなどの政策が実行されています。

特にドイツの鉄道網は世界一で、自転車までも電車に乗せることが出来ます。
例えば、東京から名古屋に行くには自転車ともども行って、名古屋で降りると市内位は自転車で行けるのです。

国民は少し我慢して長期的な視点からの政策を支持すべきです。

この絵はドイツの郊外列車のSバーンです。

再生紙偽装問題 古紙配合率はブラックボックスが?

2008年01月20日 | Weblog
日本製紙の社長さんが「再生紙古紙配合偽装」の責任を取って辞任するということです。
この問題がなぜ突如として出てきたのか・・・。
しかも、最大手の日本製紙の社長さんの辞任にまで行ってしまったのは何故なのか?
環境問題がいかに浸透してきているかということと、メーカーがこれについてゆけなかったこと、そして内部の者でしかわからない複雑な仕組みがあったことによると思います。

先ずは、古紙配合率は、外部の誰もチェックが出来ないのです。
チェックのすべがないので、現に公的機関や業界団体でもチェックすることが出来ない状態です。
何処かのメーカーの直接製造に関わっている人しかわからないはずです。

古紙配合率が多ければ多いほど、紙力は弱くなるし、印刷の発色性は悪くなり、製造プロセスも煩雑でコストも高くなります。
つまりメーカーにとっても使う側にとっても何もメリットはないのです。

しかし、ここにきて環境問題が浸透してきたので、再生紙と銘打ったものでなければ売れなくなってきたということがあります。
メーカーは手っ取り早くこの流れに乗るために、偽装がまかり通っていたというのが真相ではないでしょうか?
その根底には、古紙の配合率が「ブラックボックス」であるということがあります。

いずれにせよ、この問題をはっきりさせることによって、メーカーや業界の体質を変えてゆかねばならないことも事実です。
メーカーにとっては決して悪いことではないのです。
「雨降って地固まる」ということです。

オープンテラスと経済の活性化

2008年01月19日 | Weblog
今、経済はどんどん不況に向かって走っています。
今回の突然の不況の到来の原因は、一言で言うと経済がグローバル化していないために起こっている現象だと思いす。

日本の経済は、世界とのつながりなくしては成り立たないのです。
まだまだ国内産業の割合が多いということからも、かなり世界各国に遅れをとっているということではないのでしょうか?

外国に行くとオープンテラスがあって、多くの人はここでゆったりとお著を飲んだりしています。
気候の違いはあるとしても、欧米の人びとは常に明るさを求めているような気がします。

それに引き換え日本では、ものの考え方が内に籠もるように感じます。
そういう気質は経済活動初め全てに共通しているように思います。

日本を真の国際国にするには、法規制の大幅改定も必要ですが、それ以上に個人の国際交流をもっと頻繁に行うべきだと思います。
先ずは積極的に外国人を受け入れることです。
それから、日本人もどんどん海外に出てゆくべきです。
企業が出てゆけば、個人の出てゆくことになるでしょう。

個人的には海外旅行の優遇税制鵜を提案します。