《極悪北朝鮮、国内に480ヶ所以上の強制拘禁施設を設置》
北朝鮮には政治犯収容所や労働鍛錬隊等、少なくとも480ヶ所以上の監獄や強制拘禁施設が存在することがわかった。
韓国で北朝鮮の人権問題に取り組む北朝鮮人権記録保存所は4月26日、1万3千人以上の脱北者の証言に基づいて行なった調査結果を公表した。
それによると、現在北朝鮮には拘留場や労働鍛錬隊がそれぞれ210ヶ所以上、教化所23ヶ所、教養所5ヶ所、集結所27ヶ所、政治犯収容所6ヶ所が存在することが確認された。
北朝鮮の留置場は韓国の警察署内にある留置場と同じようなもので、全国210以上の市・郡・区に1ヶ所ずつ設置されている。集結所と教養所は北朝鮮の刑法で定められていない拘禁施設で、2000年代以降は強制送還された脱北者等を裁判を経ずに拘禁する施設として使用されている。教化所は韓国の矯導所(刑務所)のようなもので、裁判によって判決が下された者が強制労働等に従事する場所だ。
政治犯収容所では劣悪な人権弾圧が行われており、これまでに耀徳(ヨドク)・鳳倉里・咸鏡北道会寧等6ヶ所が確認されている。
1990年代後半に咸興教化所に収容されていたある脱北者は
「何も無い土地に500人以上が連行され、シャベルだけが与えられた。自分たちで土地を掘り返して生きていけということだ。本当にたくさんの人たちが死んでいった」
と語る。拘禁施設で食事が与えられることはほとんど無く、収容された人たちは自分の力で農作業等を行い、食料を手に入れなければならないという。
教化所の環境も劣悪で、別の脱北者は
「教化所では地面に稲の藁を敷いて寝る」
と証言した。
家畜を飼う畜舎が監獄として使われたケースもある。
2000年代後半に収監生活を送ったある脱北者は
「豚を飼っていた畜舎に壁が設置され、教化所として使われていた。30人ほどしか入れないスペースに100人以上が収容された」
と話した。
国家安全保衛部等の取り調べを受ける際には、ごく当たり前のように激しい暴行が加えられる。
脱北者たちは
「足の爪が剥がれ落ちるほど何度も暴行を受けた」
「(暴行で)唇や鼻が潰れてもそのまま放置された」
と証言した。
また、女性の脱北者は
「集結所で指導員に性的暴行を加えられた後、強制的に堕胎させられた」
と述べた。
北朝鮮人権記録保存所の関係者は
「北朝鮮はこのような強制拘禁施設を外部に一切公開せず、嘘の情報ばかりを提供している」
と語る。北朝鮮には23ヶ所ある教化所のうち沙里院教化所(黄海北道)、チョンネ教化所(江原道)等3ヶ所については公式にその存在を認めている。ただし、これらの施設は展示用として運営されているとのことだ。
北朝鮮人権記録保存所のユン・ヨサン所長は
「北朝鮮は“監獄共和国”と言えるほど全国に多くの収監施設がある」
と述べた。
※「平安南道の甑山教化所に収監されていた頃、遺体を埋める裏山を『花の山』と呼んでいた。人が死ねば埋葬しなくてはならないが、冬になると地面が凍って深く掘ることが出来ず、人の手足を折って簡単に土を被せるだけだった。その際、蕾のような起伏が出来ていたからだ」
(脱北者の証言)
北朝鮮には政治犯収容所や労働鍛錬隊等、少なくとも480ヶ所以上の監獄や強制拘禁施設が存在することがわかった。
韓国で北朝鮮の人権問題に取り組む北朝鮮人権記録保存所は4月26日、1万3千人以上の脱北者の証言に基づいて行なった調査結果を公表した。
それによると、現在北朝鮮には拘留場や労働鍛錬隊がそれぞれ210ヶ所以上、教化所23ヶ所、教養所5ヶ所、集結所27ヶ所、政治犯収容所6ヶ所が存在することが確認された。
北朝鮮の留置場は韓国の警察署内にある留置場と同じようなもので、全国210以上の市・郡・区に1ヶ所ずつ設置されている。集結所と教養所は北朝鮮の刑法で定められていない拘禁施設で、2000年代以降は強制送還された脱北者等を裁判を経ずに拘禁する施設として使用されている。教化所は韓国の矯導所(刑務所)のようなもので、裁判によって判決が下された者が強制労働等に従事する場所だ。
政治犯収容所では劣悪な人権弾圧が行われており、これまでに耀徳(ヨドク)・鳳倉里・咸鏡北道会寧等6ヶ所が確認されている。
1990年代後半に咸興教化所に収容されていたある脱北者は
「何も無い土地に500人以上が連行され、シャベルだけが与えられた。自分たちで土地を掘り返して生きていけということだ。本当にたくさんの人たちが死んでいった」
と語る。拘禁施設で食事が与えられることはほとんど無く、収容された人たちは自分の力で農作業等を行い、食料を手に入れなければならないという。
教化所の環境も劣悪で、別の脱北者は
「教化所では地面に稲の藁を敷いて寝る」
と証言した。
家畜を飼う畜舎が監獄として使われたケースもある。
2000年代後半に収監生活を送ったある脱北者は
「豚を飼っていた畜舎に壁が設置され、教化所として使われていた。30人ほどしか入れないスペースに100人以上が収容された」
と話した。
国家安全保衛部等の取り調べを受ける際には、ごく当たり前のように激しい暴行が加えられる。
脱北者たちは
「足の爪が剥がれ落ちるほど何度も暴行を受けた」
「(暴行で)唇や鼻が潰れてもそのまま放置された」
と証言した。
また、女性の脱北者は
「集結所で指導員に性的暴行を加えられた後、強制的に堕胎させられた」
と述べた。
北朝鮮人権記録保存所の関係者は
「北朝鮮はこのような強制拘禁施設を外部に一切公開せず、嘘の情報ばかりを提供している」
と語る。北朝鮮には23ヶ所ある教化所のうち沙里院教化所(黄海北道)、チョンネ教化所(江原道)等3ヶ所については公式にその存在を認めている。ただし、これらの施設は展示用として運営されているとのことだ。
北朝鮮人権記録保存所のユン・ヨサン所長は
「北朝鮮は“監獄共和国”と言えるほど全国に多くの収監施設がある」
と述べた。
※「平安南道の甑山教化所に収監されていた頃、遺体を埋める裏山を『花の山』と呼んでいた。人が死ねば埋葬しなくてはならないが、冬になると地面が凍って深く掘ることが出来ず、人の手足を折って簡単に土を被せるだけだった。その際、蕾のような起伏が出来ていたからだ」
(脱北者の証言)