文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

「財界の爺殺し」ということについて。

2010年07月19日 20時00分26秒 | 財界の爺殺し
トルストイが「戦争と平和」の中で書いていたこと。
「相手の長所をみようとする人間と、相手の欠点をみようとする人間」人間は、この二つに分かれるのだ、と。

僕は或る時期に気が付いた事があるのです。男と女は別な生き物、つまり女は女と言う特殊な生き物で男とは全く別な存在と、女を規定して生きている男が、実は、とても多い事に。これは本当に驚きだった。何故なら僕はこれまで、ずーっと同じ人間としてしか見て来なかったから。きっと、男と女の関係についても二種類の人間が居るのです。

大半の結婚生活は働く男と家事をする女と言う関係で成り立っているはず。
言わば、飯炊き女&ハウスキーパーと、稼いでくる男。それが家庭だと。
男が、仕事が終わって家に帰ると美味しいご飯が待っている。それだけで家庭は成り立っていると言っても過言ではないはず。

一方、世の中には、サルトルとボーヴォワール、ジョン・レノンとヨーコ・オノの様な関係がある。
僕はずーっと、こちらを志向して来た人間ですが。

飯炊き女と働く男の関係には、同じ深さ、或いは鋭敏な知性の共有は必要ではないでしょうが、人間の本当の幸せは知性の喜びにしかないのだと僕は確信している。人間=知性であると思っていない人、頭が筋肉である人、教条主義的な人、権威主義的な人、因習に捕われた人等は、はなから、別世界の人ですが。知性有る女性が、このような別世界の男に嫁いだ場合、大変な苦しみを味わう事になるのは無論。

日本は世界有数の不倫大国であることは読者諸兄が周知の事。何故そうなの?知性=人間だからです。稼ぐ男が、或る日、何処かで、自分の知性に=心の琴線に触れる女性に出会う。それが大銀行の頭取に至るまで登場する不倫大国、或いは不倫天国ジャパンを作っている真相。

たしかアポリネールだと思うが「僕は持ちたい、本の間をとびまわる猫と、それなしには、
どの季節も過ごせない親友と」

さて、表題の財界の爺殺しは、同時に、前述した下妻に退場勧告をする文章でもあります。
エリートと言うのは極端に言えば人口の1%。社会の中枢とも呼ばれる層です。
此処に、絶えず、すり寄る人たちがいるのですね。経済界、スポーツ界には特に。
この1%は戦友の様な堅い絆で結ばれているのです。下妻の同級生や先輩を通して、
頭も体も筋肉マンが現れる。筋肉マンと言うのは、外見は健康そのもの、明朗快活、単純で複雑思考型では有りませんから、初対面で相手に不快感を与える事は先ずない。

要件の中に「国民を元気にしたい」「国民を元気にするために是非…をお願いしたい」等が有れば、この爺様たちは…堅い絆の人間からの紹介ですから、たちどころに「分った」と成るのです。が、物事には常に一律相半する側面が有りますから、今回の様な阿呆な事も起きてしまうのです。

関経連の会長に成って間もない2年前の1月に、下妻が、今回の北ヤード第二期分について、北ヤード第二期をニューヨークのセントラルパークの様な公園にしたらどうか、と、言いだした時も、僕は闘ったのです。この時に、どちらが主唱者なのかは分らないほどに同じ事を言いだした同友会の女性幹事がいました。ネットで調べても詳しい事は分らない…同友会の幹事をしているような人間でありながら…関西発大企業出身者で社員数6名の小さな会社の経営者であると言う様な漠然とした事しか分らない。

暫くして、この女性の出身企業の上層部の人間と会う機会が有った時、単刀直入に聞いて見たのです「創業者の娘ですか?」「違います」「それでは…」「言える事は爺殺しですわ…」なるほど、第一期、二期の最終アウトライン決定に近づいて居た17回目位の会議でパネラーとして登場していた表情が浮かんだ僕は即座に了解しました。

突然ですが、長嶋、王、イチロー、松井。このクラスの人間は、この1%にすり寄る事は決してしません。
己の協会なり何なりの私利私欲のためにすり寄るのは言うまでも無く二流がする事です。
真の一流は無数の相手が勝手に来るもの。

この二流が己の欲望を果たした結果が世の中の為に成った事が無いのは皆さんが知っての通りです。

さて下妻さん、貴方は、立て続けに二度も許し難い傲慢を発揮しました。もう退場すべきです。

貴方の大先輩である日向方斉は自由競争を重んじて政府と闘いもしたはず。その後輩である貴方が、多数の先人達が、あれだけの時間と苦労を重ねて漕ぎ着けた都市計画を、貴方の周囲(元々人口の1%です)のオリックスの宮内なのか誰なのかは知りませんが、どんな事情が有ったにせよ、落札決定してから容積率1,200%を1,600%に、したりした挙句、事業開始を1年半待ってくれとやった人間が、貴方にもたらしたのであろう「今の大阪は、とてもじゃないが、テナントを付けられない…」等の、今だけしか見えない愚か者の発言に、功成り名を遂げた名誉職の爺様らしく「確かに…」となったのであろうと僕は容易に推測します。

それならば、どうしたら良いか、進出企業、入居企業へ税制的インセンティブを取れば良い、
大阪の大凋落を挽回するには、それしかない事にも気付かず。
いや、そんな事を言わずとも、第一期の、5年後位に第二期は入札。とした決定通りに、
世界にオープンにした、公明正大な自由競争としての入札をすれば良いだけの事のはず。

貴方が貴方の人脈の情実等で…国民の血税を最も多く回収しなければならないのに…反する事を二度もした、と言うだけで貴方は、もう退場、引退すべきなのです。あなたの様な高齢になって晩節を汚す必要は有りません。ましてや三途の川原で、苦しみの中で、経済的絶望の中で道を失わされた者たちから足を引っ張られる様な事は、もう為さるべきではありません。地蔵盆の季節に合わせて言うのですが。

貴方は、もう十分に役目を果たした人です。関西でも有数の優秀な企業である住友金属工業の経営をキャリアとしての役目を全うして立派になさって来た。

私ですら晴耕雨読の年齢に差し掛かっているのに(私はいまだ老後の人生設計が完成していないから働いているのですが)貴方はとうに、その年齢も過ぎている。
貴方が強烈な個性とリーダーシップを発揮して、所属先では天皇としてふるまって来たのであろう事は、貴方の表情に書いてある。けれども今回の事では立て続けに二度も貴方は大変な過ちを犯した。

貴方がその事に気づかず、今回の様な事を本当にしてしまったら、本来は1%の中に居ただけで、天国には行けないと言うのがキリストの教え…所謂、狭き門。

地蔵菩薩の由来から言えば、貴方は、三途の川原で、例えば、私の様な人間に足をつかまれる事になりますよ。関西経済の20年に渡る大凋落の為に、命を失ったり、進むべき道を閉ざされたりした…貴方達以外の99%は、この20年間、苦しみの連続だったのですから。

統治者が為すべき事は、古来から単純な事…治国済民平天下。
日本一、二のダイヤモンドにガラクタを持ってくるなんぞを考えるようではおしまいです。
貴方が、北ヤードで長い時間を掛けた多数の人たち、大阪大学の学長を筆頭にした多数の関西の叡智や、国の叡智よりも、俺は遥かに頭が良くて、関西では俺が一番正しい決定が下せるのだと言うほどに傲慢なのであれば、もう救いようのない話です。

北ヤードにサッカー場を造る等と言う話は、書いてる当方が嫌に成るほど、愚かしくて馬鹿げた事。

2022年のワールドカップが、日本に来る事が100%ない事は、
競争相手が韓国であり米国であることを考えれば直ぐに分る事。

こんな馬鹿げた事の為に使われているヘリコプター代等が税金で賄われているのなら言語同断。

問題は、こんな馬鹿げた事が…僕は前述したNHKTVを6月末に観るまで、こんな所まで日本サッカー協会と平松が進めていたなんて全く知らなかったし、第一期分の落札企業の社員でも「それはないでしょう」と全く実現性を考えていなかった…大阪市民に問われる事も無く進められていること。これほど大きな税金負担が関係している話に、日本のマスコミが何らの批判の声も上げていない事。