以下は前章の続きである。
―朝日新聞の社長が今年年頭のメッセージで、小川榮太郎氏の著書について「あれは言論の自由の限界を超えている」と述べたそうです。これをどう見ますか。
阿比留
表現の自由の範囲を朝日新聞が決める、ということですよね。
朝日に限らず、いわゆる“和式リベラル”の人たちの考え方はファシストに近いといえます。
西岡
朝日新聞は、自分たちの主張に合う言論についてはその自由を認めるべきだと言っていて、自分たちと異なる主張の言論は守ろうとしない。
たしかに朝日新聞が掲げる言論の自由の原理は、二枚舌を超えて「自分たちだけが正しいのだ」という全体主義のにおいがしますね。
阿比留
朝日をはじめ「権力の監視がメディアの仕事だ」と言いたがる人たちがいますが、大手の新聞やテレビはそれ自体が、若手国会議員などとは比較にならないほどの権力を持っているわけです。
その権力を抑制的に使っているかといえば、「モリ・カケ」報道をみても、好き放題に恣意的に使っているのが実情です。
先ほどの小川榮太郎氏に対する訴状には「原告(朝日新聞)は森友・加計問題に安倍首相が関与したとは報じていない」とありました。
信じられませんね。あれだけ個人攻撃を仕掛けておいて・…
西岡
それをまた裁判所に持ち込んで「ウチは書いていないと認めてくれ」という発想が、どうかと思いますね。
この稿続く。