以下は前章の続きである。
阿比留
それから日韓関係についていえば、慰安婦問題で日本軍が募集に関与したかのような記事を書いて日韓関係をボロボロにしたのは朝日新聞の責任が大きいわけです。
潔くもっと反省すべきです。
反省がまったく足りない。
昔、朝日の植村隆・元記者にインタビューしたときに「朝日が日韓関係に悪影響を及ぼしたという認識はない」と断言していて、驚かされた記憶があります。
西岡
少なくとも国連のクマラスワミ報告は韓国の憲法裁判所の判決にまで引用されています。
あの報告がつくられるにあたって、朝日新聞自身が朝日の「調査報道の成果だ」「国連人権委員会まで動いた」と書いているのです。
あれも誤報だったというのですかね。
朝日新聞に求めたいのは、全体主義的な法廷闘争をするのではなく、まずは1991年に戻って冷戦が終わったときに本来やるべきだった朝日の社会主義陣営報道について根本的に見直すことです。
自分たちは当時、共産主義を信じていて日本に革命が起きることを求めていました、という反省の弁を聞きたいと、強く思います。
阿比留
先ほど朝日新聞について「反社会”勢力のような存在」と言いましたが、もしかしたら「私たちは。反社会心勢力ではありません」という抗議が来るかもしれません。
しかし、言論機関が言論で戦うことを放棄して、恫喝に走ったり司法に訴えるというのは自己否定ですから、この人たちは「白分たちは何ほどのものでもない」と否定してしまったのかと、見ていて悲しくなりますね。