けっこういい加減になぐり書き!

主に1日の〈聴いた・読んだ・こんな事あった!〉を備忘録代わりに書いています。

2回目の検査は、とても辛かった...。(その2)

2013-09-13 | 日記・エッセイ・コラム

思えば、13日の金曜日ですね、今日。

いやぁ、今日もまた残暑厳しかったです。
最高気温32℃を超えて、9月に入って最も暑かったとか、さっきニュースで言っていたような・・・。(汗)


さぁて。
前回の記事の続きです。

しかし、どうも書く気が起きない・・・。その時の事を思い出しただけで、気分が悪くなるからです。大げさなようだけど、これ事実。
しっかりトラウマ状態ですからね。
いやはや、どれだけヘタレなんだか...。(汗)



麻酔が終わり、準備完了。
呼ばれて、検査室に医師がやって来て、いよいよ〈経食道心エコー検査〉の開始です。

と、機器の挿入前に、医師が
「気分はどうですか?ちょっと脈が早いみたいですけど」
と訊ねて来ました。
「とても緊張してます・・・」
麻酔で感覚が変になっているものの、喋るのは普通に出来るのでそう返事します。
すると、医師は
「わかります、緊張しますよね。それじゃ、楽に出来るように、鎮静剤を使って検査しましょうね」
と笑顔で言って、傍に控えていた看護師さんに指示を出します。
検査予約する際に、最初から鎮静剤を使って検査するって言っていたじゃん!と思ったものの、検査が担当医師じゃなくて急に他の医師に代わったからその点は仕方ないか、と思った私。
とにかく、絶対に鎮静剤なしでは検査を受けられない!ので、鎮静剤を使用する事になり、ちょっとホッとしました。
これで、楽に済むだろうと。

指示を受けた看護師さんは、鎮静剤セルシンでした)のアンプルと注射器を医師に見せて確認した後、アンプルの薬剤を注射器に入れて医師に渡します。
「じゃあ、鎮静剤入れますね」
「はい、お願いします」
医師は、点滴のルートから鎮静剤をゆっくりと注入し始めました。
「薬が入る時、血管が熱く違和感があるかもですが、大丈夫ですか?」
「はい、特に」
鎮静剤を打たれている・・・よし、これですぐに頭がボーとなって、楽に検査出来るぞ、と思っていました。
胃の内視鏡検査の時は、注射後、あっという間にボーとなってわけわからなくなったじゃないか!と...。


でも、普通。
ボーっとどころか、全く変化なし・・・です。
「すぐに効いてきますよ」
「はぁ・・・」
いや、先生、全く効いていないって。
「どうですか?ボーっとしてきましたか?」
医師が私の顔を見ながら、意識の確認をしているのがわかります。
でも、効いた感じは本当になく、いや、ほんのちょっとだけ効いているかな・・・と思う程度です。
「意識ハッキリしていますが、ちょっと効いてきたような気も・・・」
「そうですか。じゃあ、始めましょうね」
えっ、この状態で?!意識しっかりしているし、この状態で検査始めるの?!あの太いモノを食道に挿入するの?!
鎮静剤の効果など感じていないのに、その医師の一言で一気に緊張が高まりました。

マウスピースを口に嵌められます。その時点で、早くもオエッ!(口に咥えるだけでも苦手な男なので・・・)
「リラックスして下さいね」
看護師さんが、優しく声をかけてくれますが、鎮静剤が効いていない事実にショックを受けていて、もはや心にまで届きません。
そして医師が、あの内視鏡と同様の機器を手にして、目の前に立ちました。そして、検査技師さんと機器が正常に作動しているかの確認を行った後、
「では、始めます。機器を入れていきますね。リラックスして下さいね~」
と言って、私の目の前に、口内に向かって、あの真っ黒な管が・・・。


オエッ!オエッ!オエッ!

ずっと、これの繰り返しでした。
おまけに、何度もトライされるものの、なかなか機器を食道内に挿入出来ず、麻酔が効いていない喉の奥がやたらと痛い。
「どこが痛いですか?」
「・・・(喉の痛い位置を指さす私)」
「左側ですね、わかりました」
と、私に訊ねて、機器の先端の位置を確認して、何度も修正をするぐらい。
「苦しいでしょうが、頑張って下さい!」
なかなか食道内に挿入出来ないのもあってか、医師の言葉も、ちょっと荒くなってきました。

オエッ!オエッ!オエッ!

とにかく、これの繰り返し。
「けっこう嘔吐反射が激しいですね。頑張って下さいね」
そう言われても、私はあまりの苦しさに、もう頑張る気力など失われつつあり、心の中で「やめてくれー!」と叫び続けていました。
おまけに、医師の指示通りに頑張っているものの、どうしても機器が食道内に挿入出来ないのです...。

オエッ!オエッ!オエッ!

それがあまりに酷いので、さすがに、医師はいったん機器の挿入を中止しました。
私、何故かすみません、すみませんと、謝りっぱなしです。何で謝っているんだろうと思いながら。
「いや、大丈夫ですよ。苦しいですね。鎮静剤が効いていないみたいですね・・・もうちょっと増やしましょう」
医師はそう告げると、看護師さんに鎮静剤の追加を指示しました。そして、再び注入。
「お酒、強い方ですか?」
「いえ、弱い方です・・・」
「そうですか。お酒が強い方だと、鎮静剤が効きにくい場合があるますからね。これで効いてくると思いますが」
絶対にそうあって欲しい・・・そう思いました。

効かない...。
意識、全く変化なし!
「効いて来ましたか?」
「いや、効いた感じは・・・」
それを聞いて、医師はさすがに顔をゆがめました。看護師さんと鎮静剤について会話しているのがはっきり聞こえます。
「○○さん、鎮静剤はもうこれ以上使用出来ません」
「はぁ・・・(聞こえてたよ)」
「辛いでしょうけど、このまま続けさせてもらいますね」
「はぁ・・・」
心では、この検査もう止めていいよ!と叫んでいます。
「では、始めますね。頑張って下さいね。食道に入ったら楽になりますから」
そう告げて、医師が再び機器を手にして、挿入再開です・・・。


オエッ!オエッ!オエッ!

また、この繰り返しが続きました。
(同じようなやりとりの繰り返しなので、書くのを省略します)


それから、挿入に関してドタバタと色々ありました。(その間にあった意外な出来事は、書くのを自粛します)
そして、やっとの事で、どうにか食道内へ機器が挿入されました。
「よし、入りました。ちょっと楽になりますよ」
ちょっとだけ頷く、涙ボロボロ、よだれダラダラ状態の私。
「今から検査始めますね。10分ほどで終わりますので、苦しいでしょうけどもう少し頑張って下さいね」
確かに、それまでの苦しさ、オエッ!オエッ!状態はちょっとだけ落ち着きました。でも、食道で感じる異物感が襲って来て、時々オエッ!となります。
モニター画面を見ながら、医師と検査技師さんのやりとりが耳に入って来ますが、専門用語すぎて全くわかりません。
でも、ところどころ医師が口にする言葉、「どこも異常はないよなぁ」「○○先生(担当医師)は多分ここが気になったのだろうけど、うん大丈夫だよな」etc・・・を耳にして、この検査の苦しい辛い状態の中、心臓の異常!という新たな衝撃を受けずに済みました。
それで、やっとちょっとだけ余裕が出来た感じがしました。

「エコー検査、終わりました。機器を抜きますね、もう終わりますよ」
抜き去る際、再びオエッ!オエッ!オエッ!となりましたが、目の前に挿入されていた機器の姿が見えた時、嬉しくて泣きそうになりました。
「○○さん、終わりましたよ。検査、本当にお疲れ様でした」
「有り難うございました・・・」
そう告げる私の声は、声にならない声でした。
「お疲れ様でした。辛かったですね」
看護師さんが、口の周りと涙の痕を拭いてくれながら、優しく声をかけてくれました。
「ご迷惑かけて、すみませんでした・・・」
と、ここでも、何故か謝る私。
「たまっているツバを、飲み込まないように吐き出して下さいね」
と言われ、看護師さんが持つ器へ、せっせとツバを吐き出しながら、その最中でも何故か謝り続ける私でした...。


そのまま、10数分ほど横になったまま過ごします。検査直後の異変の有無を観察するためだとか。
その間も、心電図や酸素量の測定機器をつけたままで、2~3分おきに看護師さんがチェックします。
奥の方では、今の〈経食道心エコー検査〉で撮影された心臓の画像を、検査した医師と検査技師さんがチェックしているのが見えます。
さすがに、ベッドから距離がありすぎて、その画像は見えませんでした。(後日、見せてもらいました)

そんな中、本来検査するはずだった担当医師が検査室にやって来て、検査室の様子を察して、私に他の患者さんの処置のため検査出来なかった事を謝罪しました。
検査終わった後なので、もうどうでもよくて謝らなくてもいい、という気持ちでした。鎮静剤が効かなかった以上、多分、誰が検査しても同じだったと思いましたからね。
そして、それから検査した医師と、検査画像を見ながら色々と会話していました。これまた専門用語だらけで、全く意味が分からなかったです。


検査終了して、10数分後。
心電図の装置を外し、ベッドの縁に腰掛けさせられました。
医師がそばに来て、
「大丈夫ですか?」
「はい、特に何ともないです」
そう告げると、
「立ってもらっていいですか?」
と言われて、看護師さんと検査技師さんに両脇を支えられながら立ち上がりました。
別に立ちくらみもふらつき感もありません。
「ふらつきとか、足に力が入らないとかはないですか?」
「ええ、大丈夫みたいです」
検査技師さんが私から離れて、検査室に用意していた車椅子を持って来て、それに座らされました。
そして本来の担当医師がやって来て、
「お疲れ様でした。鎮静剤を普段の倍量使用したそうなので、ふらつき等がちょっと心配でしたが、大丈夫そうですね」
「はぁ、意識もハッキリしてます」
「でも、後で鎮静剤の効果が表れるケースもあるため、1階の処置室で1時間ほど安静にしてもらい経過観察してから、何も異常が無いのを確認してから帰宅してもらいますので」
「はい」
それを聞いて、まだ後1時間病院にいるのか・・・と思って、早く帰りたかったのでガッカリしました。まあ、安静時間があるのはわかっていた事ではありますが。

担当医師から、今回の検査の詳しい説明は次回の来院時にと言われましたが、今回の検査で心配していた要素が見られなかったので、安心して下さいとの説明がありました。
その次回来院時に、もう1回今度は「トレッドミル検査」を行う事が決まり、その場で予約を入れてもらいました。
「今日は本当にお疲れ様でした」
「有り難うございました」
そうお礼をいう言葉は、ちょっとだけ元気回復して力がありました。
やっと、検査前の想像を大きく超えていた、あまりに苦しく辛かった〈経食道心エコー検査〉からの解放です。


車椅子で、再び1階の処置室へと戻ります。
そして、空いている安静室(今度はラッキー「7」でした)へと入り、ベッドに横になります。また血圧とかの機器を腕に取り付けられます。
「気分が悪いとかないですか?」
「はい、特には」
「先生によると、鎮静剤を多めに使ったとの事なので、ちょっとふらつきとかが長く残るかも知れません。ここで1時間ほど安静にしてもらい、異常がなかったら帰宅になりますので。ゆっくり休んで下さい」
血圧と体温を測った後、看護師さんはカーテンの向こうへ去って行きました。

それから1時間、長かったです。
多めに使われたという鎮静剤の効果はついに現れず、安静にしている間もしっかり意識あり時間を持て余しました。
看護師さんが、時々様子を見に来てチェックするものの、それ以外はただ天井を見つめているだけ。
あれほどオエッ!オエッ!していたのが嘘のように、落ち着いたものです。
ただ、時々検査を思い出してしまい、ゾワッとしてしまいましたが...。

1時間後。
心身に異常がないと言う事で、帰宅が許されました。
次回の予約票をもらい、次回受ける検査「トレッドミル検査」についての簡単な説明を受けた後、看護師さんに見送られて処置室を後にしました。
時計を見れば、もう16時半過ぎでした。

閑散とした会計で今日の清算した後、病院を後にしました。
身体がふらつく事もなく、ボーとして集中力に欠ける事もなく、意識はしっかり足元もしっかり。
病院近くのバス停までゆっくり歩きながら、鞄の中からウォークマンを取り出しながら、ため息が出ました。

「やっと終わった・・・二度と受けるか!」

こうして、2度目の精密検査である〈経食道心エコー検査〉は、トラウマになるような、想像していた以上の苦しさ・辛さを味わう結果になりました。



今回。
鎮静剤が全く効かなかったのが、この地獄の苦しみを味わった最大の原因だと思います。
胃の内視鏡検査の時は、注射後あっという間に効いたのに、何故に今回は多めの量を使ったのにほとんで効かなかったのか?!
鎮静剤の効果よりも、私の緊張度合の方が圧倒的に上回っていた!のでしょうかね。ハハハ...。(苦笑)

それに加えて、機器が食道内へなかなか挿入出来なかったのが、苦しさを倍増させてしまったと思います。
胃の内視鏡と違って、先端にカメラレンズがついていないから、挿入時にモニターで口内~食道の様子が見えず確認しながら出来ないから難しい・・・とはネットの情報で知ってあらかじめ覚悟はしていましたが、色々バタバタするほど手こずるとは本当に想定外でした。(涙)


本当に、もう二度と〈経食道心エコー検査〉は受けたくないです。
(後日、かかりつけ医に検査結果の報告に行ったら、「あの検査、キツイですからねぇ」と言われました...)


今度、胃の内視鏡検査を受けるのですが、今回のように鎮静剤が効かなかったら・・・と思うと、早くもけっこうなストレスを感じている私です。

でも、あの苦しみ・辛さを一度経験しているから、万一そうでも耐えられるかも?と、ちょっとばかりポジティブ思考になっています。
と言いながら、鎮静剤効かないと、やはり無理だろうなぁ。(汗)



Img_1522



2回に渡り、長々と、まとまりのない文章を書いてすみません...。



コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2回目の検査は、とても辛か... | トップ | ここまで出不精だと、自分で... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
同志よ (sn)
2017-12-14 21:02:59
本日、貴殿と全く同じ体験をしました。検査中はまさに地獄としか言いようがないですね。
これだけ医学が進歩しているのに、なんと原始的な。
ゼリーを反射箇所に溜めてというのがそもそも矛盾しているような。
ともあれ、同じ体験をされた方がいたというだけで少し今日の苦しみが楽になった気がしました。
Unknown (管理人より)
2017-12-26 18:34:05
snさん、初めまして。
コメント有り難うございました。
返事が遅れてすみません。

内視鏡検査は、本当に辛いですね。
鎮静剤が効けば検査自体は楽なんで良いのですが、そこまでの準備(喉の麻酔等)の方が精神的な面も含めて辛い気がします。

コメントを投稿

日記・エッセイ・コラム」カテゴリの最新記事