今はNHKまでも、「下品テレビ」、をやりだしている。…事実や、真実を伝えるのに、タレントを使いながら為す…何故、こんなことを為さねば成らぬのか!悪しき商業主義というものが、実は、テレビにとって命取りになる事が、21世紀になっても分からないとは。
物事を伝えるのにタレントを使うのが何故良くないか、…視聴者は、肝心の事象よりもアップになった彼らの表情に目が行き、事象の事は、おぼろげに成ってしまうのである。それがテレビという媒体が持つ危険性なのだ。
どうでもいい様なことではなくて、これは是非視聴者に知ってもらいたい、理解、認識してもらいたいと思うなら、映像と簡潔な説明で為されるべきだろう…そうして視聴者の記憶に、その事だけが鮮明に残るようにするべきだろう。
タレントたちの顔や表情なんかばかりで頭の中が一杯の様な国民が、正しい判断を為さねばならぬような時に、一体、どんな判断ができるというのか。
そのような頭から選ばれた政治家が、国を過たず導くような者で有り得る訳がないと私は思う。
タレントというのは、基本的に、美男美女の顔をしているものだが、政治や会社経営、ましてや大企業経営等は、顔の良し悪しで出来るものではないのだから。
私は、一見したら、誰も付き合いたいとは思わない…出来れば御免こうむりたいと思うような、年中、不機嫌そうな、悪役顔をした金持ちの親父を知っているのだが…今、歳は75歳位だろうか。
この間、終に、大阪市内に家を建てた。或る用事で訪問して驚いた…何に対してか…色彩やデザイン、材質、家=建築に関しての、ありとあらゆる要素に対して、本物の審美眼を持っていた事に対してだった。
長い付き合いだから、「親父さんが、こんなにセンスが良かったとは、ちっとも知らなかった」、などと嫌味を言って笑い、3時間超も、美味しいワインを頂きながら歓待を受けたのだが。