以下は前章の続きである。
阿比留
朝日新聞は「言葉のチカラ」を信じていないだけでなく、実は読者をも信じていない、と言わざるを得ません。
西岡
朝日の北畠清泰・元論説委員がコラムで2回、吉田清治を取り上げているけれども、2回目には吉田のことを書いたら当時のことを知る年長の読者から「おかしい」「そんなことはなかった」との投書がたくさん届いたのに対し「あなたたちは真実に向き合っていない」と説教しているんですね。
自分たちは正しいのだと、あるいは正しいことは1つしかないのだと思っている。
それは左翼、全体主義の考え方です。
この考え方と言論の自由とは相容れないのですね。
言論の自由、というのであれば、朝日新聞を批判する自由もあるはずです。
それに対しては恫喝や裁判ではなく事実に基づいて反論してもらいたいものです。
この稿続く。