《『ウィキリークス』が明かした北朝鮮青年同盟第1秘書の脱北》
内部告発サイト『ウィキリークス』が公表した外交電文の中にあった「北朝鮮政府高官の脱北と亡命」の当事者は、両江道青年同盟第1秘書(責任者)だったソル・ジョンシク氏だったことが12月2日までにわかった。
ソル氏は昨年6月に脱北し、すでに韓国に亡命しているという。また、北東アジアに赴任していた複数の外交官幹部も昨年後半に韓国に亡命していた。
さらに、外貨稼ぎを担当する企業の社長だった人物もすでにソウルにいることがわかった。
北朝鮮の内部事情に詳しい消息筋は12月2日、
「昨年金正恩(キム・ジョンウン)氏が後継者になることが内部で決まってから、中央でも地方でも30代~40代の若い人材が次々と抜擢されるようになった。ソル・ジョンシク氏はそのような中で注目されていた人物の一人だった」
と語った。
青年同盟とは北朝鮮の各地域に支部を持つ重要な社会団体で、幹部が朝鮮労働党で重要な地位に抜擢されるケースも多い。
ソル氏が亡命した理由についてこの消息筋は
「北朝鮮の“386世代”とも言えるソル氏は以前から海外に関心が高く、韓国ドラマのファンでもあったが、このような傾向が問題視されたため脱北したと聞いている」
と述べた。
韓国統一部が発行した『2009年版/北朝鮮の機関・団体別人名集』によると両江道青年同盟第1秘書は「ソル・ジョンシク」と記載されていたが、2010年版では空欄になっている。
別の北朝鮮消息筋は
「北東アジアの某国に赴任していた外交官幹部も昨年末に亡命した。また、外貨稼ぎを担当する企業の社長も韓国にいると聞いている。この社長は電機関連物資の購入のため海外に出かけてそのまま韓国入りしたようだ」
と述べた。
『ウィキリークス』が公開したアメリカ外交電文によると、今年1月に柳明桓(ユ・ミョンファン)外交通商部長官(当時)は韓国に滞在中だったアメリカ国防省のキング人権担当特使に対し、「海外に駐在する複数の北朝鮮政府高官が最近、韓国に亡命した」「北朝鮮内部は非常に混乱しているようだ」等と語っていたという。
これについて韓国国家情報院(国情院)は
「コメント出来ない」
としている。
【386世代】
1990年代に30代で、1980年代に大学に通った1960年代生まれの人のこと。
※在日本朝鮮青年同盟については
【みんな生きている】
公安調査庁編
(9月7日掲載)
も合わせてご覧下さい。
内部告発サイト『ウィキリークス』が公表した外交電文の中にあった「北朝鮮政府高官の脱北と亡命」の当事者は、両江道青年同盟第1秘書(責任者)だったソル・ジョンシク氏だったことが12月2日までにわかった。
ソル氏は昨年6月に脱北し、すでに韓国に亡命しているという。また、北東アジアに赴任していた複数の外交官幹部も昨年後半に韓国に亡命していた。
さらに、外貨稼ぎを担当する企業の社長だった人物もすでにソウルにいることがわかった。
北朝鮮の内部事情に詳しい消息筋は12月2日、
「昨年金正恩(キム・ジョンウン)氏が後継者になることが内部で決まってから、中央でも地方でも30代~40代の若い人材が次々と抜擢されるようになった。ソル・ジョンシク氏はそのような中で注目されていた人物の一人だった」
と語った。
青年同盟とは北朝鮮の各地域に支部を持つ重要な社会団体で、幹部が朝鮮労働党で重要な地位に抜擢されるケースも多い。
ソル氏が亡命した理由についてこの消息筋は
「北朝鮮の“386世代”とも言えるソル氏は以前から海外に関心が高く、韓国ドラマのファンでもあったが、このような傾向が問題視されたため脱北したと聞いている」
と述べた。
韓国統一部が発行した『2009年版/北朝鮮の機関・団体別人名集』によると両江道青年同盟第1秘書は「ソル・ジョンシク」と記載されていたが、2010年版では空欄になっている。
別の北朝鮮消息筋は
「北東アジアの某国に赴任していた外交官幹部も昨年末に亡命した。また、外貨稼ぎを担当する企業の社長も韓国にいると聞いている。この社長は電機関連物資の購入のため海外に出かけてそのまま韓国入りしたようだ」
と述べた。
『ウィキリークス』が公開したアメリカ外交電文によると、今年1月に柳明桓(ユ・ミョンファン)外交通商部長官(当時)は韓国に滞在中だったアメリカ国防省のキング人権担当特使に対し、「海外に駐在する複数の北朝鮮政府高官が最近、韓国に亡命した」「北朝鮮内部は非常に混乱しているようだ」等と語っていたという。
これについて韓国国家情報院(国情院)は
「コメント出来ない」
としている。
【386世代】
1990年代に30代で、1980年代に大学に通った1960年代生まれの人のこと。
※在日本朝鮮青年同盟については
【みんな生きている】
公安調査庁編
(9月7日掲載)
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