SURGERY NOW note
がん治療と外科手術に関する新しい情報や日常診療を通じて感じたことなどを紹介します。
 



2019年9月12日に第一三共のWeb セミナーで、「膵癌外科治療アップデート-併発するVTE管理を含めて-」というタイトルで講演しました。司会は船橋市立医療センター外科の貝沼修先生でした。最近の膵癌外科治療には多くの化学療法が導入されて、治療成績も大変良くなりました。血管浸潤の無い切除可能膵癌で、術後補助化学療法を6か月以上できれば5年生存率は40~50%はいきます。一方で、膵癌、化学療法、手術はいずれもVTEのハイリスクです。膵癌で術前化学療法を行って手術をすると20%にVTEが発症したとする報告もあります。今後日本でも術後のVTEには十分注意する必要があります。



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