はぐれ遍路のひとりごと

観ながら歩く年寄りのグダグダ紀行

日々悪日 腹がたつ運転免許返納報道

2019-06-09 16:49:02 | 躄日記
俳優の杉良太郎(74)が運転免許証を自主返納したとNKKや朝日で報道していた。
74歳の彼は 「70歳を過ぎると体の変化も起こる歳であり、反応が以前と違うなと感じました」と免許を返納した。
また 「近頃、高齢者による事故が多発して、相当の犠牲者が出ている。ちょっとでも不安があったら返納した方が
いいかなと思いました」

確かに私も同じように考え免許証を返納したいと思う。だが現実に反応した後の生活を考えるとどうしても決断が
つかない。先ず考えるのは日々の買物。
私の住む住宅団地は旧大井川町地区では人口密度が一番高く、都市計画税も徴収されている地域です、と聞けば
誰もが駅周辺の住宅地を思い浮かべると思う。だがとんでもはっぷんで、今では高齢化が進み限界集落に近い
住宅団地です。
団地の周辺には歩いて買物に行ける範囲内にはコンビニ以外の店屋はありません。
ではバスはと言うと、焼津市のコミュニティーバスが団地と大井川支所の間を4往復しているのと、最寄りのJRの
藤枝駅は藤枝市の自主運行バスが、善意で平日の5本が藤枝駅に走ってくれています。
しかしこれとて買物をするには駅前からバスを乗り換えて行くしかありません。
勿論タクシーを使えばどうと云う事はないが、毎回使うタクシー代はどうと云う事があります。
更に遠い焼津市立病院にはどうして行けばよいのでしょう。バスを乗り換えて行く方法もあるようですが
朝早い採血の予約時間には間に合いそうもありません。
そんな状態の地区に住むとどうしても運転免許証を手放したくなくなります。

杉良太郎さんの住む場所が東京の何処にあるかは知りませんが、地下鉄やバスが何本もあり移動するのに
余り不便を感じる所では無いでしょう。
まして奥さんも有名な歌手なので、毎回タクシーで移動しても懐に響く心配はないでしょう。
いやタクシーどころか自家用車をマネージャーに運転させることも可能ではないでしょうか。
杉さんの行為や考え方は正しいと感じるが、それを報道するマスコミの行動は何やらやらせ気味の美談報道で
気持が悪い。
大体杉さんがあの日のあの時間に運転免許証返納すると何故報道各社に分かったのだろう? 
多分警察が知らせたのだろうが、すぐにそれに飛び乗る報道機関もだらしがない。
今、元事務次官が引籠りの40台の息子を殺害した事件が報道されているが、どの社も殺した事務次官の行為には
共感と同情の念を含めて書いて、殺された息子については同居する前の生活に触れず、同居後の荒れた生活の
事しか書かず、殺されても仕方なかったと思わせる文面になっている。
これらの報道は全て警察が発表した事のみの説明文でしかない。
何処かの社で一人暮らしをしていた被害者の生活を調べて報道してくれたらと思うのだが。

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