はぐれ遍路のひとりごと

観ながら歩く年寄りのグダグダ紀行

大井川・はばたき橋開通

2013-08-11 11:55:45 | ウォーキング
8月3日(土)大井川に新しい橋「はばたき橋」が開通しました。
名前からも判断できるよう、この橋は富士山静岡空港の焼津・藤枝側の入口になる橋だが、島田側の土地の
収用問題がこじれ、空港開港から4年も経ってようやく開通した橋です。
空港本体も県の不手際で色々揉めた末に開港したが、どうもこの空港は最初からケチの付き通しだ。
県民の反対を押し切り、約1900億円の巨費を投じて建設した空港も、今でも県の役員以外の予測した通り
毎年赤字を発生させている。
お蔭で、はばたき橋の開通が遅れても搭乗者に対しては特段の支障はなかったようだ。

それでも地元でははばたき橋の開通により、橋より1.7km下流にある国道150号線の富士見橋の渋滞緩和に
役立つと感じているようです。

はばたき橋の地図
(地図では橋は掲載されていないが、日清食品の横から島田のあじかん横に橋があります)

 今日のウォーキングは、はばたき橋から静岡空港の東展望台までのルートを探してみようと思います。

 
       焼津側から                          はばたき橋から大井川河川敷

 はばたき橋は開通2日目の早朝と云うこともあり交通量は少なかった。橋の上から下を見ると私のホームコース
大井川リバティマラソンコースの赤いウレタン舗装が見えている。下流に見える橋は東名高速の大井川橋で、
はばたき橋はこの東名と新幹線の鉄橋の間に位置している。

 はばたき橋の看板の下に橋の竣工年月のプレートが嵌め込まれていて、そこには「平成22年1月完成」
なっている。でも開通したのは昨日の平成25年8月3日。すでに3年以上経ってしまっている。
これは土地買収が済んだ焼津側から橋を造っていき、橋は大井川を渡り島田の堤防の上まで出来たが、
その先は土地が未収用で工事がストップしてしまった。
それから3年間この橋はただ風雨に晒されていたに過ぎない。一時は歩行者が通行止の柵の横から橋に
立入りできたので時々散歩コースにしていたのだが、いつの間にかそれも禁止になり頑丈な柵になってしまった。
理由は「危険なため」と書いてあったが、車も走らない立派な道が何故危険なのか分からず、橋を管轄している
島田土木事務所に理由を聞こうとさえ思った。
マー聞いたところで本音は、お役人の責任逃れと分かっているので止めにしたが。

 
                                      島田側のはばたき橋

 竣工プレートと云えば島田側の堤防の先の中河橋には「平成25年4月完成」のプレートがあった。
これで3年間のブランクは分かるのだが、この橋の事情を知らない人が2枚のプレートを見たらどう思うだろうか?
思わずニヤリとしてしまった。

 

 はばたき橋を渡り、そのまま県道を直進し井口交差点を更に直進すると「初倉茶産地」の看板がある。
そこを右折して高台の八幡神社を目指したのだが、今回は道の説明は図だけにして、後は初めて知った事を紹介したい。

その1番目は「川中島八兵衛」碑について。
川中島八兵衛は紀州の生まれで、元禄のころ志太(島田・藤枝・焼津)地方に訪れたが、当時、志太地方は
大井川の氾濫で疫病が蔓延することが多く人々は困っていた。
その時八兵衛の行動には色々の説があるようで
1・「自分の死後に祀ってくれれば、川の氾濫を防ぎ疫病がおきないようにする」と言って集落を回った。
2・疫病発生の折、八兵衛の薬により助けられた人々の感謝の念が供養塔建立につながった。
3・大井川の堤防構築のとき八兵衛が人柱になった。  などがある。
この八兵衛の碑が志太地方に60基もあるそうなので、興味を覚え資料を図書館で調べたり、歩きながら石碑があると
確認したりしている。
ここ島田市船木の八兵衛碑は前回の飛行場ウォークで見付けたんだが、図書館の資料には
「大井川の西には島田市の谷口辻にある1基だけ」
となっていた。
そこで今日は地元の人に話を聞いて確認しようと思っている。

 
       八兵衛碑                         沢川と八兵衛碑

 タイミング良く八兵衛碑の前の家の庭に人がいた。図々しく声を掛けて色々聞く事ができた。
1・ここは島田市船木南原で谷口辻とは方向が違う。
  (それでは此処に有る碑は資料以外の八兵衛碑なので新発見だ)
2・八兵衛さんは以前は丘の上にあったが崖崩れで埋まってしまったので新しく立直した。
  (八兵衛碑の多くは川の堤防や寺の中が多いとあったが丘の上にもあるとは)
3・八兵衛さんは水害防止と道中の安全を守ってもらうため、組内で毎月お詣りをしている。
  (道中安全と云っても、ここは街道もない山の中、何の道中なのか?)
4・この辺りは高台なので水に浸かる事はないが、沢川の下流の八幡神社下は土地も低くよく浸水した。等々
  (沢川は小さな川で、とても水害など発生しないように見えるが、下流にある八幡神社の下で他の川と
   合流しているのが略図でも分かる。これで氾濫したのかもしれないな)

それにしてもこの地区の人は信心深い。自分たちの地区の為でなく下流の地区のため八兵衛碑を新築し、更に
今日も碑の前には新鮮な生花が供えられている。道中安全とも言っていたがもっと深く話を聞くべきだった。

こんな調査をしていけば、何時かHPに「川中島八兵衛」と名付けたページを開設できるだろう。
完成の目途は何時になるか分からないが、これなら古稀を過ぎても歩きながらの調査ができる。

 船木の八兵衛碑からは谷口橋からのルートと同じ道を東展望台まで歩きます。因みに
はばたき橋 ~ 東展望台までは 約7km 1時間30分
谷口橋   ~    〃       約8km 1時間50分
富士見橋  ~    〃       約7km 1時間30分

どの橋からも大差は無いが、距離は若干長いが交通量の少ない谷口橋からの道がお勧めです。
さて、東展望台に着いたのが8時50分。次の飛行機は11時5分に福岡からの到着便になる。
2時間以上ここのいるのも馬鹿らしいが、どの道で帰ろうか?
そうだ橋やJRの駅からのウォーキングコースは紹介したが、飛行場を一周するコースは紹介してない。
一周するコースがあればターミナルや東展望台に車を置いてウォーキングができる。
ヨシ!今日はその下調べをしよう。
と、来た道を八兵衛碑まで引返し、そこからゴルフ場の方向に行き「静岡空港入口島田」交差点から
直線の急坂の続く県道を「富士山静岡空港」交差点まで歩きます。
ザックの背に吊るした温度計がナント45℃を指していましたが本当でしょうか? 幾ら直射日光が当たる
背中とは云えども45℃は信じられなかった。それでも熱中症におならず無事静岡空港に到着。



 赤線のルートが今回歩いた道で、本当はゴルフ場の内側を歩きたかったが見付けられませんでした。
略図下の青線は坂口神社からビオトープにある溜池まで山道になります。しかし道が滑走路のすぐ横に
あるので着陸や離陸する寸前の飛行機を見る事ができるのでお勧めです。
この一周コースは空港から坂口神社の山道経由東展望台までが約1時間10分。東展望台から八兵衛碑経由で
2時間です。合わせて3時間10分ですが、休憩時間を入れてないので適宜加算してください。

志太地方ウォーキングコースもいつかHPにアップする予定ですが、果たしていつになる事やら------

何度も歩いている道ですが今回初めて見た物を紹介します。
場所は略図の上の方の丁度新幹線と交差する場所にある「東泉寺」です。
この寺の裏に「畑の谷の貝化石」の看板があるのは以前から知っていたのですが、余り人通りが無い
道で確認してありませんでした。それが今日は寺の境内に人の気配がしたので早速聞いてみました。
「畑の谷の貝化石は、看板のある細い農道を登って行くと狭い沢がある。その沢の石に貝の化石が付いて
いて子供の頃は良く拾ったものだ。今でも行けばあるかもしれないが最近は行った事がないので分からない」

と寺の大黒さんらしき70代年配の女性が話してくれた。さらに
「以前寺の踏み石にしていたので汚くなっているが、これが貝の化石だ」と植込みの下の石を指さした。
確かに黒っぽくて、あまり明確ではないがシジミかアサリのような小さな二枚貝が幾つか見える。
以前島田の蓬莱橋で見た貝の化石とは比べ物にならないが貝の化石に間違いないだろう。
瞬間拾いに行ってみるかと思ったが今回は止めた。夏草が生茂り湿った所の好きな蛇がウヨウヨしていると
困る。いつか冬に来たとき確認しよう。

   

今日の歩行距離はJPSで35.4km。歩数計で32.5kmでした。



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