はぐれ遍路のひとりごと

観ながら歩く年寄りのグダグダ紀行

高草山・農道歩き2

2013-12-03 17:25:23 | ウォーキング
歩行時間:8時間35分   休憩時間:1時間10分   延時間:9時間45分
出発時間:7時45分   到着時間:17時30分
歩  数:  45、662歩   GPS距離:32.1km
行程表(2013-11-30
 焼津駅 0:40> 138農道入口 1:10> 見晴台 0:45> 笛吹段公園 0:40> 富士見峠 0:10> 池の平
 0:30> 北のピーク  1:20> 池の平  1:20> 農道出口  2:00> 西焼津駅

 笛吹段公園からの山道は高草山の山頂に向け傾斜を増してくるが、農道歩きはその点は楽で良い。
距離は長くなるが緩い傾斜で足場はしっかりした舗装道路だ。途中で石脇口や、林廋院Aコースが何度も
農道を横断する。山頂のアンテナ塔が間近に見える辺りが、農道の最高地点で、ここから先は下りが続く。
今まで出合わなかった林廋院Bコースや西の谷コースの標識を見ながら進むと富士見峠の入口に着く。
富士見峠は農道と尾根の稜線が一番接近している所で、上り3分、下り2分程度で往復できるし、峠からは
その名の通り富士山を眺める事も出来るので登って見る事にした。
この時季の富士山は雪を被った姿が見える日が多いので富士山の眺めるには適している。今日も満観峰
の後ろに6合目以上が白くなっている富士山が見えた。

      
    高草山山頂のアンテナ塔                      富士見峠からの富士山

 富士見峠から下り坂を10分も掛からず池の平に到着。ここで昼飯にしよう。
池の平の案内板には「池の平には二つの井戸があり、日照りが続いても涸れたことがない不思議な井戸です」
と紹介されていた。名前の通り土地が平らな所もあり、何となく古墳もありそうだが、そんな記載はない。
そう云えば兎沢や笛吹段古墳は眺めの良い場所にあったが、ここ池の平は平らで広々しているが眺めは良く
ない。縄文人も永眠する場所は眺めが良い場所、いや自分の活躍した場所、子孫が暮らす場所が見える所を
選んだのだろうか。そうなるとここには古墳は無い事になる。
 昼飯を食べ終わったのが丁度12時。このまま下ったのでは早すぎる。と思った時は決断はついていた。
ここから北のピークを往復してこよう。今日は富士山も見えるし、きっと南アルプスも見えているだろう。
時間は往復しても1時間ほどだ。

          
                              池の平

 池の平から北のピークの道は3月に歩いた時より少し荒れていた。夏にこの道を歩く人は少ないのだ
から仕方ないか、冬になれば歩く人が増え雑草や枯枝も踏まれるだろう。
北のピークの左の茶畑が整枝されていない。このままだと新茶の茶摘みが出来なくなるなるだろう。若し
かして耕作するのを止めたのか。そうなると今でも茶畑の間の道は狭くて大変なのに、片側のお茶の木が
伸び放題になったらどうなるか。少々心配の種が生じてきた。

 以前のブログにも書いたが、ここの茶畑が放棄されるなら、藤枝市(岡部)は北のピークの山頂部分を
買取り満観峰のように広場に出来ないだろうか。そして左の写真に見える杉の木を伐採すれば志太平野も
一望できるようになり、それこそ360度の景観を得る事になるのだが。
 
     
              茶畑の上に北のピーク                 狭い茶畑の中の道

ピークで写真を撮っていると立石神社の方から登って来る人がいる。ここで人に会うのは初めてで、しかも
立石神社から登って来るとは中々の通だ。嬉しくなり声を掛けようと思ったら、向こうから
「これからどちらに行きます? ここから先は雑草が凄くて進むことができないですよ」
「今日はここから池の平に引返す予定です」
「午前中は立石神社から登って林を過ぎた所でどうしょうもなくて引返して、今度は上から下ったが、ここから
少し先で進めなくなってしまった。この道がHPにあったので本で紹介しようと思ったが」

ウン? 本で紹介? どこかで聞いた話だが? そうだ以前このブログにコメントを書いてくれた松理さんが
そんな事を言っていたが、若しかして-----
「失礼ですが、ネットのハンドルネームはお持ちですか?」
「エー松理ですが」
 ワオー! 何とも奇遇だ。私のブログにコメントを書いてくれた人と出合うとは。
少々恥ずかしかったが 「私ははぐれ遍路ですが」 と名乗ってしまった。

 こうなるとここから引き返す訳にはいかない。なにせ私が書いたブログを見て登ってくれたのだから。
ともかく行ける所まで行ってみようという事になった。

 最初は松理さんが歩いた後なので蔓も無く容易に歩けた。だが笹のような竹藪の中の道は、両側の竹の葉が
覆い被さっていて顔を襲う。その竹を手で掻き分けながら歩かなければならなかった。
春歩いた時、いつかこのようになるのではないかと心配したが、1年も経たずにこんな状態になるとは、来年は
どうなる事やら。
竹藪を通り過ぎ、放棄茶園に入ると今度は蔓が蔓延していて行く手を阻む。しゃがんで潜り抜けようとするが、
ザックに挿したストックが蔓に引っ掛かってしまう。それでも助かった事は、この蔓が葛の蔓でなかった事だ。
ブルトーザーのように強引に体を推し進めれば、蔓は切れて前に進む事が出来た。
しかし蔓が切れてないという事は松理さんは、ここを歩いてないのだ。少々心配になりかけた時、前方に見覚えの
ある杉の木が見えてきた。確かあそこには目印のテープがあったはずだ。
「無理でしたら引返しませんか」と松理さんが声を掛けてくる。
「あの木の所まで行ってみます」と答え、悪戦苦闘しながら放棄茶園を脱出し、何とか杉の木の下に。
矢張り目印のテープがあるのを見付ホッとする。
今度は踏み跡と思える跡が二手に分かれていて、左の方は、はっきりしていて太い。
しかし春にはこんな太い道は無かったはずだと思いながら、左の道を進んで行くと下に農道が見えてきた。
イヤこの道は違う。春に歩いた時一番大変だった石垣のある林の中の道を歩いていない。
でも仕方ないと農道に下りてみると、そこは見た事のある農道の終点だった。
この農道は初めて北のピークに来て降り道が分からず、少し池の平らに戻った茶畑を下った時あった農道だ。
その時はこの農道を歩いたら、終点のここにきてしまった 。
立石神社に下る農道は、これではなく、もっと下を通っている農道だから、さっき迷った分岐を直進すれば
良さそうだと、分岐点に引返した。
今度は分岐を直進して林の手前にくると松理さんが「ここは午前中に来た」と言った。フーこれでOKだ。
春には一番大変だった林の中の道が、今日は楽な場所に感じてしまうとは、変われば変わるものだ。

 目的の農道には北のピークから25分も掛かっている。短いといえば短いが気分的に中々大変だった。
松理さんは農道から立石神社に。私はここから農道を歩いて池の平に戻る事にした。
そして池の平らに着いたのが14時で、昼飯を食べ池の平を出てから約2時間掛かっていた。
それにしても私のブログを見て、北のピークに来てくれた人をガッカリさせないで良かった。
松理さんが来年出版する本には、北のピークは紹介されるだろうか?
このままでは立石神社の道は一般の人は歩かない方がいいと思うが、果たして本の内容は-----

 
                  北のピークから富士山                   北のピークから南アルプス

 気を取り直して池の平から農道を下りはじめる。今登って来たばかりの道を下るのだから面白くない。
途中には三輪口の標識があるが、どれもが下りを案内する物ばかりで、登り口の案内は無い。
この登山口は時石から富士見峠は上りで、池の平から時石は下りの一方通行のような標識しかない。
さっきも農道を登りながら登り口を探したが見つからなかった。次回はこの道を歩いてみようかしら。

 メインの農道は立石神社の下に出るのだが、今日はなるべく農道歩きを長くするため更に上りの農道に
入る。この農道はまだ歩いた事はないが、地図では国1のバイパスの横に続いている。
さっき松理さんと別れた農道より1本下の農道で、松理さんはこの農道を横断して立石神社に下ったはずだ。
その立石神社の分岐を過ぎると北の方が開けて、岡部の山側が見えるようになった。池の平から下では一番の
眺めだろう。
そこから約20分下った所に農道入口の標識があり時間は15時30分。右側には国1のバイパスが走っていた。

 
                 岡部の山々                          農道出口

 今日最後の目的のバイパス横の三角点を探しに出かけた。写真の右側の山手にあるのだが場所は分からない。
上に登る道は2ヶ所あったがその先はミカン畑のようだ。こんな薄暗くなったから山のミカン畑にいけば泥棒に
間違えられないか。ウーン止めよう。李下に冠を正さず、瓜田の履だ。

 岡部から旧東海道を水守の須賀神社まで行く。神社のご神木の楠木を写真に写し、ここから西焼津駅に向かう。
ここは歩いた事はないが何とかなるだろうと薄闇の中を歩き出したが、途中で真っ暗になってしまった。
こうなると私の方向感覚も狂ってしまい、駅の方角が分からくなってしまう。途中何度も道を聞きながら西焼津駅に
着いたのは17時30分でした。勿論乾杯はしました。藤枝駅で。

 
                 バイパス横の道                         須賀神社

 結局農道の距離は分からなくなったが、メモを頼りに計算すると16km程度だった。。これに駅から農道までの
距離を加算すれば25kmにはなるだろう。
信号も無く、車も殆ど走っていないし、それなりに景色の良い、ここの農道歩きは、ウォークング団体のコースに
適しているのではないかな。
勿論帰りは西焼津に出るのではなく、朝比奈川の堤防を歩いて焼津駅に向かえばよい。

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3 コメント

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Unknown (松理)
2013-12-03 19:30:17
 「ありがとうございました」の言葉を言わずにはいられません。

>松理さんが来年出版する本には、北のピークは紹介されるだろうか?
 北のピーク(396m峰)のことは,『安倍山系』下巻に書きます。しかし,途中の藪を避ける経路として,はぐれ遍路さんと別れた農道を歩いて3号鉄塔に取り付く道も紹介します。

>今日最後の目的のバイパス横の三角点を探しに出かけた。
 明確な目標物が無い場所にありますのて,私も2度目の訪問でやっと見つけました。
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Unknown (はぐれ)
2013-12-04 09:21:56
松理さんコメントありがとうございます。
私も松理さんの「abesan11のブログ」を読ませてもらいました。
コメントも書いたのですが「表示名」が分からず投稿できませんでした。
私のブログと違い素敵な写真に高尚な話題。ダラダラ書の自分が恥ずかしくなってしまいます。

「安倍山系 下巻」が発売されましたら教えてください。
返信する
Unknown (松理)
2013-12-04 20:18:38
>「表示名」が分からず投稿できませんでした。
 ご自分のハンドルネームを入れればいい筈です。

>「安倍山系 下巻」が発売されましたら教えてください。
 もちろんお知らせします。
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