SURGERY NOW note
がん治療と外科手術に関する新しい情報や日常診療を通じて感じたことなどを紹介します。
 



2018年になってから、もうあっという間に2月になってしまいました。私たちのような勤務医の場合は、企業とは違って利益を目標とすることはありませんので、とにかく多くの患者さんに対して安心、安全で快適な医療を提供することが最大のミッションです。幸い2017年に東海大学肝胆膵外科で手術した約170人の患者さんの死亡は0でした。今年も、難しいのですが、より安全な手術を目指したいと思います。

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2017年における肝胆膵がん診療で一番印象的だったのは、切除不能膵がんに対して化学療法がよく効いて切除可能となった患者さんが3人程いたことです。しかし、残念ながら切除後早期に再発した人もいます。こうした化学療法後のコンバージョン手術が本当に有効なのかどうかは、さらに実際に手術をした患者さんの経過をみることで検討していく必要があります。胆道がんや肝細胞がんでは化学療法で縮小して切除可能になった患者さんはいませんでした。


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2017年12月17日千葉大学先端応用外科例会(研究発表会)で、胆道がんの治療成績について発表しました。胆道がんとは、乳頭部がん、胆嚢がん、遠位胆管がん、肝門部領域胆管がんのことですが、欧米では肝内胆管がんも胆道がんとして取り扱われます。

東海大学における各がんの切除例の5年生存率は、乳頭部がん65%、胆嚢がん60%、遠位胆管がん52%、肝内胆管がん45%、肝門部領域胆管がん27%でした。つまり、乳頭部がんが最も治りやすく、肝門部領域胆管がんが最も治りにくかったのですが、これは全国的な統計とほぼ同じ結果でした。

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実は約1年半前の2016年6月からダイエットを始めました。体重は75kgからのスタートです。ご飯、麺類、パンは食べずに、肉、魚、野菜は自由に食べるダイエットですので、有名なライザップに近い糖質制限ダイエットです。運動は週に1日くらい筋トレのためにスポーツクラブに通いました。パーソナルトレーニングも何回か受けました。その結果、半年で約8kgダイエットすることができました。体重が落ちた後には、糖質を少なめに取るロカボダイエットを続けていて、体重は66~67kg付近でほぼ一定しており、幸いリバウンドはしていません。

しかし、この糖質制限ダイエットには、問題もあるようです。どうしても脱水傾向になりやすく、私も一時的に腎機能が悪化してしまいました。私の場合は検査値の異常に気づいてからは水分を多く取るようにしたところ、腎機能は直ぐに回復しました。しかし、元々腎機能が少し悪い人や、検査をしないで長い間腎臓に負担をかけると、本当に腎臓が悪化する可能性があるので注意が必要です。

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2017年12月14日に東京の山の上ホテルで行われた座談会に参加しました。座談会のテーマは、切除不能膵がんに対して化学療法または化学放射線療法が効いて切除可能になるコンバージョン手術です。私は司会で、コンバージョン手術の経験が豊富な外科医3人と膵がんの化学療法に詳しい内科医1名の合計5人が集まって前述のテーマについて話し合いました。

FOLFILINOX療法やgemcitabine+nab-paclitaxel療法のような膵がんに効果の高い抗がん剤が登場してから、切除不能膵がんが著明に縮小して、切除可能になることが増えています。私の勤務する東海大学でも膵がん切除の約5~10%は元々は切除不能だったのが化学療法で縮小した患者さんです。

しかし、どのような状態まで縮小したら切除すべきなのか、切除のタイミングはいつがベストなのかなど分からないことも多いのです。ガイドラインに載るような標準治療ではありませんが、これからこうした患者さんが増えることは間違いありません。内科の先生と話して、どのような適応で手術をすればよい成績になるのかを明らかにする必要性を強く感じました。






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