SURGERY NOW note
がん治療と外科手術に関する新しい情報や日常診療を通じて感じたことなどを紹介します。
 



世界で最も権威ある米国の臨床医学雑誌(New England Journal of Medicine)の4月13日号に、ニューヨークの病院に3月下旬から4月初旬に出産のため入院した妊婦の新型コロナウイルスの感染率が報告されています。妊婦におけるPCR陽性率は15.4%(有症状1.9%、無症状13.5%)でした。

つまり無症状の感染者が症状のある人の約7倍いることになります。日本でPCR検査を行って陽性となった人の大半は、発熱などの症状のある人ですので、その7倍程度の無症状のコロナウイルス感染者がいることは頭に入れておいても良いかもしれません。

それにしても、人口の1割以上が新型コロナウィルス陽性というのは驚きです。これだけ新型コロナウィルスに感染している人が多いとなると、出産だけでなく外科手術をする場合も高率に感染していると考えて手術に臨む必要があります。



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