以下は前章の続きである。
「めぐみちゃん」がやっと登場
そうなったらどうなるか。
信条にすがってきた編集局も考える。
北が潰れれば、色々出てくる。
めぐみさん救出もある。
このままではまずいと考えたか。
11月4日付朝日は拉致が起きて以来おそらく初めてめぐみちゃんを1面で扱い、社会面では彼女と早紀江さんらの家族写真をカラーで掲載した。
記憶では朝日では初めて披露される写真だと思う。
その日以降、朝日はいつも載せてきた風にめぐみちゃんを扱い始めた。
「北朝鮮は地上の楽園」報道と同じ処理だ。
99回無視しても1回載せればOKと劉邦みたいに思っているのかもしれない。
いま熱中する森友・加計問題。
あれもある日、「籠池は詐欺師」「前川は素行が悪い」「辻元と玉木が怪しい」に切り替えて口を拭う気だろう。
そういう朝日新聞の世間を舐め切った態度がどうにも許せない。
(2017年12月号)